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虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第二章
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第五十四話 どうしよう




 土羽梨はどこにいるのか。

 冴野がそう問いかけた瞬間。

 土羽梨は思考も身体も硬直させてのち、氷が徐々に溶けていくように、ゆるりゆるりと、まずは思考を働かせた。

 初めに思ったのは、名前を冴野に言われるのは、果てしなく慣れないという事。

 次に思ったのは、なにゆえ自分は冴野の目元を片手で覆っているのかという事。

 さらに次に思ったのは、冴野に対して、どのような言葉を返すのかという事。


(………どうしよう)


 今、土羽梨の脳裏には、近づいては遠ざかるハシビの茶目っ気たっぷりの顔と凛々しい顔で埋め尽くされていた。


「………」

「………」

「………」

「………」

「いつまで黙っているつもりだ?」

「………」


(っう。確かに。このままずっと黙っているわけにもいかないし、ずっと目を隠しているわけにもいかないし。かと言って、何を言えばいいのか。っは。木の根の所為に、は、したくない。一瞬でも操られているなんて思われたくないし。どうしよう。どうしよう)











(2023.9.6)




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