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虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第一章
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第十三話 死にざま




 青炎鳥に寝台ごと持ち上げられて宙に浮いたまま天空を飛び続けた先に、落ちるものか落ちるものかと念じ続ける土羽梨を待ち構えていたのは、熱くはない青い炎を生み出す杉の大木の群集であった。

 青炎鳥に思いのほか丁寧に杉の枝葉に寝台ごと下ろされた土羽梨はしかし、今度は食べられるものか食べられるものかと念じ始めた。


 確実にここは、青炎鳥の棲み処。

 だとすれば、自分は贄だと考えられる。

 生きたまま、あの長く鋭い嘴で啄まれて、食べられるのだ。

 いや、もしくは今は熱く感じられないが、実は温度の調節が可能で、いざ贄を食べる時は青い炎の温度を上げて、こんがり焼いて食べるのではないか。


(………はて)


 どーしてこんな事になったんだっけ。

 これまでの記憶が駆け巡る中。

 思考を停止してもう流されるままに流されてしまおうか。

 死にざまについてあれやこれや考えては、思考を働かせるのに嫌気がさした土羽梨はそっと瞼を閉じた。


 何だか走り続けた人生だったなー。


(なんて、)


 誰が諦めるか。

 カッと瞼を勢いよく持ち上げた土羽梨はとりあえず、啄んでくるだろう青炎鳥たちを目力で追い払うべく静かに臨戦態勢に入った。











(2023.8.12)




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