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童話  おきやまいとさんにんのおひめさま

たいようのくにには、おうさまがいました



 おうさまには3にんのむすめがいました



 アム イム ウム



 アムはげんきなおんなのこ


 イムははずかしがりやのおんなのこ


 ウムはかしこいおんなのこ



 おうさまはこまっていました



 さんにんのむすめをどうやってそだてればいいのか、わからなかったのです



 ”おきやまい”でしんでしまったおうひにかわって、今までむすめさんにんをがんばってそだててきました



 ですが、さいきん3にんはとてもわがままです



 アムはいつもおしろをとびだしていきます


 イムはへやにとじこもっておはなしをしてくれません


 ウムはおしろのへいしにおかねをちらつかせて、すきかってにじぶんのいうことをきかせていました



 くにのおひめさまとしておしとやかになってほしいというおうさまのおもいは、3にんにはとどきませんでした



 おうさまは・・・・きづいていませんでした



 3にんのむすめはおうさまのしらないところであつまっていたのです






 「おとうさまったら、いつもおしごとばかり!」



 アムはぷんぷんしていました



 「うん・・・たいへんそう・・・おかお・・・くらい」



 イムはかなしんでいました


 

 「とうさま・・・またわすれてる」



 ウムはけいかくをたてました。もうすこしで・・・・



 「「「おとうさまの、おたんじょうび!!!」」」


 いそがしそうにしているおうさまのために、おたんじょうびのさぷらいずをしようとしていたのです。



 「へーしのおじさんたちにきいた。ひがしのもりにピカピカにひかってるいしがあるって」



 さんにんのおひめさまはあるきだしました



 そらはポカポカ あおあお キラキラしていてとてもきもちがいいです




○ ⬜︎ ○ ⬜︎ ○ ⬜︎ ○



 「あったわ!」



 たいようのひかりもとどかない



 くらい くらい もりのなか



 そのなかでピカピカひかるちいさないしを、アムはかかげました



 「これでおとうさまもげんきになるわね!」



 

 その時でした




 「私の宝を盗むのか?」


  

 3人の背後を、漆黒の翼が包み込む勢いで覆っていた。

 

 その者をあえて表現するならば・・・鴉(からす)


 大きな帽子を被り、大きな翼をはためかせる女が、3人の姫を見下ろしていた。


 「いつぞやの姫もそうだが・・・盗人の血が色濃くでているじゃあないか」



 「何を言っているのかさっぱりわからないわ」



 アムはその鴉の女のことはさっぱりだったが、その前の言葉が気になっていた。



 「これはあなたのものなの?」


 「ああ、そうだ。他にも何個か保管しているがね」


 「他にもあるのね!じゃあ、おひとついただけないかしら?」


 「・・・いいだろう。条件つきでな」


 「アム!だめ!・・・この人・・・絶対危ない人だよ!」


 イムは大きな声を出してアムを止めようとした。今までに出したことがないくらいの大声で。


 「イムの言うとおりだ。父上へのプレゼントは別のものに・・・」


 「いやよ!一度決めたんだから、これがほしいわっ!」


 ぐっ。アムの圧にウムは気圧される。アムのわがままはいつものことだが、今は状況が最悪だ。


 「ふふっ・・・そう怖がるな、姫たちよ。」

 

 黒い女は笑み浮かべながら続ける


 「私は医師でな・・・今、ある病気の特効薬を作っている」


 「病気?」 ウムは聞き返す


 「”起き病”・・・眠ることができなくなる病気だ」


 3人の心がドクンと脈打った。その病気は・・・


 「お母様の・・・かかった病だ」


 イムは静かに口を開いた。目に、悲しみの雫がたまっていく。


 「その病への特効薬を完成させたのだが・・・仕上がりがわからんのだ」


 「それは・・・つまり」


 「この薬の効果を試させてくれるのならば・・・その宝石はくれてやろ


 取り出した小瓶の中身を,アムは飲み干した。


 ごくごくごく



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・眠り・・覚めない






                    おしまい 

  

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