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お前らの大魔王は何色だっ!

「大魔王様!遅ればせながら・・誕生日おめでとうございます!!」


「お、おう・・ありがとう。

ってか何で昨日の生誕祭休んだんよ?」


「実は言い難い事なのですが・・私も誕生日昨日だったので・・・」


「知ってるよ?だから一緒に祝おうと思ってたのに何で?」


「知ってらしたのですか!?

これは何とも光栄な事・・・尚の事一緒に祝って貰う等大それた事は・・・。」


「折角みんながお前にってプレゼント用意してくれてたのに。」


「なんと!?

私は皆の者から盛大に疎まれていると思っていたのに・・・。」


「それとこれケーキ、お前の分な!」

ケーキの入った箱をリヨンに渡す大魔王


「ありがとうございます!

今、今此処で開けても宜しいでしょうか?」


「おう!存分に堪能しろ!

かなり有名な店のヤツらしくてな、凄い美味かったぞ?」


「そうですか!ではお言葉に甘えて・・・」

ケーキの箱を開けるリヨン

「・・・・・。」


「どうした?リヨン?」


「私の感覚が間違っていたらすみません。

これって・・食べ残し・・もしくは・・食べカス?と言う残飯類に分類される物では?」


「ん~残しておいてあげろって言ったんだけどね・・・

まあ、気を取り直してプレゼント!きっとこれはちゃんとした物だぞ?ホレ!」

大魔王はプレゼントの入った袋をリヨンに手渡す


「全く持って良い物の予感がしないのですが・・・」

恐る恐る袋を開けるリヨン

「・・・・?」


「何?何だった?」


「色紙です。寄せ書き。『頑張れ』とか『死ぬな』とか卒業の寄せ書きか何かですかね?

此れ多分・・大魔王様に言われて仕方なく適当に用意したんではないでしょうかね?」


「・・・折角だから部屋にでも飾って置け。

良い部下達を持ったな。」


「大魔王様は本気でそう思っています?

私完全についでじゃないですか・・・。

別に良いんですよ?でも大魔王様が変に期待を持たせるから・・・。」


「済まん。」


「いえ・・大魔王様は良いんです・・・誕生日覚えていてくれたし

でも・・あの使用人共め・・・目に物見せてくれよう・・・。」


「済まん。」


「大魔王様は良いですって!」


「いや、実はだが使用人達が変に恨まれては可哀相なので弁明させて貰うが・・・

あれ書いたの俺なんだわ!ケーキも。」


「何故そのような仕打ちを?」


「だって・・誰もお前の誕生日知らなかったし教えても祝おうとすらしなかったから可哀相過ぎてやってしまったのだ・・・。

使用人達はホントこの件に関しては無実だ!許してやってくれ!」


「・・・その話を聞くと更に使用人共に仕返しをしたくなってしまったのですが?」


「何故だ!?

アイツ等は何も知らないんだぞ?

俺が独断で色紙やら余ったケーキを集めたんだぞ?

悪いのはどう考えても俺だろうが!?」


「別に私は誰かに祝って貰いたかったんじゃないんです。

知らないのも仕方がない事・・・

しかし!知ってもまだ何もアクションを起こさなかった奴等に一言で良い・・・

『誕生日おめでとう』と・・・。」


「結局祝って欲しいんじゃん。」


「言葉だけでも良いんです!!

昨日が誕生日と知っている筈なのに今日私とすれ違っても何も言わずに素通り出来る使用人共の性根を正したいのです!

そんな私の考えは・・間違っているのでしょうか?」


「挨拶すらないなんて相当だな?

多分強要しても煙草を吸うついでとか鼻を穿るついでとかに言われて嫌な気分になるだけだよ?

いっその事このままなかった事にしない?」


「私の誕生日がなかった事に?

それは私がこの世に生を受けた事に対する全面的否定になるのでは?

私は存在してはならなかった者とそう仰りたいのですか?大魔王様は!?」


「そこまで言ってねえよ・・目ぇ血走り過ぎて怖えーよ・・・。」


「私はもう生きていてはいけない存在・・・いっそ吊るか・・・。」


「フィッシングだよね?息抜きにフィッシングしたいって意味だよね?」


「飛び込むのは怖いなぁ・・・。」


「皆の輪の中にかい?受け入れてくれるよぉ!大丈夫だって!」


「海の中はもう冷たいのかなぁ・・・。」


「ダイビングかぁ・・良いよねぇ!魚と戯れたいねぇ!」


「そろそろ察してくれませんか?」


「えっ?」


「可哀相な私を皆でお祝いしろって暗に言ってんだよ!気付けやボケェ!」


「あぁ・・うん・・・。」




後日皆が盛大に誕生日会を開いてくれました。

みんな笑顔が引き攣って居ましたが気にしません。

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