新幹線にポッキーは必須(※電車移動です)
セクばんにゃ!
色々ありました。
投稿します。
旅行1日目。
僕と沙春ちゃんは電車に揺られていた。
「1時間でしたっけ?」
「そうだね。新幹線でも乗れればもっと早かっただろうけど」
バイクで行く方法も考えたが、沙春ちゃんに万が一にも怪我をさせたら切腹レベルなので今回は電車移動にすることにした。
普通の大学生と小学生らしく(?)各駅停車である。
まあ、駅から目的地行きの専用バスも出てるみたいだし時間がかかる以外はそんなに困らないだろう。
ちなみに沙春ちゃんの服は、黄色のパーカーに赤いスカート、さらに黒のタイツ。
日本タイツ・ストッキング愛好会代表理事の僕にしてみれば彼女の黒タイツは非常にマーベラス。
個人的には40ディールの透け感のあるいやらしさも好きだが、彼女の60ディール(推定)も大好きだ。
40ディールより透け感こそ少ないもの、女の子の秘密を必死に隠している感じがして堪らない。
「‥‥とーはの目が変態さんモードになっているです」
沙春ちゃんがジト目でぼくを睨む。
しまった、僕のIOS(Iyarashi Orange Sensor )が暴走してしまったようだ。
しかし、変態さんモードか。
「その変態とこれから2泊3日の旅行に出るわけだけど大丈夫?」
あえて変態であることを肯定し彼女に迫る。
変態が幼女に襲いかかる寸前という非常に事案的光景完成である。
彼女も流石に恥ずかしいのか目をそらす。
「た、確かにとーははものすごい変態さんですけど‥‥」
赤い顔のまま彼女は続ける。
「嫌がる私にひどいことはしないって信じてますから‥‥」
――ああ、駄目だ。
「‥‥とーは?って何で砂になりかけてるです!?」
お姉ちゃん、天使によって変態は駆逐されました。
いつか僕も天使になって生まれ変わります。
『どうせ日和るヘタレ野郎』とも取れる事実に気づいたのは目的駅に到着した頃だった。
「うーん!ようやく到着しましたね!」
砂からの復活をした僕と天使な沙春ちゃんは、電車を降り駅構内を歩く。
ゴールデンウィークだからか流石に人が多い。
「はぐれたら危ないから手を繋ぐ?」
そう言って手を差し出す。
子供扱いを嫌う微妙な年頃の彼女のことだ、きっと断られるだろう―――と思っていたのだが。
「お、お願いします」
「‥‥はひょ?」
思わず某人気アイドルがかゆみ止めを塗ったような声を出す僕。
え、なにこの右手につながれたプニプニしたもの?
「‥‥とーは?行かないです?」
「う、うん。行くよ!」
「?」
キョトン顔する沙春ちゃんを引っ張って歩く。
わー、何これめっちゃ照れるんだけど。
とりあえず手汗をかかないように気をつけよう。
そう思いつつ旅館に向かった。
旅館で思い出したが、前に某少年探偵と某じっちゃんの孫が一緒に宿泊先にいたらどうするかってスレを見たことがある。
親しくしてもダメ、離れてもダメっていう彼らの死神っぷりに驚いたものだ。
そんなことはどうでもいい。
「こ、これは‥‥」
旅館だと聞いていたことから、和風の建物を想像していたが目の前にあるのは妙な光景だった。
「「「「お帰りなさいませっ、ご主人様!」」」」
Wow!メイドサン!!
‥‥なぜかアメリカンな反応をしてしまう僕だった。
とりあえず旅館はとても大きい。
純和風な感じで、昔からありそうなのに古さは感じない何とも趣のある建物である。
どっかの文豪が泊まったと聞いても疑わないだろう。
‥‥それだけに。
「よくぞ行らしたご客人よ。"メイド旅館 らぶりぃはにぃ"は貴殿らを歓迎する」
‥‥ラ○ホテルかな、というツッコミはギリギリで飲み込んだ。
ズラリと20人はいるだろうか、ザ・メイドといったメイド服を着た少女たちが花道を作るように並んでいる光景は違和感以外の何者でもない。
その中心に黒髪長身の女性がいた。
おおよそ客に対しての言葉遣いじゃないと思うが、恐らくこの人がメイド長的な人なのだろう。
「私がこの旅館の女将メイドの"ゆきえ"だ」
違った、女将メイドだった。
‥‥いや何なんだよ、女将メイドって。
響きが最高に気持ち悪すぎるんだけど。
後、彼女が差し出した名刺にもツッコみたい。
"旅館らぶりぃはにぃ 女将メイド ゆきえ"
どう見てもキャバクラの名刺だった。
「あー‥‥はい、よろしくお願いします」
あまりツッコミどころが多すぎる事態に、逆に僕はツッコミを放棄した。
ロス○ワンじゃないが、もうどうだっていいやって気分である。
と、ここまで一言も発していない沙春ちゃんに気付く。
彼女もこのある意味酷すぎる旅館に困惑しているのかーーーと思ったが。
「あ、あの、よろしく‥‥です」
フツーに人見知りセンサーが働いているだけだった。
あ、この子学校じゃボッチだったわ。
エタりはしないのでご安心を。




