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Lone Wolves  作者: 中野震斗
朧月會編
94/130

Episode94卑怯者羽沼

羽沼は金田一の足に向けてエアガンを打った


「てめぇ…」


そのエアガンは靴が貫通するほど威力を上げられていた


「俺はこの数年お前に勝つために色んな手段を用意してきた…」


そして羽沼と金田一が殴り合う、一切会話がなかったがお互い”覚悟”というものが伝わってくる


すると金田一は羽沼の胸ぐらを掴む


「グお!」


そして投げ飛ばす、数秒した後羽沼が背中を抑えながら立ち上がる


「お前柔道なんかやってたのか?」


「独学だ」


そしてお互いが殴り合う


すると羽沼も蹴りを繰り出す、周りのギャラリーはこの光景にただ黙ってみることしかできなかった





助けに行った方がいいのだろうか?須永はそう思っていた


この戦い戦力だけなら須永の方が上だろう、しかし須永の考えはもう決まっていた


(これは金田一と羽沼の戦いだ…僕が入ったらダメな気がする)

(これは二人の男の勝負なのだから)


すると羽沼の蹴りが少し当たった金田一の顔に少し傷がつく


「え?」


驚愕する周りの連中と須永


「金田一!!」


「須永!?」


普段なら絶対に出さないであろう声量で金田一に向かって叫ぶ


「靴!!!」


須永はなぜ叫んだのだろう?そんなことを思いながら靴を掴む


「痛た!」


「須永の野郎………」


そう羽沼は小声で言った


「羽沼ぁ!そこまでして俺に勝ちたいのか!」


羽沼の靴にはナイフが仕込んでいあったのだ


須永がいつもとは違う声量で叫んだのは羽沼が金田一の命まで奪うつもりだったからである。

金田一は手が血だらけになりながらナイフを靴から引っこ抜く


「羽沼ぁ!」


金田一が大きく振りかぶるが羽沼はそれを見事に避ける


「強さは防御ではなく攻撃にある…昔の偉い人が言ってた」


「…?誰の言葉?」


金田一は小首をかしげる


「どっかで教えてやる」


次の瞬間羽沼はしゃがんだかと思えば床に散らばっていたおが屑を金田一に投げつける


「目が!」


「ム〇カかよ」


視界を塞がれた金田一を羽沼は殴り続ける


だが金田一はしゃがみ床に落ちていた角材を拾い上げ羽沼にぶつけた


「いいなぁ!それ!」


羽沼はその角材をピンポイントで殴り折る、そして落ちた角材の破片を掴む。先ほどまで拳の殴り合いだったが今度は角材での武器中心の戦いに変わった


「なあこの戦いどうなると思う?」


回るのギャラリーがざわつく中、須永はこう思っていた


(この勝負…どっちが勝ってもおかしくないが羽沼と金田一には決定的な違うがある…)


決定的な違い…一つ


羽沼にはサバットという武器があること


そして


羽沼は金田一が目線をそらした隙に服からペンを取り出し、金田一の肩に刺す


羽沼と金田一の違い…それは


(とことん卑怯ってことだ…)

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