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第九十話 涼しい顔
動かすたびに特定できない混ざり合った色の煌きを見せる、銀色の透き通る羽。
尖った長い伏せ耳。
紅の瞳。
漆黒の艶やかな長くまっすぐな髪の毛。
可憐な顔立ち。
そして、掌に乗る小さくて透き通るような白さを持つ身体。
似ても似つかない外見だった。
幻の姿とは。
なのに。
「見つけた」
余裕綽々でいて悠然としている幻の姿では決して見せないだろう、苦々しい表情を見た土羽梨は、涼しい顔でふふんと言ってやったのであった。
(2023.9.18)
動かすたびに特定できない混ざり合った色の煌きを見せる、銀色の透き通る羽。
尖った長い伏せ耳。
紅の瞳。
漆黒の艶やかな長くまっすぐな髪の毛。
可憐な顔立ち。
そして、掌に乗る小さくて透き通るような白さを持つ身体。
似ても似つかない外見だった。
幻の姿とは。
なのに。
「見つけた」
余裕綽々でいて悠然としている幻の姿では決して見せないだろう、苦々しい表情を見た土羽梨は、涼しい顔でふふんと言ってやったのであった。
(2023.9.18)