第91話:とうとう二つ名が付いたよ!そうだ!!私も元の世界にいれば厨二だな?っと思う暁・14歳の晩春。
なんやかんやと、とうとう帰る日になった。朝早く出発だったのに、大勢の人が集まって最後はやっぱり太鼓で盛大なお見送りだった。
(♪ドンドコドン♪ ドドンガ丼♪ 暁目立つのノンノンNO♪ あー美味しい駅弁食べた〜い! 牛肉沢山ドン真ん中とか海鮮丼とか……ありがとう新潟! ありがとう小出の方々!!)
お昼過ぎにはプラエクスに着いたので、そのまま文明開花に行って、お昼を食べてからラピスラズリの我が城にこもろうと思ったのに……
(♪なぜなぜな〜ぜ♪ どないなってるん〜♪)
風ちゃんに冷たく「暁ちゃん、何言ってるの? これから蒸気機関組合で会議だよ」と言われて連行されてしまった。
(ドナドナを何回されるんかーーーい! 子供じゃないよー手首掴まないでーーー!)
会議室に入って、びっくりしてしまった。蒸気機関組合はもちろん、時代屋さん、服飾組合、建設建築組合。もちろん薫さま♡と会社の人々に、それに料理組合までいた。
(うん?! もしや? もしや??)
っていうか、いつの間にか料理組合の重鎮になってしまった瞳さんも座っていて、私に手を振っている
(一大事なり~! 理さんはどうした?)。
何故こんなに集まっているのかといえば、今までにないリゾートホテルの大プロジェクトだからだ。
(一大プロジェクトとは思っていたけど、規模にびっくりクリックリン!)
それに料理組合はダイエット食を扱うという今までにない試みだからだ。料理組合の協力が必要だったようだ。
(正直な話さ! 地方はまだ食うに困っているところもあるのに、わざわざダイエットなんてね。考えてみたら矛盾だらけだよね。それに富裕層の人限定だもんなぁ。いろいろ大変だね。暁は大人だからね。『清濁併せ呑む』だよ)
私は話を半分だけ聞いて、聞かれたことに適当に答えていただけだった。
(お腹減った〜でも胸いっぱい♡ 幸せ満腹MAX♡)
そしてなぜか席が、薫さま♡と環さんに挟まれていたっていうね。
(グヘグヘ! 天国なり〜)
まぁ、おかげで尊き薫さま♡の横顔が見放題だったけどね。
(でもバレないように♪チラチラちらリンチラチラ見♪してたら、遠くから風ちゃんが冷たい視線のトゲを飛ばしてきたよ。痛ッ! 痛ッ! ビシバシ刺さるよ〜気にしないもん)
それでぼーっとしていたら、一斉にみんなが私を見ていた。「?」と首を傾げたら、隣で環さんが「はあ~」と大きなため息をついて言った。
(何故に? 私はツルスベ肌の薫さま♡の横顔眺めるのに忙しんジャーン♡)
「暁ちゃん、話聞いてなかったのね? あのね、リゾートホテルの名前よ。南魚沼の人たちからの要望で、『リゾート暁』にしたいって言われているんだけど……どう思う?」
(エッ?! ハーーーーー⁉️)
私は慌てて「絶対嫌ですよ! 無理無理、私目立つの嫌いなんで絶対嫌です!」と叫んだ。
(何を言ってくれちゃってますの!?)
「ブランドとか商標権の問題もありますし、それなのに私の名前をそのまま使うなんて絶対嫌ですよ!」と付け足して叫ぶと、環さんが「でもあちらのたっての希望なのよね……困ったわねぇ」と返す。
(困っているのは、私ダス!)
「じゃあ……私の両親が、『暁』っていう名前をつけたときの話を以前、聞いたのですが本当は、使われていない古い言葉の”アウローラ”って夜明けの意味を込めて名付けたかったそうです。けれど日本人だし、日本人特有の顔だしダメだろうってことで、同じ意味の『暁』にしたそうです。だから『アウローラ』はどうですか?」
(ごめんよー平たい顔属で……ケッ!)
と言うと、「それは素敵な名前ね」と全員一致で、ホテルは『アウローラ湯沢』に決定してしまった。
(それでいいんかーーい!)
ちなみにこのままの勢いで沖縄も開発するそうで、そこは『アウローラ万座ビーチ』にするそうだ。
(エッ〜〜〜! マジっすか? なんだかなぁ〜?!)
もう笑うしかなくなってしまった。厨二病みたいにかっこいい二つ名が勝手についちゃったのは、私のせいじゃないよと叫びたい。
(薫さま♡堪能できないじゃん! イヤイヤ心のオアシス薫さま♡いつでも栄養補給過多♡ 見つめてたら、ツーブロックの下の後頭部ジョリジョリしたくなっちゃったーーー! だめですかーーー‼️)




