43.王族クノハ 8
急いで幻影のフィオナ父母上のところに行き話しかける。
ク:「父母上、父母上。」
フ:『何かしら?クレア?』
ク:「父母上がフィアレアラ皇女殿下のお体の時の皇女殿下のお姿を見てみたいのですわ。」
フ:『私はいいわよ。フィアレアラがOKならば。』
フレ:「微妙にイヤなことはイヤだけどね。私、今のままだと女装皇子だわ。」
フ:『…確かに。私も女装皇子はイヤだわ。男が皇女の服を着ているなんてないわね。』
ク:「ならば、下着姿ならばOKですか?」
フ:『…微妙ね。女児用の下着で男児になったらポロリよ。』
ク:「ならば、ならば、男児用の下着を今すぐ用意させます。」
フ:『明日でいいんじゃないの?』
ク:「今すぐ用意させます。孫の第一王子のがあるはずです。未使用を用意させますので。」
フ:『…洗濯済みだったとしても他人の使用済みパンツは遠慮したいわね。』
ク:「ちょっとだけお待ち下さい。」
部屋の外で待機している侍女達に急いで命令する。今すぐ、孫の第一王子のパンツを持ってくるようにと。新品を大急ぎで。意味が分からず驚く侍女達に早く早くと急かす。
……………
ク:「フィアレアラ皇女殿下。殿下、殿下、これを履いて下さい。」
フレ:「…。
男児用ボクサーパンツ。めちゃくちゃ抵抗あるんだけど…。」
フ:『私が代わるわよ。どこで着替えたらいい?』
ク:「ここでいいではありませんか?殿下と私と孫娘しかいませんので。」
フ:『…マジで?』
ク:「なんなら私がお手伝いしますわよ。皇族、王族ならば侍女が着替えを手伝うのは普通ですから、恥ずかしいなんてないですわよね?子供ですし。」
フ:『まぁ、そうなんだけど娘に着替えを手伝ってもらうなんて微妙だわ。』
エ:『【いいじゃない。成人年齢ならば微妙だけど、まだ初等学校一年生の子供なんだから。アランの子供ちん○なんてたいしたことないわ。】』
クラ:「あのっ、私っ、邪魔でしたら出て行きますわ。エリザベス王太后陛下、フィオナ王女殿下、魔法指導ありがとうございました。」
エ:『【はいはい。お疲れ様。そうね、フィアレアラのショボい子供魔力ならば、私達の指導は、そろそろ限界ね。後は、クレアとフィアレアラに任せるしかないのだけど、もう行っていいわよ。】』
クラ:「はい。ありがとうございました。皆様、私は、これで失礼致します。」
孫は慌てて出て行った。孫の魔法指導も大切だが、今はもっと大切なことがある。
フ:『…。フィアレアラ、とりあえず、服脱ぎなさいよ。私、あなたに代わった瞬間に皇女の服着た男になってしまうわ。』
フレ:「わかったわよ。先生すみません。失礼します。」
ク:「フィアレアラ皇女殿下。申し訳ありません。お手伝い致しますわ。」
フレ:「服脱ぐだけですから、大丈夫です。
パンイチでフィオナに代わればいい?」
フ:『…そうね。』
フレ:「私、幻影の自分でいるわね。」
初等学校一年生で見事な幻影魔法。さすが。やっぱり殿下は私の父母上だわ。
……………
エ:『【男児用ボクサーパンツ要らなかったわね。すっぽんぽんでフィオナと代われば良かったのに。フィアレアラの女児用パンツの横からポロリね~。女児用パンツを履いたヘンタイ皇子フィ『アラン』。】』
フ:『ごめん。クレア。男児用パンツ用意してもらったのに意味なかった。今から履こうか?』
ク:「はい。父上、とりあえず、このパンツ履いて下さい。私、娘を呼んできますわ。」
フ:『へっ?レリーリアラを?』
ク:「そうですわ。とりあえず、娘にも父上の姿を見てもらいたいのですわ。父上、女児用パンツを手で伸ばしてないで早く男児用パンツ履いて下さい。女児用パンツからポロリのヘンタイ皇子はもういいですから。」
フ:『誰のせいだよ。ぼくだって娘の前で女児用パンツ履いたヘンタイ皇子なんてイヤなのに。』
ク:「えっ?父上?」
フ:『何だい?クレア。』
ク:「フェリオ父上?言葉が?」
フ:『男が女性の言葉遣いなんて変だろう?八歳の頃のぼくは魔法の練習の時間以外ほとんど男だったからね。しかも、フィアレアラの魔力はぼくが七歳の頃よりも少ないから男の言葉遣いの方が自然だな。しかし、『アラン』の体は鍛えてないから弱々しいな。ぼくが『アラン』の体をもっと鍛えようかな?男のクセに軟弱な体なんて。』
フレ:「余計なことしないで、フェリオ。私がマッチョ女になったらどうするのよ。勝手なことしたらあなたの存在消去するわよ。」
ク:「フィアレアラ皇女殿下。それは困りますからお止めください。私の父上が申し訳ありません。私が謝りますので、どうか私の父上を消去しないで下さい。」
フレ:「…先生の責任ではありません。
ってか、早く男児用パンツ履いてよ、フェリオ。私のパンツが伸びるじゃない。」
フ:『履くよ。もう伸びてるけど。ごめん。クレア。ついでにフィアレアラの新しい下着も持って来てもらってもいいかな?』
ク:「はい。父上。すっぽんぽんで話さなくてもそうするつもりでしたわ。」
フ:『フィアレアラとエリザベートは…、どうする?フィアレアラの魔力、少ないけれど?』
フレ、エ:「『【消えるわ、私達。フィアレアラ(私)の魔力空々にしたくないし。】』」
フ:『そうだね。』