シーン122最終話。
それから。
アキニー様とエルザックさんの元………このアフリエイトでの大富豪ボルドーの張り巡らされた様々なものを制圧する事となった。
魔王とシャロンを失った魔族は消え去り…………支配されていたヒューマン達も我に返ったかのように逃げ出すものがほとんどだった。
各国には平和が再び訪れた。
そして。
◇
◇
◇
『さあ行くか!ドエルゴ!?フェルノの旅とは違う旅だけどな』
そう笑って言ったのはパパだった。
『あのアキニー様からの依頼でしたな。』
『ああ……大富豪ボルドーの爪痕を消して歩く旅だからな。』
『ええ……まだこの広いアフリエイトにあやつは色々なものを残しているでしょうからな。』
『ああ……まあでも世界までは行く必要は無い旅だ………すぐに帰れるさ。』
『はい……………。』
『ああ。でもフェルノが冒険出るって言ったら行かなくて良かったのか?』
『ええ………私は元々は貴殿レイオール殿のパーティメンバーですからね』
『ああ…ドエルゴ………フェルノに力を貸してくれて守ってありがとうドエルゴ。』
『はは……もちろんです…レイオール殿………ですがお嬢との旅………楽しかったですぞ。』
『そうか……まああいつも俺の血をひいてるからな。』
『そうですな………冒険王レイオールの血…………お嬢には確実に流れていますな』
そういいながら二人は立ち去っていったんだ。
◇
◇
◇
『ママ………パパとドエルゴいっちゃったね……ママは寂しくないの?』
『寂しくないって言ったら嘘になるわね………………でもそんなパパだからこそママは大好きなのよ。』
『えっ?それってどういうこと?』
『パパは私のところにいてくれる時………本当に愛してくれるの………そしてパパは……いつでも………必ず帰ってきてくれるもの。』
『そっか…………………ママありがとう。』
『ん?どうしたの?』
『ううん…………あのね………………私ね……………あの旅で色んな人に会ったんだ。』
『そう………………………。』
『初めはワクワクしてさ、アキニー様のいるケニージアまでどんな冒険になるのか………そしてキャリッシュちゃんとドエルゴと一緒に冒険に出て………でも辺りでは困っている人たちも沢山いてさ、そんな人達を助けたいって思って……必死に頑張ったの………』
『そうだったのね。』
『うん………それでね………………………』
『なあに?』
『初めて好きな男の人できたの……………』
そういった私の目から涙が溢れ出していたの。
『そう……なのね。』
『うん………………うん……………………ママ…………。』
『フェルノ…………なあに?』
『私ね…………………………。』
『うん………………………。』
『次の冒険にでるね!!!!!』
『えっ!!???フェルノ!?』
私は旅のリュックを背に背負う。
『もうキャリッシュちゃんとサーベルさんとセミルちゃんには言ってあるの!!』
『えっ!?そんな急に待ちなさい!!フェルノ!!!!!』
『もう皆待ってるんだってばあ!!』
『こらあああーーーーーーーーーフェルノ!?』
そういいながら家から飛び出していく私。
『フェルノ!?ちゃんとママに話してきたの!?』
『そうよフェルノ!!あなたのママは世界一あなたを心配してるんだからね!?』
キャリッシュちゃんとセミルちゃんがため息混じりに言った。
『おおフェルノ殿…………もう母上とは話してきたのですな。』
そう言ったのはサーベルさん。
『三人とも、もちろんだよっ!!私だって成長してるもの…………』
私は三人にそう返した。
すると。
『こらあああーーーーーーーーーー!!フェルノーーーーーーー待ちなさいーーー!!???』
『いやあああーーーーーーー!!ママだあああーーーーーーーーーーーー!!』
『『なにいいいーーーーーーーーーっ!?』』
私を追いかけて来ていたママ。
『さあ行こう!!皆!!』
私達は駆け出した。
『おばさん!!私が面倒みますからーーーーーーーーーーーー!!』
キャリッシュちゃんがそう叫ぶ……するとセミルちゃんも声をあげる。
『私もいますから!!安心してください!!』
『僕もついてますから!!ご安心ください!!』
サーベルさんの声。
私が振り向くとママは立ち止まり微笑んでいた。
『行ってらっしゃいフェルノ。』
『ママ…………ありがとう…………行ってきます!!』
そして私達は……………………………。
また旅に出たの。
◇
◇
◇
長きに渡りお読みくださり応援本当にありがとうございました。




