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いざ入学式へ!

セクばんにゃ!

何かすごい空いた気分です。

投稿します。

春ーー。

暖かな風と桜が僕らの新たなる門出を祝うそんな季節。

そして、今日4月5日。


「安西先生、小学校に行きたいです!」

「誰が安西先生ですかっ!」


僕は土下座していた。

いや、三井くんのアレじゃ土下座じゃねーよ。


なぜ僕が小4女児に朝っぱらから土下座してるか、説明すると長くなる。

今日は小学校の新学期もとい入学式だからだ。

あ、一言で終わっちった。


「ですから始業式に保護者は入れないんです!というか、先生の話を聞くだけだから大した行事じゃないです!」

「でもそういうのも将来の大事な思い出じゃん!」


お姉ちゃんから沙春ちゃんの面倒を託されている身だし、沙春ちゃんの記録は僕が責任持って録画したい。


「‥‥じゃあ聞きます。始業式の私のどんなところを撮りたいんですか?」


お、畳み掛けるチャンスっぽい。

だがここはギャルゲーでもお馴染み、全てを分ける分岐点だ。

セーブができない以上、失敗はできないーー。


「うとうとしてヨダレを垂らす沙春ちゃんや、校歌を間違えて一人完全にズレる沙春ちゃんや、寝ぼけて服を脱ぎ出す沙春ちゃんをだよ!」

「服は脱いだことないです!‥‥あ、じゃなくて、全部したことないですっ!」


間抜けは見つかったようだな!

だが選択肢は失敗したらしく、怒らせてしまった。


「というかっ!」


沙春ちゃんが壁のコルクボードを指差す。

そこに貼ってあるのは一枚の紙。


「とーはも今日入学式じゃないですかっ!」


はい、そうですー。




「うぐぅ‥‥」


家を追い出された僕は、たい焼き少女のような鳴き声をしつつ入学式会場までの道を歩いていた。

ちなみに本家はラ◯ウさんなんだってね。

超アタタタだね。


「なるほどねぇ〜。姪っ子ちゃんと同居してるって聞いた時はフユちゃんの頭が壊れちゃったかと思ったけど」

「おい」


そしてなぜか智希がいた。

一瞬ストーカーかと思ったが、どうやら彼女が一人暮らししているアパートからの通り道らしい。


「だ、大丈夫だよっ!フユちゃんが壊れても私はそばにいるからぁ!」

「愛が重い」


壊れたとーくんと壊れたとーちゃん開幕である。

2人とも壊れてるってどんな物語やねん。

いや元ネタもみんな壊れてたけど。


そんなこんなで、とーとーコンビが歩くこと数分。

県内でもかなり大きい駅が見えてきた。


「会場ってどこだっけぇ?」

「駅の近くみたいだけど‥‥おっ、誘導してるしあそこじゃないか?」


近くの何たらホールだかシティだかという建物に、大学の名前が書かれたプラカードを持った人がいた。

スーツやら礼服を着た少年少女たちも中に入っているし間違いないだろう。


「はーい、こちらですよー!‥‥あっ、笠原くん!」


何とプラカードを持っているのは桜井先輩だった。

僕に小さく手を振ってくれる。

‥‥物理というものは素晴らしいものでその僅かな動作でも大きな胸が揺れていた。


「入学おめでとうございます!」

「ありがとうございます。桜井先輩は誘導係ですか?」

「はい、ボランティア募集していたので」


わざわざボランティアで貴重な休みを一日潰すとは、流石である。

来年は僕も見習って会場近くのアニ◯イトまでは来よう。


おっと、智希を忘れていた。

僕らがいきなり親しげに話し出して驚いていたみたいだが。


「彼女は僕の友人の大谷智希です」

「いや何で英語の教科書風?」

「彼女はこの前の相談会でお世話になった桜井環先輩だよ」

「普通!?全然教科書風じゃないよぉ!?」


うるさいな、智希。

紹介し終わったところで桜井先輩が智希に手を伸ばす。


「心理学部の桜井です。よろしくお願いしますね、大谷さん」

「あっ、こちらこそ!よろしくお願いしますっ!」


最初は戸惑っていた智希だったが、桜井先輩の天使っぷりに普通に会話できていた。


「それにしても、大谷さん大きいですね〜」

「その‥‥先輩も大きいですね」

「へ?小柄な方だと思いますけど」


まあ‥‥その、ね。

智希も無いわけではないからね。

中学の時うっかり触れてしまった僕が保証する。


「あっ、ごめんなさい引き止めちゃいましたね」

「いや先輩と話せてよかったですよ」

「ふふっ、そう言っていただけると嬉しいです。学部は違いますが仲良くしましょうねっ!」


はい、仲良くしたいです。

具体的には結婚できるくらい。


「‥‥小さくないもん」


‥‥智希のフォローはちょっと時間がかかりそうだった。

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