Episode87テコンドー道場
一尺八寸はひたすらにサンドバックを蹴る
(俺はまだまだ強くならなきゃいけないのに!)
そうひたすらに蹴り続けているが横で蹴っている六波羅にはどうしても追いつくことは出来ない
(クソ!クソ!クソ!)
(俺は今まで負けたことなんてほぼほぼなかったはず!)
一尺八寸は気づく
(そうか…今までのはただの運…俺が実力で勝ったことなんてないんだ…)
一旦休憩するため、床に座り水を飲んでいると
「よぉ少年」
「イルタクさん」
隣にイルタクさんが座ってきた
「今日で来るのは二回目になるが、調子はどうだ?」
「はい結構慣れてきました」
一尺八寸は疑問をイルタクさんに投げかける
「六波羅はいつぐらいからいるんですか?」
イルタクさんは少し考えた後
「彼は元々いじめられていたんだ」
「あの六波羅が!?」
「あぁ、そもそも彼がいじめられていた原因は彼の名前にあるんだ」
「六波羅良助…ですよね」
イルタクさんは暗い顔を浮かべる
「私には教えてくれなかったんだが、彼はいわゆるキラキラネームというやつらしくてね」
「じゃあ何で良助って名前が?」
「それはね、彼の恩人がつけてくれたらしいんだ」
「恩人」
イルタクさんは顎に手を当て考える
「たしか…いっせいさん?って人が良心的で人を助けてほしいから良助って名前にしたらしい」
「いっせいさん?」
「ってことがあったんだわ」
その情報量に皆は固まる
「いっせいって刺刀一誠のことじゃない?」
最初に口を開いたのは千冬だった
「あれあいつそんな名前だったの?」
「あほか」
すると後ろから須永が来る
「それより、今日は状況を整理したいんだ」
「というかさ…」
花村が口を開く
「お前最初に比べてだいぶ話せるようになったな」
「そっそう?あとがと…」
「…………………」
(そんなこともないかも)
聖がホワイトボードとマーカーでヘタクソな図を描く
「現在の朧月會の勢力は穴山、戸神兄弟、明智、新堂が入院」
「そして今ある戦力は我妻と最近復活した栗原、そしてリーダーの羽沼だ」
伊丹が挙手をする
「アジトは見つかったのか?」
「そこが一番の問題だ、後はアジトを見つけたら殴りこみに行く予定だったんだが、そのアジトがわからない状況なんだよな…」
聖が悩んでいると千冬が挙手をする
「いいこと思いついた」
「何だ?」
「朧月會は前に襲撃してきたでしょ?」
「今は戦力が復活してきてるから、あいつらも来ると思うの」
「だからどこかのタイミングでこの場所をできるだけ戦力を少なくして、待ち伏せするの」
「であいつらが去るタイミングを後からつけるとか…?」
それに一尺八寸が反応する
「いい案だと思うが、誰を残しとく」
「俺らが残ろう」
手を上げたのは渋谷デベロッパーズの初期メン、山西、江田、伊丹だった
「渋谷の維持を見せないとな!」
こうして朧月會との最後の戦いが始まるのだった…




