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新!獣人世界へようこそ!~とある獣人はマジェストだった!?~  作者: 黒羽冥


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102/122

シーン102二人の絆。


セミルちゃんとサーベルさんの身体から溢れ出す光。

それはやがて形を形成していく。

そして二人が魔神具を手に構える!!


『『ライジング……………………………。』』

『『ストーーーーーーー厶!!!!!』』


激しい風が巻き起こり……それがやがて嵐を呼び……そこから生み出され聞こえてくる雷鳴…………魔神シルフと魔神サンダーバードの融合した『魔神サンダーストーム』

私達は二人の魔神の覚醒をその目にしたのでした。


『サーベルさん………セミルちゃん……………凄い。』

『うん…………あの激しい力はまさに嵐………あの二人の魔神同士が共鳴してさらに強化された。』


私とキャリッシュちゃんがそう言葉を重ねているとアキニー様が口を開く。


『そうね……このケニージアを以前救ってくれた『勇者』達一行もそうだった………でもね………魔神とマジェストは表裏一体………魔神がよわればマジェストにも影響がでるしマジェストと切り離されたら魔神も消えていく………ずっとそうされてきたの………でもね……魔神同士マジェスト同士の心が一つになった時………相性もあるけれど、とんでもない力が引き出されるのも研究でも言われているの…………だから今目の前に見えてる二人は………………とても相性がいいのでしょうね。』


にこりと微笑むアキニー様。

すると。

ゴゴゴと竜巻の発生…………そして竜巻に加わるいかづちがバリバリバリバリーーーーーっと鳴り落ちていく!!!!!

周囲の魔物たちがその恐ろしい程の二人の力に巻き込まれていく!!


『お、おおお………………………凄い……………です。』


私はそう声を漏らす。


『そうね…………この攻撃力はそれだけ二人の力の相性もいいという事でもあるけれど元々その能力、風と雷という力の属性がついの能力でもあるわ……相互作用でより激しさが増してるわね。』


私がただ呆然と見ているとアキニー様が肩にそっと手を添えてくる。

気がつくと目から自然と涙が頬を伝っていた。

私の目の前で戦っている二人……その姿は生き生きとして………二人は時折視線を合わせ確認しながら戦っていた。

胸がとくんっと締め付けられる。

そうか………私……………。

サーベルさんのこと………好きだったんだ。

でも二人を見ているとその中に入っていけない私がいた。

きっとあのサーベルさんはきっと自分では気が付かないほどいつの間にかセミルちゃんとの相性の良さに自然に惹かれていったのだろう……今では二人の戦いの相性もよく見える。

お互いの弱点を補いながらより強力になっていく攻撃は辺りの魔物達をどんどん一掃していく………そして気がつくとあの巨大な魔物であるミノタウロスと馬頭もまた二人へと攻撃を開始していく!!


『あの二頭の魔物もきっと魔物としての相性もいいはずね………伝説の魔物………怪物ミノタウロス………そして馬頭………サーベルさんとセミルちゃんがどう戦うのか…………』


そう語ったアキニー様はそっと私を抱きしめてくれていた。


『アキニー様…………。』

『初恋………………だったのかな?でも大丈夫よ………フェルノちゃんの経験はフェルノちゃんをより強くしてくれるわ………私だって昔……似たようなことあったのよ………………まあ私の求めた彼はもう…………………』


アキニー様のその目が語ったような気がした……悲しげな目にはきっともう届かない悲しみが見えた気がしたの。

私は目を拭いアキニー様に視線を合わせる。


『アキニー様…………ありがとうございます!私強くなります!!』

『うん…………大丈夫…………フェルノちゃんには私もついているわ。』

『はいっ!!』


私達はにっこり微笑みあう。

二人の戦いは勢いを増していく…………。

ミノタウロスと馬頭もまた二人へと襲いかかっていく。

私は二人に叫んだ!!

自分の思いを断ち切るかのように。


『サーベルさん!!セミルちゃん!!頑張って!!!!!』


二人はそんな私の声に気がついたのか私ににこりと微笑んだ気がした。


『フェルノ!!待ってなさい!!あなたの為にも頑張るから!!』

『ここは我々にお任せを!!』


セミルちゃんとサーベルさんの声が鳴り響く!!

二人の魔神サンダーストームはより強力になっていく。


『私達の技を!!!』

『くらうがいい!!!』

『『ウインドーボルト』』!!!!!!


より強力な二人の魔神の技が炸裂する!!!

雷と風の力が混ざり合い激しい力へと変えていく。

そしてミノタウロス………馬頭の巨体は…………。

見事その地に沈んだのでした。


『すごい…………………あの二頭を。』

『本当ね………………でも…………………来てしまったわね。』

『ええ…………アキニー様……………………………』


二人の目の前の元に現れたのは、あの魔族。

シャロンだった。

お読みいただきありがとうございました。

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