↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/14

13 「凶穂、稲を刈る」

「赤、黄、緑っ!。次で、4つの試練が成されるきゃっ!」


 目の前の生物”シキ”は、お宙をスイスイ漂泳する


「ところで、あなたってなんなのかしら?」




          ○・・「夢現の園」・・○




 腕羽をパタつかせているシキに対して”眠り姫”アムは、純粋な疑問をストレートにぶつけた。


「鳥?人間?それとも・・・ドロバ?」


「きゃっ?”どろば”ってなにきゃ?」


「怖いわ、とってもっ!。悪い子を脅かしに来るって、ウムが読んでいた本に書いてあったの!。後・・・ふわふわ浮いているのよっ!」


「きゃっ!?浮いてるキャ!?それは怖いっキャ!」


「君も浮いているじゃないか」


 そこに第4の試練を終えた”最強騎士”ミディも会話に加わった。


「おつかれっキャ!。”青の試練”達成っキャよ!」


 4回目ともなれば、このわけのわからなさにも適応してきてしまう。もっとも・・・俺は最強。達成できない困難なんてないけどね。


「”アオイセカイ”で、自分を見つけることはできた・・・っキャッ?」




アオイセカイ




 透き通った世界


  

    その身を潤すは 水面の鑑身(かみらみ)


       

        潤得(うるえ) 暴曝(あばく) 清沈(しょうじん)の魂




「・・・・・・つまらなそうな顔をしていたよ」


 手にした強大すぎる力に虚しさを抱き、あるがまま血に塗れる。

 過去の輝きすら見失い、目的もなく彷徨い続けるその生涯を・・・自分は受け入れていた。ーーー諦めていた。


「・・・何かしら?」


 この眠り姫に出会うまでは。

 今の自分は・・・未来を生きることのできる”希望”を見出せたのだ。


「ありがとう、アム」


「なんだかわからないけど・・・どういたしましてっ。ミディ」


 感謝の印とともに、過去の自分と決別する。もう・・・あきらめない。


「一緒にこの試練を乗り越えよう」


「っ!・・・当然だわっ!絶対起きてやるんだからっ!」


「キャキャっ!その意気っキャ!」



 夢の世界には、今日も太陽が昇っている。



○ ● ○ ● ○ ● ○


 陽光が至るまでは、黒闇が世界を支配する。

 それは誰に決められるでもない、世界の決配。

 

「世界は我らを在誕する」


「我々は世界を蹂楽する」


 神は諍いに関与しない。戦争に贔屓することはない。


「”スモー”、”ラー”・・・超大国に天罰を」


 ここはスモーの隣国”ゼウソーロス”。

 暗闇に乗じて、国を堕とすために進行を開始ーーーしようとした直後だった。


「君たちの選択肢は2つだ」


 


        最強騎士は破着した




「降伏か・・・・破滅か」




○ ● ○ ● ○ ● ○



 翌日、その報せは各国へと広まった。



       「ーーーゼウソーロス、滅亡」



 その惨状を添えてーーーー。



  「王国跡地は見る影もなくーーーー巨大な大穴が穿たれていた」





         ○・・「スモー王国 王の間」・・○



「・・・・・・・」



 切れすぎる刃物は、自らを傷つける恐れがある。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・」



 その矛先が、この”スモー王国”に向かないとは・・・・限らない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・王として」


 国を・・・世界を守るために



「ご命令を・・・・我が王(あるじ)」


 

 ーーー決断を下す



「”騎士長”ミディが試練を終えて後・・・・その首を刎ねよ」


 

 眼下の副騎士長を初めとした我が剣(つるぎ)たち。

 最強と相対する日も・・・そう遠くはないだろう。





「心得よ。これは・・・世界を守るための戦いである」





       「「「「「「「御心のままに」」」」」」」





 ”最強”が行う試練はあと3つ。夜が3回開けたときーーー戦いの火蓋が切られるのだ。



「騎士長ミディの息の根・・・必ずやこの私、副騎士長”グレイス”が止めてご覧に入れましょう」


「期待している。我が剣」





 使命を授かり騎士たちは王の間を後にした。しかし、ただ一人ーーーー


「最強ではないあなたなど・・・・存在してはいけない」


 副騎士長グレイスの内なる炎は・・・・醜悪に蠢いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。