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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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蒸気機関

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


「ふぁー。おはようトール」


「うぉん‼」


「ん?」


おお‼トールが大きい‼


ヴィーと同じくらいのサイズになってる。


今までも少しずつ大きくなって来てはいたけど…一晩でこんなにいきなり大きくなるの?


【おはようございます。ルーク様】


その疑問に答えてくれるようにお母さんが来た。


「おはよう。ヴィー。トールどうしちゃったの?」


【神獣は成獣へと成長する時は一気に成長するものですので⋯その時が来たようですね。ただ、思念はさらなる精神の成熟が必要だと思いますので今暫くはこのままかと思います】


感慨深そうにトールを見つめながらそう教えてくれるヴィー。


「おお。そうなんだ。いや、驚いただけで、トールに変わりはないんだけどな」


「ウォン‼」


しっぽがパタパタしている。


かわいい。


大きいけどかわいい。


「さ、ヴィーもご飯食べに行こう」


【喜んでご一緒します】


「最近ミニルを見ないんだけど知ってるかな?」


【お役目関係だと思います。私もあまり見ておりませんので…】


「ヴィーは最近どうなのかな?」


【私は森の街のおかげで魔物の間引きの範囲が大幅に狭くなりました。なので、今は余裕を持ってお役目にあたれております】


「そっか。良かった良かった」


【ありがとうございます】


「ウォンウォン‼」


朝ごはん。


今日も美味しい。


「ヘスティ。長いお米のお粥出来たんだね。とても美味しいよ」


〖ありがとう‼鳥の魔物の骨で作ったスープで良い味が出せたの‼〗


「ああ。本当に良い味だ。他には…貝柱の干物かい?」


〖うん‼相性が良くて本当に良い出汁が取れた‼〗


リベンジ成功みたいだ。


本当にこの中華粥美味しいな。


付け合わせはザーサイか。


ナイスチョイス‼


みんなも今日も良い顔してるな。


そして食後のお茶。


プーアル茶がまた中華風味の後によく合うな。


良い香り。油が多い食事のお供にも良く合いそうだ。


さて、食後はいよいよ蒸気機関だな。


「よし、先ずはコークスの製法からいこう」


「「ああ。よろしく頼む」」


「コークスを作り出す仕組みは先に説明した通りだ。だが石炭はコークスを取り出す過程でも大きなエネルギーを生み出す」


「燃やすだけであれだったもんな…」

「ああ。すげぇもんだった」


「なので、生じるエネルギーを余すこと無く利用する為にコークス炉という施設を作る」


「なるほどな」


「先ずは製鉄と同じく耐火レンガで石炭を高温乾留する部屋を作る。ここで大切なのは機密だ。燃焼によって生じる気体がコークス炉ガス。さらにタール油、ピッチという副製品が作られるんだ」


「ほぉーなるほどなぁ…」

「という事は副製品もしっかりと利用出来るようにする構造が必要になる…」


「そう。正解だ。それはこの装置を通す事によって無駄なく取り分けられ、それぞれ有用な物質として貯蔵されるように作ってある」


「そ、それは凄いな…」

「技術の結晶じゃ…」


「1つ1つの説明をするのは時間もかかるからな。資料としてまとめてあるから俺がいなくなっても大丈夫なようにしておくよ」


「「さすがルーク様…」」


「差し当たってここで副製品として生まれるアンモニアと硫化水素で平原の街のガラスの原材料を合成して生み出すことが出来る。他の物質にも勿論用途はあるからな大切にするように」


「す、すげぇ…」

「震えがくるな…」


「あとはみんなの使う鉄の高炉にもエネルギーとして直接供給されるようになっている」


「ルーク様が素材にどれだけの想いを込めてるか良く分かりました」


「ああ。1つの生産物を作り出すのにまるで無駄が無い」


「全ての物質は循環するんだ。世の中の理がそうなっているからな。大切なのは工程で無駄無く利用出来る方法を見つけられるかなんだよ」


「ルーク様がいつも仰る通りじゃな」

「ああ。俺たちも見過ごさないようにしっかりと心構えしておくんだ」


「こういった仕組みも気になる者は聞いてくれ。1つ1つ理屈を説明するからな。あと、コークス炉と製鉄高炉はさっき説明した通り、なるべく同時に稼働させるのが効率的だ」


「確かにそうじゃ」


「なので、コークス炉も防音で囲ってある。優れた仕組みもそれを使いこなしてこそ。という部分はあるから、みんなで良く考えて運用してくれ」


「「分かりました」」


よし‼続いては蒸気機関だな。


天秤型の簡単な模型を用意した。


「みんな続いて、新しい動力の原理を説明するよ」


「「「おおお‼」」」


天秤の片方には重りを下げる。


支柱に給水タンク。


天秤のもう反対側の下には石炭を使ったボイラー。


ボイラーの上にシリンダースリーブを配置し、給水タンクからの水路パイプを繋ぐ。


天秤からピストンを下げてシリンダースリーブに収める。


ピストンとシリンダースリーブのクリアランスの調整とピストンストロークの上下動の範囲を重りの動きに合わせる。


これで完成。


ボイラーに熱を入れてやると…


カ…タン…カタン…カタン…カタン


「「「うおお‼‼」」」


「う、動いたぞ」


「す…すごい…」


「ルーク様のいつもの動力のような魔力は一切感じない…」


「つまり、これは技術の組み合わせで動く仕掛けということだ」


「凄いぞ‼これは凄い‼‼原料を確保すれば魔力も使わず、人の手もかけずに動き続ける事が出来るってことだ‼」


「この仕組みだけでも糸車や機織り機に組み入れられそうです」


「ああ。最初は紡績機への運用が容易いと思うよ。鍵はボイラーの熱と水路の仕組みなんだ。1つずつ詳しく説明するよ」


そうして、さらに掘り下げた説明を続けていった。


読んでいただきありがとうございます。

評価を頂けるとモチベーションが上がるのでよろしくお願いします。

また、誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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