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EP3

 麻由理は椅子に座って外を眺めていた。グランドや駐車場には既にゾンビでいっぱいになっており車へのルートを作るのもかなり難しくなっていた。吉弘達は、麻由理が出歯を殺す瞬間を目撃したせいか少し麻由理を警戒している中。


飾利「よっ」


 そう言って麻由理に近づいたのは飾利だった。


麻由理「何の用よ」


 麻由理は不機嫌そうな顔で睨みつけると。


飾利「なーに。わたしはアンタの方に付こうと思ってな」


 飾利の言葉に麻由理は首を傾げた。


飾利「さっきはあの先公がゾンビになることを警戒して何もできなかったけどさっきの行動は間違いじゃないって思ってるぜ。わたしもアンタと同じこと考えてたしな」


 飾利がそう言うと麻由理はそっぽ向き立ち上がった。


麻由理「で、アンタはどうするの?わたしはここから脱出するつもりだけど」


飾利「寝ぼけてんのか?わたしも脱出するに決まってるだろ。まぁ、テレビ見た感じだと外も地獄だろうけどな」


 飾利は頭をボリボリかきながらそう伝えると。


麻由理「だったらあの3人もどうするかきかないとね」


飾利「いいのか?あいつら明らかにお前の邪魔になるぞ?」


麻由理「生存者を集めておいた方が生き残る確率は高くなるわ」


飾利「・・・・・分かったよ。わたしはあんたを信じるよ。少なくとも先輩方よりも長く生きられそうだしな」


 2人はそう言って吉弘達の方に向かいこれからの事をきいた。


麻由理「先輩方は、どうしますか?わたしはここから脱出するつもりですけど」


吉弘「脱出って・・・・・何か策があるのか?」


麻由理「ある訳ないでしょ。・・・・・でもいつまでもこんなところで籠城してても意味ないじゃない。例え危険でも脱出する方法を探さないと」


 麻由理は吉弘にそう言うと。


洋子「な、何、考えてるのよ!?この状況で外に出るの!?わたしは嫌よ!」


 洋子は隠れながら外に出る事を拒否した。


麻由理「別に来たくないなら来なくていいわ」


 吉弘はどうするべきか考えていると。


アーシャ「吉弘、わたしは彼女に賛成するわ」


吉弘「アーシャ」


アーシャ「いずれにしても彼女の言う通り、いつまでもここにいる訳にはいかないわ。いつかはここから脱出しないと」


 アーシャも麻由理と考えは同じだったのかそう答えた。


洋子「何、言ってるんですか皿神先輩!これはゲームじゃないんですよ!ゲームみたいに脱出するアイテムとか謎解きがあるならまだしも現実にそんなものある訳ないじゃないですか!外に出たって無駄にゾンビに襲われるし最悪わたし達がゾンビになっちゃいますよ!?」


アーシャ「松井さん。怖い気持ちは分かりますがいつまでもここにいる訳にはいかないの。多分だけどここに救助が来ることは多分無いわ。だったらわたし達でここから脱出しないといけないの」


 アーシャは、洋子を落ち着かせる為にそう言うと。


洋子「ウゥッ・・・・・・でも、わたし絶対に外になんか出たくないわよ」


 洋子は震えながらそう言うと。


吉弘「・・・・で、どうするんだ神崎さん?俺は正直、松井さんに賛成だ。確かに神崎さんやアーシャの言う通りいつかはここを出ないといけない。だけど、何か作戦がないと動こうにも動けないぞ」


麻由理「とりあえずまずは生存者を集めるところから始めたらいいと思うわ。そのついでに使えそうな武器や食料と飲み物を集めて車で脱出。わたしは単純にそう考えてる」


吉弘「・・・・・だったらチームを作るべきだな」


飾利「チーム?」


吉弘「そうだ。・・・・・神崎さん。君が決めてくれ」


麻由理「わたしが?」


洋子「ちょ、ちょっ待ってよ!何で皆行く流れになってるのよ!?わたしは絶対に行かないからね!」


 洋子は断固拒否を訴えているが4人は無視して話を続けた。


麻由理「・・・・・わたしと飾利、大久保先輩と皿神先輩、チームはこの二つに分けましょう。わたし達は西校舎を担当しますので先輩達は東校舎をお願いします」


 麻由理はそう編成すると。


吉弘「分かった。じゃーそうしよう」


 吉弘はそう言って剣道の防具をつけ始めた。


洋子「ほ、本気で行くつもり!?嫌よ!わたしは絶対に行かないから!」


麻由理「アンタは来なくていいわ。居ても邪魔なだけだし」


 麻由理はそう言い捨てると職員室にあったティッシュでバットに付いている血を拭った。吉弘やアーシャも木刀を拭うと2人は慎重にドアを開けて周りを見た。


吉弘「いいか。戦闘は必要最低限で、行動する。囲まれたら終わりだからな」


麻由理「分かってますよ、大久保先輩」


 麻由理はそう言うと4人は二手に分かれて行動を開始した。流石に職員室前のゾンビは慎重に殺して行きある程度職員室から距離が開くとそのまま西校舎と東校舎に向かった。




















 西校舎に向かった麻由理と飾利は身長に行動していた。向かってくるゾンビは麻由理のバットと飾利のメリケンサックで頭を破壊しながら進んでいると。まずは保健室に着いた。


麻由理「無駄だとは思うけど保健室にある物から持って行くわよ」


飾利「まぁ、ゾンビ以外で怪我したら必要だしな」


 2人はそう言って飾利は周りを警戒し麻由理が保健室の扉を少し開けて中を確認するとそこには保険医のゾンビと生徒だったゾンビが3匹いた。


麻由理「ゾンビの数は4匹ね。いける?」


飾利「行ける、行けないじゃなくて行くしかないだろ?」


 2人はそう言ってなるべく音を立てないように扉を開けるが1匹のゾンビは麻由理達が見えてるのかうめき声を上げながらノロノロと歩いて来た。他の3匹も麻由理に気がついたのか3匹はノロノロと歩いてきた。


麻由理「えい!やぁ!!」


飾利「オラっ!」


 麻由理はバットを振って2匹のゾンビの頭を粉砕し飾利も1匹目はストレート、2匹目はアッパーして倒しそのまま2匹のゾンビの頭を踏み潰した。


麻由理「思ったんだけど、もしかしてコイツらわたし達のこと見えてる?」


飾利「知らねぇよ。そもそも死体が動く時点でもうゲームの世界だ」


 飾利はそう言いながら棚を調べた。棚の中には消毒液やガーゼ、マスク、絆創膏、そして風邪薬が置かれていた。


麻由理「とりあえずこの中に入れれるだけ入れ行こう」


 麻由理はそう言って見つけたのは保険医の物と思われるリュックサックだった。


飾利「わたしが背負う。わたしの方が足速いしな」


 飾利はそう言うと麻由理は素直に飾利にリュックサックを渡した。2人は絆創膏や消毒液、ガーゼなどの医療道具と風邪薬を入れると飾利はそれを背負った。麻由理は先に扉を開けて保健室から出た。飾利も麻由理の後に続くとそのまま次の教室に向かって歩き始めた。











 一方、吉弘達は隠れてゾンビの行動を伺っていた。アーシャは近くに落ちていた野球ボールを投げて廊下に置いてあるロッカーにぶつけた。


ガンっ!


 ゾンビは音に反応したのかロッカーの方に向くとゾンビはロッカー叩き始めた。吉弘とアーシャはその姿を見ていると。


吉弘「・・・・・基本的に聴覚で動いてるみたいだな」


アーシャ「でも、それだけじゃないと思う。もしかしたら視覚も少しあるかも」


吉弘「見えてるってことか?」


アーシャ「じゃなかったらあんな風にロッカーを叩かないでしょ。でも、知能はなさそうね。もし

人間並の知能があれば間違いなくロッカーを開けてるはず」


吉弘「ただ単に音が聞こえたところを叩いてる可能性もあるぞ」


アーシャ「どちらにしてもゾンビ達のMainは聴覚。わたしの仮説通りに視覚もあるとしたらどこまで見えてるのか」


 アーシャは姿勢を低くしてなるべく音を立てないように歩み始めた。吉弘もしっかりと防具で身を固めているがそれでも不安があるためアーシャと同じように姿勢を低くして歩み始めた。息を殺して気配を殺しながらロッカーを叩いているゾンビの背後を通りそのまま1年生の教室に向かった。


 まずは1組の教室の扉を少し開けて中を確認するがそこにいたのはゾンビだけだった。アーシャは吉弘の顔を見て首を横に振ると吉弘は理解したのか姿勢を低くして2組に向かった。今度は吉弘がゆっくりと扉を開け中を確認するが2組も1組も同じだった。続けて3組と4組そして5組も中を確認するが確認できたのはゾンビだけだった。2人はここにはもう生存者がいないと分かると今度は2階に上がった。2階には2年生の教室の他に音楽室や理科室がある。そこに生存者がいるかもしれないと思っていたが2人の目の前には廊下に何十匹のゾンビがいた。


吉弘「こんなの無理だろ」


アーシャ「だったら左にある音楽室と理科室に行くわよ」


 アーシャはそう言って音楽室と理科室に向かおうとすると。


「アアァァ!」


 1匹のゾンビが2人を見つけた。その瞬間そこにいるゾンビは全員2人の方向を見るとそのままノロノロと2人に向かって歩き始めた。


吉弘「しまった!」


 吉弘はすぐに音楽室の扉を開けようとした時だった。


吉弘「何やってるんだアーシャ!」


アーシャ「・・・・・?」


 吉弘は急いでアーシャの手を掴むと。


吉弘「早く逃げるぞ!」


 そう言って2人は音楽室に入り鍵を閉めた。2人は後ろに下がって警戒しているとゾンビ達が扉をバンバンっと叩き始めた。


アーシャ「Shit。まずいわね」


 アーシャがそう言って薙刀の木刀を構えた。吉弘は後ろの窓を開けて外を確認するが外には中庭とワラワラといるゾンビだけしか確認できずおまけにクラスにはベランダがついているが音楽室にはそんなもの存在していなかった。ゆういつ見えるのはパイプだけだった。


吉弘「・・・いや行けるか?アーシャ!」


アーシャ「!?どうしたの吉弘?」


吉弘「この壁の出っ張ってる部分を足場にして何とかあっちに行けねーかな?」


 吉弘はそう言ってベランダを指さすと。


アーシャ「無理に決まってるでしょ!窓とか何か支えるものがあれば行けるかもしれないけど絶対に無料!」


吉弘「だけど逃げ出すにはこれくらいしないと無理だって!」


 2人が揉めている間に。


ガシャーン!!


吉弘・アーシャ「!?」


「アアァッ」


 ゾンビ達が扉を破壊して入って来た。


吉弘「パイプを支えにして行くんだ!急げ!」


 アーシャは急いで窓を乗り越えて狭い足場に足を掛け窓で体を支えながら進み始めた。吉弘は近くにあった楽譜台を持ち上げてそれをゾンビ達に向かって投げた。当たったのが体だったからゾンビ達は巻き込まれる形で床に倒れたがそれでも何ともなかったように立ち上がった。


吉弘「アーシャ早く!」


 続けて楽譜台を投げて何とか足止めをしていると。


アーシャ「吉弘、早く!」


 アーシャは何とか渡れたようだ。吉弘は急いで窓を乗り越えようとした。だが。


吉弘「っ!この離せ!」


 ゾンビに足を掴まれた。吉弘の足はゾンビに噛まれそうになったが何とか掴まれてない足でゾンビを蹴り飛ばした。そして。


吉弘「とっとと!」


 吉弘は落ちそうになるが何とか小さな足場を確保して何とかパイプを掴んでそこから離れた。ゾンビ達は窓から体を乗り出して吉弘がいる方向に手を出して捕まえようとしていた。そして2匹のゾンビは重力に負けてそのまま窓から落ちると“グシャッ”と、音を出して潰れた。吉弘は何とか渡るとそのままベランダをよじ登り2年生の教室のベランダに座り込んだ。


アーシャ「大丈夫、吉弘」


吉弘「もう、こんな命をかけたサスケみたいなことやりたくねーよ」


 吉弘はそう言って息を吐くと2人は姿勢を低くして窓から中を確認した中には誰もいなかった。


吉弘「もしかしたらもうこの学校には俺達以外いないかもしれないな」


 吉弘はそう呟くとアーシャは何も言えない顔で落ち込むのだった。

皿神 アーシャ さらかみ あーしゃ


性別 女

年齢17

身長150センチ

体重47キロ

スリーサイズB70W52H79

容姿 腰まで伸ばした長い金髪と青い瞳、優しそうな目が特徴 


性格 真面目


初期装備

頭 なし

胴 橋川学院のセーラー服

腕 なし

腰 橋川学院のスカート

足 赤と青が混ざった運動靴


メイン武器 薙刀の木刀

サブ武器 なし

支援装備 なし


部活 薙刀部


プロフィール

 橋川学院の三年生。父親はアメリカ人母親が日本人のハーフで吉弘とは幼馴染兼恋人同士。母親の遺伝子が強いのか大和撫子の母親によく似ており男(吉弘)に尽くす為に料理や薙刀を覚えた。ゾンビパンデミックを生き抜くために吉弘と共に麻由理と行動を共にする

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