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虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第二章
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第六十九話 協力申込




 本気ではない。

 けれど、手加減をしているわけでもない。

 それとも、この砂色のマントが攻撃力を軽減させているのだろうか。

 マント越しに受け止める片腕の皮膚も肉も骨も、痛みに悲鳴を訴えるが、損傷があるかと問われれば、ない、と断言できる。


(もしくは、木の根が身体に何か作用をもたらしている、か)


 瞬発力や防御力を上昇させている、とか。

 莫迦げた発想に、失笑する。

 『緑の国』に属する木の根が自分に利のある行動を取るわけがない。

 はず。

 だけど。


(………今の冴野の状態を木の根がよしとしていないなら。冴野を元の状態にする為に、一時的にでも私に協力している、なら)


 通常ならば片腕だけで、冴野の殴打をさばけるわけがない。

 命の危機に瀕して、体力が一時的に格段に向上した、との考えも捨て切れないが。


「早く、調子を戻してあげないと」


 だから、協力して。

 土羽梨は冴野の殴打を受けていない、もう一方の自由な腕を冴野へと近づけた。










(2023.9.11)




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