よろしく。おやすみ。
引き戸を開けるとそこは端が見えないほど広大な空間に、ベッドが一つと、複数の扉、それと人型の影のようなもの
広大な区間に何もなく、ただベッドと扉。不気味だ。とても不気味。こういう時大体体いじられたりするんだよなー。
まあ、何もしないよりは行動したほうがいったんいいか。
そしてただ広い空間を人影がある方に進んでいく。
「初めまして。私の名前はヒュプノス。この世界”アーレテイア”であなたのサポートをさせていただきます。」
「改めてよろしく、ヒュプノス。それで、僕はこれから何をすればいいんだい?」
「これからノゾムがやっていただくことには選択肢が複数あります。」
「複数選択肢がある?ってどういうこと?」
「一つ目、このままこの部屋でゲージが満タンになるまで生活してもらう。安心してください、衣食住は用意してありますので、特に不便はないと思います。」
「二つ目は?」
「二つ目は、この機械を装着して、外の世界にでてもらい、私の案内に従って、この世界の困っている人助けをしていただきたいのです。」
そう言ってヒュプノスは、VRゴーグルのような機械を背中から取り出した。
何の変哲もないただのよくあるVRゴーグルだ。僕は普段からVRゲームをよくしていて、使い方はなんとなくわかる。
「三つめは?」
「三つ目といっても先ほどの一つ目と二つ目をハイブリッドにしたものです。あなたが決めていいですよ。これはやりたい。これはやりたくない。など、あなたの好きに選択していいという選択肢です。」
(一つ目は、何もせず三か月監禁ルート、二つ目は、人助けクエスト、三つ目はハイブリットってとこか、
早さで行ったら確実に二つ目が最速、その次がハイブリッドで監禁ルートが最後か。一つ目はただ、耐えなければいけない。二つ目は人助けってどれくらいのものが来るのか不明。つまり選択肢は一つだな。)
「三つ目で行きたいな。適度に休憩は必要だしね。」
「了解しました。それでは先ほどもお伝えしましたことをもう一回お話させていただきます。この世界について、また、これからあなたにやっていただく人助けについて、それとこの空間、私について。そこにあるソファにでも座って聞いてください。」
そう言ってヒュプノスが指をさす方向を見ると結構豪華なソファがあった。さっきまでなかったのに、不思議だ。彼がこの空間を好きにいじれるのか?確実に部屋に入った時には何もなかったはずだ。とりあえず座って話を聞くことにした。ソファに座ると、ヒュプノスは話を始めた。
まずこの世界について
この世界は”アーレテイア”といい、「夢」と「記憶」を管理する世界らしい。
今まで僕がいた世界とは異なる世界に来てしまったらしい。
この世界では誰かが、「観測」していないと、「記憶」が形作っている世界を保てないという欠陥があるらしい。
記憶は誰かが認識していると存在しており、この世界にいる人の視界の中、もしくは頭の中にその「記憶」が存在しているなら、「実在」しており、誰かの視界にも、「記憶」からいなくなってしまったとき、”それ”はこの世界から消えてしまうらしい。まるで最初から何もなかったかのように。
さらに、この世界では、実在していないものでも存在ができるらしい、先ほどと矛盾していると感じるかもしれないが、異なる点としては、「無意識」から存在が作られるものらしい、つまり、人々の「夢」から創造されたものなどらしい。
いくつかの例を挙げると、『イケメンと結婚したい夢をかなえられた!理想的なパートナーができて幸せ!!』というものらしい。このじょs...配慮しようか。この方は顔が整った方と結婚したいという願望があり、長い間「夢」をみていたらしい、それも、二年ほどたったころに、この方にとってとても理想的なパートナーさんに道端で突然ナンパされたらしい。これは、長年考えた「夢」が具現化して、そのまま現実の「記憶」となってしまったことで、存在があるということになってしまったらしい。すげえなこの世界と思った。思いが強い人が得をする世界か....。
次に、人助けについて、
僕がこれからやることは複数あり、様々な悩みを抱える人の中から選んで、その人の悩みを解消する。ということだった。結構シンプルだと思ったけど、問題点としては、この世界の”ルール”がキーになってくることだ。
これから助けていく人は、全員共通して「記憶」もしくは「夢」に何らかの異常が生じているということだ。
たとえばこの繧繝槭Μ繝ェ繧ケという人は、彼氏が欲しくて、30年も一人で、思い続けていたところ、その思いが強すぎて、自身のことを忘れかけて、自身の存在を形作っている記憶が誰からも忘れ去られてしまい、消えかけてしまっているらしい、先ほどのこの世界のルールでは、思いが強ければ、実現するというらしいが、なぜかこの人はなぜか具現化しないらしい。
ほかにも同様な何かこの世界のルールが適応されていない人を正規ルートに持っていくことが僕のやることらしい。
そのためにはあのベッドでVRゴーグルを装着して、この世界を探検しなければならないらしい。
幸い体はこの空間から動かないから、安全上の懸念はしなくていいらしい。少し安心だ。
この空間は現世から隔離されており、どんなことをしても、ヒュプノスの許可なしには入れないらしい。
さらに、核攻撃やどんな攻撃にも耐えられる安心設計で、ヒュプノスの好きなようにものを生み出したりできるらしい。便利だね。ここ。しかも衣食住完備で、三か月不自由なく生活できるらしい。
(扉の先がきになるなー...入口とは別の扉の先ってどうなってるのかな。)
最後に彼のことだ。
ヒュプノス。顔は洋風のさわやかイケメンだ。スーツの上に白衣を着ており、いかにも研究者的な見た目をしている。
彼は、ここから、アーレテイアを観測し、秩序を守っている、いわば自警団のような活動をしていたところ、近頃、さっきの例のような不可解な出来事が起きるようになったらしい、しかし、自分では干渉ができないらしくて、誰かの助けを求めていたところ、僕がこの世界に何らかの形で呼び込まれたらしい。詳しくは教えてくれなかった。一番大事なところなのに。
「それでは、これからどうしますか?いったん休憩をして、手助けを始めるまでゆっくり過ごしますか?」
「そうするよ。」
そうして頭が痛くなるような話を聞き終わった後、ヒュプノスに頼んで、自室のような空間を用意してもらった。
どうやら自分の頭の中の記憶から再現したらしい。
プライベートスペースは必要だからね♪
さーて明日から頑張りますか。




