62話:支援物資の到着と兵士の訓練
べリリム侯爵家にて気安い部屋着を用意してもらい、迷彩服などを洗濯してもらっている間まったりとした時間を過ごすことができた。
ちょっとは体重が戻ったと思う。
そして滞在開始から6日、実家から物凄い量の物資が届いた。
ルーナが使っているサブマシンガン10丁とライフル5丁に大量の弾薬が届いた。
お母様、大盤振る舞いですわね…コーラシル砦に配備が終わったのでしょうか?それとも引き抜いてきたのでしょうか?
「ミリアちゃん、我が家の兵士にこのサブマシンガンという武器についての指導をしてもらえないかしら?」
「わかりました。銃を扱えればそれほど難しいものではないと思いますので、人選をお願いいたします」
ジェニファー様の指示でべリリム侯爵家騎士団でも銃を扱える人間が15人選出された。
サブマシンガンは実家で一度使ったことがあるのだけれど私あれ苦手なのよね。
反動が大きくて的に中々当てられなかったのだ。
ライフルは間違いなく使えるのだけれど。
「ライフルはこのように弾を装填します。1発ずつかこのクリップを使う形であれば5発をまとめて装填できます。
5発以上は入りませんから注意してください。
弾薬箱は1箱15発です。どれだけ持つかは個人判断をしてください。
構えと射撃はマスケットの時と同じです。
反動が一定なので慣れれば安定して射撃できます」
5人のべリリム兵の人たちはすぐに100mの射撃が成功するようになった。
これだけでも十分な戦力になる。
「サブマシンガンは弾をばらまくことに特化しています。
残念ながら私は反動の抑制が出来なくてあらぬ方向にばらまいてしまうので苦手なのですが、お母様曰く面制圧力…要は弾が届く範囲に敵を入れない、入ってきたら必ず負傷させるという武器です。
こちらは正しく構える以外にも、素早く腰だめで撃つことで近距離で敵に出くわした際などに威力を発揮します。
弾は30発、この箱に弾を詰めておいてください。弾切れしたら箱ごと交換します
トリガーを引いている間は射撃が継続されますがすぐ弾切れしますから気を付けてください」
腰だめでなら私も射撃は出来るのだが、的に当てるというのが難しい。
でも男性で屈強な兵士なら何のことはなく射撃で的に当てることができていた。
集弾率が悪いとお母様が言っていたけれど、剣や槍が届かない距離からこれだけ弾を叩き込めるならこれほど強力な兵器もないと思う。
「排莢が上手くいかなかったときはセーフティーをかけてレシーバーを引いてください。そうです」
お母様はジャムるといっていたけれど、このサブマシンガンは排莢が上手くいかなくなることがある。
戦場では命とりだけれど、いざとなれば剣を抜ける人たちだから何とかなると思う。
「これだけ強力であれば、あのバカ…伯爵令息ごと帝国軍を叩けそうね」
「そうなることを祈りますわ」
訓練開始から5日、密偵達の情報によってはロッシジャーニ辺境伯領での戦闘になる可能性があるわね…




