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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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トール

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


「ふぁー…おはようトール」


【おはようっ‼ルーク‼】


今日もトールは元…


…!?


「あれ?トール?」


【なぁに?】


「おお‼トールの気持ちが分かる‼」


【私はずっと分かってたよ?】


【あら。時期が来たようですね】


「あ、おはようヴィー」


【おはようございます。ルーク様】


「時期っていうのは前に話してた思念の話?」


【そうでございます。これでこの子も1人前ですね】


微笑ましそうにトールに近づいて頭を撫でるヴィー。


「そっか。トールも1人前か…」


時間は流れるものだなぁ。


「さぁ、朝ご飯に行こうか。今日の夜はお祝いにご馳走にしよう」


【ええ。まいりましょう】


【お祝い‼ご馳走‼‼わーい】


…思念が分かると子供っぽさが…


ま、まぁいいや。


トールは1人前。1人前なんだ。


「おはようみんな」


「「「おはようございます」」」


〖おはようルーク。今日はスープパスタとサラ…〗


そう言いかけて、トールを見たヘスティが固まった…


〖トール…大人になった?〗


【良く分からない‼】


自信満々に答えるトール。


良く分からないらしい。


何故かヘスティがトールを厳しい目で見ている。


ちょっと火花が見える気がする。


〖トール。大人になったなら、人の姿になって。その方がご飯が食べやすい〗


そう言われて首を傾げていたトールだが、ヴィーをじっと見つめてしばらくすると…


白い光に包まれた後、人のシルエットが浮かんで来た。


…めっちゃ美少女の姿で。


そっか。女の子だったんだね。


キョトンとした様子のトールと対峙するヘスティ。


〖ついにこの時が来た…負けない‼〗


そう言い残して配膳に戻って行った。


なんの話かな?


しかし…ヴィーに良く似てる。


ほわほわした雰囲気で嬉しそうにスープパスタを頬張るトールを見てそう思った。


今日のご馳走は何にしようかな。


トールと一緒に視察に回りながら考える。


ご馳走。


ご馳走かぁ…


…何にしようかな?


視察をしながら徐々に迫るタイムリミットに次第に焦る。


「と、トールは何が食べたいのかな?」


【ご馳走‼‼】


無慈悲な即答が返ってきた…


よかろう。


乗り越えてみせようじゃないか。


ちょうど海の街だったので海産物をいろいろ分けてもらう。


平原の街と森の街でも土地の魔物を分けてもらった。


さぁ、始めよう。


日本米を炊きあげる。


炊き上がったお米を木の桶に移して米酢と砂糖、塩を合わせた調味料を回しかけ、団扇で仰ぎながら切るように混ぜる。


錦糸卵、穴子、干し椎茸の煮物、酢漬け蓮根、茹でエビ、渡り蟹のほぐし身、絹さや、きゅうりの千切り、いくらの塩漬けで彩り良く盛り付ける。


もう1つ。


錦糸卵、マグロ、ヒラメ、ぶり、イカ、伊勢エビ、サーモン、いくらの醤油漬け、刻み青じそで彩り良く盛り付け、わさびを添える。


続いて握り。


〆さば、〆いわし、鯛、ヒラメ、マグロ、鰹のタタキ、エビ、ホタテ、サーモン、穴子、うなぎ、厚焼き玉子。


そして、渡り蟹と伊勢エビの殻と蟹味噌で出汁をとったお味噌汁。


そして刺身の盛り合わせ。尾頭付き。


さぁ、まだまだいくよ。


豚みたいな魔物とアヒルみたいな魔物の姿焼き。


塩、胡椒、おろしにんにく、おろししょうがで下味。


表面に魔物の脂を溶かした物を塗って炭火の遠火にかける。


別に魔物の脂を溶かしたものを取り分けてそこにミックススパイスのパウダーとみりん、砂糖を加えてよく混ぜたものを適度に塗りながらゆっくり回転させてじっくり火を通す。


小麦粉で薄皮を作って皮はそれに包んで食べる。


お肉はスパイスソルトを振りかけて食べる。


さぁ次だ。


魚のすり身、魔物の内臓でテリーヌ。


ホタテのムース。


エビフライ。


フライドポテト。


からあげ。


伊勢エビの半身にホワイトソースとチーズ、ハーブを乗せて焼き上げる。


ローストビーフ。ローストポーク。


サラダ。畑の野菜大集合。ドレッシングは10種類。


はぁはぁ…


それぞれの料理を作る度レシピを沿えて説明しながらやっていたら4時間くらいかかった…


さぁ‼これでどうだ‼トール。


食堂に並んだ色とりどりの料理に目をキラキラさせている。


「さあ、みんなで食べよう。今日はトールの成長のお祝いだ‼熟成の樽も開けて盛り上がろう‼」


長いもので5年は超えた。10年は…どうだろう?


各種料理は、トールはもちろん。みんなも目を見開いては驚き、笑顔で食べてくれている。


熟成のお酒は…真剣な顔でドワーフ達やゴール爺、ノーミスが議論してるな…


どれ、俺も1番初めに仕込んだワインを…っと。


おお‼凄いな‼


十分にグランクラスなんじゃ無いだろうか?


さらに深い熟成を目指したワインは…夢があるな。


どれどれウィスキーは…


いいね。深い香りだ。味わい深い。


さて本日の主役は満足してくれただろうか?


「トール。おめでとう。どれがご馳走だった?」


【全部‼ルークと一緒に食べるご飯は全部。毎日がご馳走だよー】


なるほど。


どうやら深く考えすぎていたようだ。


無邪気に笑うトールの顔が眩しい。


ヘスティが料理の味に口元を緩めながらも厳しい目でそのトールを見ている。


そのアンバランスさは怖いからどうかやめて欲しい。

読んでいただきありがとうございます。

評価を頂けるとモチベーションが上がるのでよろしくお願いします。

また、誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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