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禁書指定:湯川教授 記録ファイル No.0: .README_DO_NOT_OPEN

「21g実験・欠損補正試案 ~“逝去台・改良型”構想~」


記録日:不明(ログ内タイムスタンプ消失)

保存形式:.txt(外部媒体保管推奨)


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慢心だった・・・

今、思い出しても不甲斐ない自分に腹がたつ。

そう、”21g実験”の大きな穴だ。

彼女は一度、聞いただけでこの穴を見つけた。

私は今の技術なら確実に計測可能だと自信を持っていた。

思い込みだった。最後に記録されるデータの重さを考えていなかったのだ。

そして私は心に大きな穴が開いた。


しかし、一研究者として穴があるまま放置は出来ない。

この日記は誰かに見られる事はないかも知れない。

それでもいい。

彼女が指摘した穴に対応する為、ここに改良版の「逝去台」製作方法を記す。

だが、作ってはならない。絶対に作ってはならない・・・

図面・回路図・ブロック図・概念図・計測プログラムなどは一纏めにし、長期保存に向く外付けハードディスクに残す。


まずは、改良の大きなポイントだけを記す。小さな改良は各、資料に記載しておく。


1.逝去される瞬間、脳の神経量子場により、接触している物質に最後の記録が書き込まれる。接触している。そう。天板だ。セルロースを含む、木や金属表面にはデータは記録されやすい。ここがまさしく彼女が指摘した大きな穴だ。

これに対処するために。磁性の無いアルミ合金「A5052-H112」に、電磁波・放射線などに強い、アルバックテクノ社の「タフラム処理 20μ」を全面に施したものを天板とする。


2.天板とロードセルのつなぎ目は球面軸受けとする。天板側が半球面。ロードセル側にボールエンドで球場に彫り込む。簡単に言うと載せるだけという事になる。この嵌合部品も天板同様にA5052-H112とし、低摩擦・低摩耗なタフラム処理を施す事とする。


3.使用時には「最後の記録」が記録されやすいよう、天板の上にセルロースシートを敷く。更に左右の手には水晶を持たせる。セットする前に、セルロースシートと水晶の重量を計測する。天板はタフラム処理で記録を書き込めないものになっている為、痕跡はセルロースシートもしくは水晶に記録されると言う訳だ。逝去判定後、もう一度、セルロースシートと水晶を計測すれば、「最後の記録」の重さが算出可能。


4.これはオマケみたいなものだが、ロードセルはA&D社 LCB03-K060Lを4つ使用する。逝去直後の荷重移動、さらに死後硬直の荷重移動をリアルタイムで可視化出来るアプリケーションのソースコードもハードディスク内に置いておく。


■システム構成概要(確認&補強)

ロードセル × 4  → 各荷重を24bit ADCで読み取り(PIC側)


PICマイコン  → 全ロードセル値を処理  → 合成加重・重心ベクトルを計算(必要に応じて)  → I2Cスレーブ化してArduino R4 WiFiへ送信


Arduino R4 WiFi  → I2CでPICからデータ取得  → USBシリアルでPCへ定期送信(CSVやログフォーマット)


PCアプリ(C#)  → COM受信 → パース → 可視化&ログ保存  → ドリフト補正・重心ログ・魂検出スパイクもここで処理



以上が今回の大きな修正点だ。

だが、倫理上の大きな問題もある為、作ってはならない。絶対にだ・・・


・・・そうだ・・・

天板にも「絶対に作ってはならない」といれておこう・・・


あとはこの日記が見つからない事をイのr・・・


・・・かゆい・・・


・・うまい・・・


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