街へ行こうよ 大魔王の森
大魔王とリヨンは街へ買い物に出ていた
「おいリヨン見て見ろよ!太眉毛の犬が路上ライブしてるぞ!ケケ大魔王をリクエストしようぜ!」
「何処かの森から出張で来ているようですね。
でも用はないので行きましょう。」
「え~聴きたい~!」
「行きますよ!」
肩を引っ張り大魔王を連れて行くリヨン
暫く歩いていると一人の男に声を掛けられる
「あれ~?カイちゃんじゃん!
ウェ~イ!!久し振り~!!」
「ん!?あ・・ああ・・久し振り。」
「カイちゃんこんなとこで何してんの?」
「ん~買い物?」
「へ~奇遇だな~俺もナンパしに街来てんだ!」
「も・・って俺は買い物だぞ?」
「買い物もナンパも大差ねえってば!
ソッチはカイちゃんのダチ?」
「私は大・・・」
リヨンが大魔王の部下だと話そうとした所を大魔王が止める
「ダチと言うか後輩の様なもんかな?」
「そうなんだ、ヨロシク!」
クチャクチャとガムを噛みながら握手を求める男
「あ、はい。」
戸惑いながら握手に応じるリヨン
「じゃあそろそろ急ぐんで・・・」
「そうなの?そっか~じゃあ今度また一緒に飲もうぜカイちゃん!」
大魔王に握手をしハグをして去る男
「あの人・・知り合いですか?」
「いや・・全く覚えて居らん!
恐らく互いに連絡先すら知らん!」
「それでどうやって飲みに行くつもりなんですかね?」
「さあ?ああ言う類の人種はノリだけで行動してるからね。」
「しかも大魔王様をカイちゃん呼ばわりとか・・・。」
「多分俺が大魔王だって事すら知らせてないかも・・・
まあもう会う事も無いだろうし!行こうか!」
ドンッ!
道行く2人組の内の1人の者に肩をぶつける大魔王
「すみません、ちょっと燥いじゃって・・・。」
平謝りをする大魔王
「あ!?俺様が誰か知っててぶつかってんのか!?」
「ちょっとお前らなぁ・・・。」
「いいから!」
前へ出そうなリヨンを制止する大魔王
「ちょっと面貸せや!」
「どっち?」
「ぶつかって来た手前だよ!?」
「お、おう。」
近くの路地裏に連れて行かれる大魔王
しかしものの数分で戻って来る2人
「いや~ホントすんませんね~
マジ直ぐに言って下さいよ~リイト君の連れならそうと言ってくれればいいのに~人が悪いなぁ
マジでリイト君には言わないで下さいよ?
リイト君のダチに手出そうとしたなんて知れたらこの街に居れなくなっちゃうんで・・・。」
「まあ・・うん。」
深く頭を下げながら去って行く2人
「どうしたんですか?大魔王様アレ。」
「何かリイト君?ってヤツの名前出して来てさ
それがさっきの奴だって思い出して知ってるよってなったら態度を360度変えてさ~」
「360度だと元に戻ってますがな~
さっきの奴ってリイト君って言うんですね・・何時知り合ったんですか?」
「確かね~たまたま飲みに行った時に絡んで来た酔っ払いだよ
まあ話して行く内にちょっと仲良くなってさ~お互い名前しか名乗らなかったからさ~あんな感じになったんだよ~。」
ドンッ!
「痛って~な!!何処目え付けてんだ手前!?あぁ!?」
「何これ・・この街は因縁つけるの流行ってんのか?」
「ああ!?」
凄んで来る若者2人組
「もう良いからさ!去りなよ!」
「ふざけてんのかてめえ!?」
有無を言わさず殴り掛かって来る2人
「うわぁ・・メンドくせぇ・・・」
大魔王は2人の拳を躱して掴み背中に腕を持って行き抑え付ける
「痛えよ!!離せや!!クソが!?」
「良いけどもうやっちゃダメだよ?」
2人を離す大魔王
「うっせー覚えてろよ!?」
小物特有の捨て台詞を吐き捨て逃げる2人組
「はぁ・・・。」
少し俯きながら考える大魔王
走って逃げる2人を超スピードで捕まえる大魔王は2人の頭を掴み無理矢理自分に顔を向けさせる
「覚えてやるからよ~く面見せろや・・よし・・覚えた
お前ら・・次・・こんな事したら・・・殺すだけじゃ済まさねえぞ?」
ガタガタ震え失禁する2人組を笑顔で離す大魔王
「此処に居ると随分と絡まれるから帰るわ・・・。」
「そうですね。」
帰り際にも数回絡まれて「今日は厄日だ・・・」と大魔王様は落ち込んで居られました。




