講義
初めて投稿しています。
更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。
平原の街で始めた基礎化学の講義ももう10回目。
3回目の講義からは合わせて量子力学、一般相対性理論の概要も説明している。
この一般相対性理論に深い理解を示した者が興味深かった。
アイテムボックスを使えたのである。
なるほどな。
以前考えた魔法の考察を裏付ける結果だ。
話を聞いたら俺もアイテムボックスを使えるようになった。
倉庫星に取りに行く手間が省け、収納した物をイメージで引き寄せて取り出せる機構はとても便利だ。
量子力学にも深い造詣を示す者が増えた事で基礎理論の浸透にもついでに大きく貢献してくれた。
今は、より実用的にするために、無機化学、有機化学、物理化学へと講義は進んでいる。
必然的に数学の講義も進めることになる。
みんな中々の理解力である。
ライナー号のおかげでダイアも充実して講義を受けられる人数も増えた。
高速列車にすればさらに人と物はタイトに動けるようになる。
ただ…
蒸気機関車は熱烈なファンが多いので退役させるのは難しいかもしれない。
試しに構想をにおわせてみたら悲しそうな反応が帰ってきた。
となると別路線を引くことになるんだけど…
また線路を敷くのか…
ミーミルから森の出口付近まで伸ばせるとさらに便利だけど、そこまで往復で線路を敷くことはあまり考えたくない…
外の人達に見つかるリスクも上がるしなぁ…
うーん…
内燃機関を先に仕上げて自動車にするか?
森の中の輸送力も補完出来る。
それも有りだなぁ。
ま、もう少し成り行きに任せておこう。
講義も終えたのでついでに視察をしよう。
「行こうか。トール」
【うん‼】
あらためて見て回ると街の発展が目に付く。
他の街は俺の作った家屋のデザインに似せて広がっているのだが、平原の街は石造りで広がっている。
とても素敵なデザインだ。
中世のローマやパリ、ギリシアのヒオスのような美しい街並みとなっている。
「とても素晴らしいデザインだな」
「ありがとうございます」
ロブも嬉しそうに答える。
「せっかくここまで洗練されてるんだ、中心の街並みも建て替えていったら統一感が出るんじゃないか?」
「滅相もありません‼全てはルーク様のお造りになられたあの素晴らしい建築を目指して造られたものです」
「そうなのか?」
「同じ材質では決してあの美しさに及びませんので違う形で並び立てるように研鑽しているのですよ」
そういう事らしい。
「大事にしてくれるのは嬉しいよ。引き続き頑張ってくれ」
「はい‼ありがとうございます‼」
いつものように新しい建築にも水道と風呂、排水を作って行く。
形は完成させてくれているので、繋げるだけで簡単に仕上げられる。
思えば大分、街も規模が大きくなった。
人口も順調に増えている。
街で新たに生まれた子達も、もう現役として多数が働き初めているそうだ。
学校のシステムもとても良く機能している。
おかげで子供世代に限らずみんなの識字率は100%になった。
それだけで無く外に出れば学者としても十分に通用するだろう。
実地で作業にあたりながらよくぞここまで成長したものだと感心するばかり。
そろそろまとめの段階だろうか?
今までの知識と技術、この先の応用への道標として各分野の書物は常に書き記している。
印刷用に反転させた金属版として。
あ、紙が無い。
今までの製紙は全て俺がやってたんだった…
そうか…まだまだやれることもあるか。
あせる必要は無いな。
製紙業は何処の街が向いているだろうか?
化学工場のある平原の街が向いてそうだが、原料の豊富さを考慮するなら森の街だな。
工場は無くとも知識はどの街の住人も差は無い。
それだけ流通の発達と移動を苦にしないだけの意欲がみんなにあるもんな。
よし。森の街に話をしに行くか。
「そういう訳で製紙業を始めようと思う。あとは化学工場の建設だ」
「ありがとうございます。適材となる人員の選定はお任せください」
「分かった。よろしく頼む。化学工場の場所はどこがいい?」
「製紙業の内容を伺う限り、化学工場と隣接させて頂ける形が良いかと。後は、炭も大規模に作れる施設を作れないでしょうか?」
「なるほど。良い発想だね。石炭工場と合わせて余剰エネルギーも活用出来るようにしよう。あとは畑かな?」
「そうですね。炭と紙により適した物を育てられると良いですね」
「じゃあ、レイアウトはこういう感じで…」
「はい。紙の工場は大きくしましょう。需要は必ず多いでしょう」
「分かった。任せてくれ」
区画割りから整地、建造を進める。
さらに製紙の工程に必要な機材を用意。
コンセプトは1,000年紙かな。
化学の手順に魔力を加えればより高品質に量産出来るだろう。
読んでいただきありがとうございます。
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