街も始めよう
初めて投稿しています。
更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。
早速海の街で製塩を始めることにする。
「悪いな朝から集まってもらって。出来るだけ簡潔に分かり易く説明したいと思う」
「「ありがとうございます。よろしくお願いします」」
「まずは、海で塩を作っていた者はいるか?」
ちらほらと手が上がる。
「やり方を教えてくれるか?」
塩湖での方法も含めて幾つか方法を聞いたが、どれも海水を煮詰める。炊きあげるというもの。
これなら理解も早そうだ。
流下式にしよう。
まずは元素の仕組みなどを簡単に他の技術同様レクチャーする。
海のどこを取っても綺麗な海水が溢れているので、他の港など…先を見据えた配置となるようにする。
広大ななだらかな斜面の地形を選んで場所は決定。
魔力で起動するポンプの仕組みを作った。
みんなの持つ属性魔力では事象操作は出来ないが、事象を固定して動力となるように変換させる事は出来るのでその様に付与をする。
これはお風呂のカランやシャワー、トイレのウォシュレット等も同様である。
変換効率はあまり良くないのだが…
複雑な仕組みの動力で無ければそれほどの負担ではないので問題ないだろう。
井戸にも付けてあるので肉体的な負担はかなり低減出来ていると思う。
て、話は戻って製塩作業。
ポンプで汲み上げた海水が少しずつ広く広がりながら傾斜を下るように押し固めて設置。
「これによって、海水が太陽の光にさらされて水分が蒸発し、濃度が上がるんだ」
それを一旦貯める貯水槽へと注がせる。
そこに更にポンプを設置し、高所まで濃縮海水が上がるようにする。
汲み上がった濃縮海水を木の構造物を伝って下にゆっくりと流れるよう設計する。
「これによって今度は風の力で水分を蒸発させて更に濃度をあげてやる」
これでかん水の完成だ。
「これをかん水と云う。これ自体にも使い道はあるが今はいい。ここからの工程はみんなの既存のものと変わりない。煮詰めて塩の結晶を取り出すことになる。結晶を除いた残りの水分はにがりといってこれも他の使い道があるから捨てないように」
「な、なるほど」
「あの量の海水であんなに塩が出来てる…」
「海水の運搬も魔力を1度込めると暫くは流れ続けるぞ、これは大人数で行ってた作業が大分楽になる…」
「そう。効率を上げるために海水の成分を如何に濃い状態にしてから作業するか。というのがこの仕組みだな」
「ルーク様。この仕組みだと雨の影響があるのでは?」
「ああ。ここの設備は魔力の囲いで太陽の光と風だけ通すように雨の影響を受けないようにしてある。いずれ他の技術が発展したら、この施設の天井にガラスを設置して梁で支える形にし、風は通る様にする等の工夫で自分達でも作り上げられるようになるだろう」
「な、なるほど」
「他の街にとってもこの街の塩は生命線だ。平原、森の街の付近にも岩塩坑はあるが、この街で、この方法で作られる海塩には海の恵が塩以外にも沢山含まれているんだ。誇りを持って作業して欲しい」
「そんな大切なお役目を…ありがとうございます」
「「「ありがとうございます。ルーク様」」」
「次に来る時には漁のための道具作りと造船に取り掛かろう。今日はここまでとする」
そう言って平原の街に移動する。
「海の街で製塩が始まったよ。ここも構想を形にして進めよう」
「ありがとうございます。差し当たっては陶器、ガラスを進めたいと考えております」
「では、陶器から始めるか。ガラスの素は採掘場所まで少し距離がある。輸送手段が確立するまで無理は良くないからな」
「分かりました」
「粘土層はあの山だ。歩いて20分も掛からないから一緒に行こう」
「はい」
山の裾を掘り進めるとすぐに粘土層が見えた。
地下にも豊富にあるのでその旨も伝えておく。
採集した粘土を運んで街へ向かう。
採集場所と街の間ほどに作業棟を5棟ほど建て、窯を20ほど設置する。
これで作業も捗るだろう。
工程を説明する。
形を決めて粘土を練り上げ成型する。
1週間乾燥させる。
「この時点では生乾きで構わない。作り手の銘を入れるならこの段階でな」
さらに乾燥させる。
「この段階の乾燥は完全に乾くまで行う。気候によって左右されるだろう」
800度で10時間ほど素焼き。
「窯の炎の色で判断してくれ。この色だ」
最終成型。
「ヤスリで削ったり、釉薬を使ったりして細かい形の仕上げをしたり色付けや絵付をしたりする」
1300度近くで16時間。最終焼成。本焼き。
「これも温度が大切だ。そう。この炎の色だ。良く覚えておいてくれ」
完成。
「窯の温度が下がったら取り出して完成だ。各工程危ない物も多い。くれぐれも事故には気を付けてくれ」
「分かりました」
早速やってみたいのだろう。
みんなワクワクした顔をしている。
あとは任せる事にしてロブとガラス素材の輸送方法などに関する話をしたあと、森の街に移動した。
「みんな変わりないようだな」
「はい。お陰様で順調に過ごしております」
「ここは森の恵に依存する形になるから回復し、森に入れる者が増えた時に改めてそこは話し合おう」
「そうですね。ただ、エルフ、ドワーフはミーミルにて学ぶ事を望んでおります。向かわせても良いでしょうか?」
「構わない。どの程度の人数になりそうだ?」
「人間もおります。合わせて1,500人ほどです」
「分かった。受け入れ準備をしておく。森での自衛が難しい者は来る時に街道からはずれないように良く言っておいてくれ」
「分かりました。しかと伝えておきます」
それぞれ動き出した。
順調だな。先が楽しみだ。
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