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私が存在する理由 side story  作者: 橙 果実
RE:palette SS (仮名(本編なし)
20/21

腹違いの双子2

前後本編ないから設定等伝わらなくて、意味のわからない不親切なお話。

…XX年後





「「ウソつき」」


姫へと向けられた敵意。


「「永遠に一緒だって! 一つにしてくれるって言ったのに…!!」」


彼らから放たれた暴風に近づくことすら拒絶される。

現代の姫にはわからなかった。

彼らの指す姫とは先代であり、その間で取り交わされた約束。

聞く耳持たずな彼らには説得も意味なく体力を削られる。

仲間と共に応戦するもその怒りは収まることなく有効な手立てを見出せずにいた。


(私に変わって…)


現代姫の内から小さな気配。変わってというそれに意識を支配される。

どこか悲しげで、自分と似た存在に瞼を閉じ身を委ねる。


「ごめんなさい。本当は迎えにくるはずだったの。状況が変わってあなたたちも置き去りにしてしまった…本当にごめんなさい」


先程まで、吹き荒れていた風は止み、しとしとと雨が降り始める。


彼らと仲間は現代姫の異変に気づいた。

彼女の意識はここにはない。

目の前にいる彼女は…先代であると。


緑の双子は、抑えきれない怒りを先代へとぶつけた。

双子が先代と行動を共にしたのは、その願いを叶えるため。

どこまでも一緒な双子は、本当の一つになりたかった。

双子は、自身の結晶を残したかった。

それができるのは無彩色の姫だけ。




…XX年前




「この種をここであなたたちに育てて欲しいの」

渡されたのは一つの鉱石。

「私達はここでこれを育てて

待っていればいいのね。でも緑の鉱石にしか見えないけど本当に育つの?」

双子は怪訝そうな顔で種を転がす。

「約束は忘れてないよね?」

不安と不満が混ざった顔で姫に問う。

「大丈夫。今は無理でもこの種が育った頃には両方叶うわ」


双子は何年も種を育て続けた。

父から譲り受けた青で雨を降らせ、母から譲り受けた緑で成長を促す。

特殊な種は、特殊な環境下ですくすくと育ち立派な大樹となった。

でも、何年育てても姫は戻って来なかった…。

この地は汚染が漏れる地。

汚染と力の放出を続けた体の成長は既に止まっていた、が限界は来ていた。

二人は大樹の根元で寄り添いその手に青と緑

を抱きながら願った。

約束を守ってくれなかった姫のことは恨んでる。

それでも二人で育てあげたこの大樹だけは、自分達の死後も枯れることなく永遠に生い茂るように。


意識の無くなった二人を大樹はそっと包むように成長し、二人は大樹に抱かれ結晶化した。


長い時間は過ぎ、その強い思いは自身を精霊化し、恨んでもなお姫を待ち続けた。




現在




「遅くなってしまったけど、今からでも約束を守らせてほしい」

先代姫は硬化した彼らの元へ近づき手を伸ばす。

二人の遺体の寄り添う様は、まるで一人の人間のようであった。

姫がその特殊な力を二人という鉱石に送り込むと鉱石は強い光を放った。

そこから召喚された守護獣は目を覚ます。


「「私達これで本当の一つになれたんだね」」


姫との約束が守られたことで彼は安堵の涙を流す。

長い精霊化の影響で、その意識は二つあるが、時期に本当の一つへとなる。

彼らにとってはこれこそ望む結末。

柔らか風、穏やかな木漏れ日を思わせるその笑顔は、本当に幸せそのもので、先代姫も救われる思いであった。

ただ、約束は二つ。

二人の結晶、人で言えば子の存在を欲していた。

腹違いの双子がその行為を望めばそれは、禁忌である。

だからこそ姫へと願った。


先程までの威圧感は無くなったが、彼らは言いづらそうに姫へと視線を向ける。

姫は微笑むと大樹に手を伸ばす。


「目を覚まして。あなたの親が待ってるわ」


大樹はざわめき強い光と鼓動を放つ。

彼らには伝わった。

彼らが心血そそいで育てたこの大樹こそ彼らの結晶であり、そこに宿った精霊こそ彼らの望む存在であった。


彼らはその存在を強く抱きしめ涙を流した。

望みが叶った喜びと小さな精霊に気づけなかった申し訳なさと。

でも私が好きだから置いておきます。

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