シーン104赤き力アキニー。
アキニー様とフェニックスを見て突然叫び出すシャロン。
それは目を血ばらせて今にも飛びかかりそうな野獣のような鋭い眼光がアキニー様に向けられていた。
『 魔王軍参謀……………シャロン………貴方の噂は耳にしてました。 』
『ほお?それはおかしいですねえ…………この僕はヒューマンの『ボルドー 』という大富豪を盾に静かにこの地を絶望へと変える為に動いていたと言うのに。 』
『 いいえ…………貴方の力は既にこのケニージアの地のマジェスト協会で調べは着いています。 』
『 ほお…………それでどうしたというのだ? 』
アキニー様はシャロンの言葉を静かに待った。
『既に我が力は天空の空島の戦いにおいて晒してはいるであろう? あのイーグレンス王まで手にかけ我が力は証明されたハズだがなあ。』
シャロンの言葉に身体を震わせるセミルちゃんとサーベルさん。
するとシャロンは続ける。
『我が主である魔王ゼルドリス様は現在………世界に現れた『勇者』との戦いに赴きを置いていらっしゃるのだ……よってこの場はこの僕シャロンに全軍の指揮を任されたのだ。』
『 そうですか………………ならば………貴方を倒せば……………… 』
『この場はおさまる!!!!! 』
アキニー様はその手に赤く美しい弓を手にしていた。
そんなアキニー様を見て目を見開くシャロン。
『素晴らしい………それが伝説の神が創りし『魔神具 』』
『ええ………………確かに私のこの魔神具………『 精霊弓《エレメンタルアロー』』はそう言われているわね 』
轟々と炎を矢先に纏わせているアキニー様の弓矢。
アキニー様の背後には炎の鳥ファイアーバードが目に見える。
『さあ…………………シャロン…………………………あなたは…………………消えなさい!!!!! 』
ズシャアアアーーーーーーーーーーーッと放たれたアキニー様の炎の矢…………ファイアーバードが矢へ同化していき巨大なファイアーバードがシャロンへと飛んでいく!!!!!
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーッと激しい炎を巻き上げてシャロンの全身へと飛びかかり燃やしていく。
『ぐうううっ…………………………ぐぬぬぬ……。 』
激しい爆炎に包まれ苦しむ様子のシャロン………私達はその様子を呆然と見ていることしか出来なかった。
『アキニー様…………………本当に凄いです……。 』
『 ありがとうフェルノちゃん………でもね。 』
アキニー様の視線がシャロンに向けられていた。
炎で焼かれそして激しく苦しんでいるシャロン。
『ぐあああああーーーーーーーーーーーっ? 』
そしてやがて彼の身体は地面に倒れ崩れていく。
『 やった…………………かしら? 』
『アキニー様♡♡すごいです。 』
私がアキニー様に駆け寄っていく。
でもアキニー様のその視線はまだ焼かれプスプスと煙をあげているシャロンの身体に向けられていた。
すると。
周囲はシンっと静まり返った気がした。
だがその時。
シャロンがここに軍として率いていた魔物達が静まり返っていく。
『これは一体………………………なんでしょう。 』
『この不気味な程の静寂が恐ろしいですな………お嬢…………………お気をつけくだされ……………。 』
『分かった……………………でももうあのシャロンって人……………本当にもう起きて来ないのかなあ? 』
だけどその時カチリというなにかのスイッチが入った気がした。
その時私の背筋が凍りついた気がしたの。
キュインキュインと辺りにいた魔物達そして倒されたハズの魔物の肉体から機械の音が聞こえてくる。
『この音は!!!??? 』
『 魔物から聞こえてくるみたい…………………… 』
『まさか!?!???? 』
私達の目の前で機械音によって倒れた魔物…………そして周辺にいる魔物達が機械音をさせていた。
すると。
一体の魔物……………ゴブリンの一体が機械音を立ててその姿を変えていく。
ガシャンガシャンっと機械音を立て身体が朽ち果てかけたボディはマシーンボディへ、そして肉体がある魔物は身体を変形させ個々の身体が変形していく。
するとシャロンが声を上げた。
『クククッ……………………………どうやら我が軍勢を強化させる必要があるようだねえ。 』
どんどん機械ボディに変形していく魔物達。
『なんだよこいつら!? 』
『 気持ち悪いですわ!! 』
『こんなとこで負けねえ!白パンツ見せてもらうんだ!!! 』
何かおかしな言葉も聞こえてきたけど。
これが魔王軍………………………………………。
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