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デート1回目 彼と彼女と僕3

こんばんは~、今日の彼と彼女と僕ですが、僕一家登場です

映画も見終わり、彼女と、彼とも別れ

僕は、一人電車に乗ってる


ふぅ・・・


一人になった途端、ため息がでる

完全に一人置いてけぼりだった

何も出来なかったし、ついて行ってるだけって

自分でも解った


正直、情けなかった


今よりも前の新人時代に

がむしゃらについていって、やっと仕事ができるようになりました

だから、見ててくださいなんて、言える関係でもないし

競争相手がいるんだから、その分自分の魅力ってのを

伝えなきゃ駄目なのに


右にへらへら、左にへらへらして

僕、ホント・・・なにやってるんだろう


電車を降りて、暗い道を歩く

じんわりと涙が浮かんでくる


今まで、彼女がいなかったわけじゃない

初恋は遅かったし、

最初の恋人は、告白されてその勢いで付き合って

振られた原因は、自分より可愛い彼氏なんていらない

だったよな・・・


思い出すだけで、ため息が出てくる

それから、二人付き合ったけど

なんだかんだとうやむやで

受験だ、時間がないだので、駄目になったり

友達なんだか、恋人なんだか解らないような関係で


「ただいま」

鍵を回して、家に入る

にゅぅーんと、飼い猫のロロアが鳴きながら走ってくる


可愛いなぁ

「ただいま、ロロア」

しゃがんで頭を撫でると、膝に足をついてざりっと

嘗められた


「ありがと」

僕が、しゃんとしてないといつもこうやって

慰めてくれる


「あら、帰ったの?楽しかった?」

扉向こうから、母が聞く

「うーん」

楽しかったけど、情けなかった


「あらあら、気のない返事ねぇ」

台所に入った僕に、お茶を差し出しながら

野次馬体制

うう、僕のまわりはどうして、こうも野次馬が多いのかなぁ


「もう一人のさ、鹿島さんなんだけど」

「ああ、ライバルさんね」

「うん、その人が凄くてね、なんか情けなくなってさ」

気心の知れた母親、ついつい愚痴がでちゃう


「あらあら」

「いいお店はしってるし、

 彼女もなんか凄いし、株とかやってんだよ」

株ってなんですか?な僕とは違う

経済情勢なんて、そんな難しいことわかんないよ・・・


「男勝りなのねぇ~

 まこちゃんの彼女は、強気な人が多いわねぇ

 タイプだったのね」

いつも、告白される側だったから、おせおせな感じな人が多いのは

たしか、でも、みんなそれぞれいい人だったし

好きだったんだけどな・・・


「でも、今回は僕から告白したんだから」

僕だってやる時にはやるんだ


「そうなのよねぇ~、成長するものね

 私の後ろから出てこなかった、まこちゃんが

 お友達が出来て、彼女ができて

 ほんとにねぇ~」

ちょっ、昔過ぎませんか?!それは

まぁ、確かに、一人でとか、そういうのは苦手だったし

友達も、なかなか出来にくかった

話そうと思っても、もうそこにいなくて、寂しくてないて

保育園の先生が、誰が泣かしたのって、

折角話し掛けてくれた子叱っちゃって

違うって言えなかったり・・・


ううう・・・昔から、駄目な子じゃん、僕


「でも、まこちゃんは、優しい子だもんね

 ちょっとしたことに、気付いて手助けしてくれて

 押しつけがましいところがないから、

 次も楽しみやすいしね」


そう、それが良いところっていつも行ってくれる

営業にいっても、そう褒められるのはどうかとおもうけど

そんな君が進めてくれるから、信頼して買うよと言ってくれるんだから

それは、それでいいんだよ、と先輩たちからも言われる


そっか・・・鹿島さんが格好良く見えても

僕は、鹿島さんになれないし、鹿島さんっぽくもできない


「ありがとう」

本日2回目のありがとう、


母親は、にこにこしてがんばんなさいと席を立ち

膝の上のロロアは、ごろごろと喉をならしてる


よし、僕は、僕で、頑張ろう!

あこがれってあるけど、一番手っ取り早いのは、自分の魅力を生かすことだと思うんですよね、ただ、あこがれて、それを成し遂げる努力をするのは良いことだと思います、今あこがれてるのは、近所のおっちゃん・・・なんで、あんなに早起きで、もくもくと仕事できるんでしょーね、ということで、せめて毎日小説をアップすることから始めてます

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