夢の夕食
「ユリ様!! 助けてくださって本当にありがとうございます!!!」
物凄くハイテンションのイリスが、ユリに詰め寄ってお礼を言っていた。
ユリは圧倒されているみたいで、少し困っているようだった。
「お店終わるまで待っていてよかった」
マーレイがボソッと呟いていた。
イリスの行動を予測していたらしい。
「イリス、他の人に聞かれたら困るのにゃ」
「はい、ごめんなさい。でも、一度もきちんとお礼を言っていないんですもの・・・」
確かに、そうかもしれない。
元気になってからユリに会っていないんだった。
「イリスさん。どういたしまして。今聞いたので、この先は、思い出したようにお礼したりしないでくださいね。マーレイさんやリラちゃんにも言いましたが、普通な感じで接してくれるのが一番ありがたいです」
「はい! みなさま、これからどうかよろしくお願い致します!」
「はい。こちらこそよろしくお願いしますね」
イリスがみんなに頭を下げると、ユリも笑顔で挨拶を返していた。
「よろしくなのにゃ」
「よろしく頼むな!」
「お母さん、よろしくね!」
「みなさん、イリスの事、よろしくお願いします」
「さあ、ご飯にしましょう。今日はイリスさん座っていてね。マーレイさんもそのままで」
マーレイは手伝おうとしたけど、ユリが制していた。
実際、マーレイが横にいたからイリスもおとなしく待っていたのでユリの判断は正しかったと思う。
ユリがグラタンを焼いているので、サラダやパイや冷茶を用意した。
ソウはリラにアングレーズソースを頼んでいた。
「計量はしてあるからソース作ってもらえる?」
「はい!何に使うんですか?」
「フォンダンショコラと一緒に食べると旨いんだよ」
「う、それは凄く美味しそうです!お任せください!」
イリスは楽しそうにマーレイに色々聞いているようで、早く食べたそうに見えた。
みんなで食べ始めると、あまりにイリスが美味しそうに食べるので、みんな微笑ましくイリスを見ていた。
「美味しい、美味しい」と言って食べていた。
マヨネーズを家で教えてとリラに頼んでいた。
ユリがフォンダンショコラを焼いて持ってくると、ソウがバニラアイスをもって来た。
確かに、フォンダンショコラだけより、更に美味しくなった。ソウの方が詳しいなんて珍しいなと思った。
この後、ユリがイリスに仕事の話をして、厨房は手伝わずに給仕を頼みたいと説明していた。
ん?私はどっちも手伝って良いんだよね?
確認したことはないけど、止められたこともないので、イリスだけ特殊なんだなと思った。
あ、料理センスを心配されているのか!




