鍛冶屋ルーク
初めて投稿しています。
更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。
ミーミルと街の鍛治生産力でソフィーの支援をした効果が出てきた。
需要が高まったことが広く伝わったことでソフィーに向かう鍛冶師も増加。
おかげでソフィーの鍛治は落ち着いた作業量になったそうだ。
しかし…
どうやら俺が作った武具の品質が図抜けたものだったらしく、ルーク印としてプレミア化したらしい。
数打ちの鍛鉄製に銘は入れていないが、それでも見る目のある者には分かるらしく10倍の流通価格になっている。
ウーツ鋼50%の銘を入れた武具に至っては鍛治師たちがこぞって代替品を打っては確保し、一部の納期の近かった冒険者以外には回らなかったそうだ。
うーむ…
まぁ、確かに分子構造の配列から用途に最適に組んだので扱い易さとメンテナンスフリー具合には自信がある。
強度負けしない限りは研ぎも不要で錆もしない。
汚れを洗って拭う程度で使い続けられるだろう。
しかし、良い武具があればそれを求めるのは冒険者の本能というものらしい。
金はいくらでも構わないから何とかならないか。
という希望が絶えないそうだ。
その中でもドワーフの目に適う者には販売したそうだが、在庫ももう僅か。
この先はどうしようか。
というのが今の話である。
「作った物がその人の役に立って喜ばれるのは嬉しいよ。みんなもそうだろう?」
「まぁ、それはそうなんだが…」
「しかも武具は持ち主が命を預ける大切な物だ。これによって命が左右される可能性があるならば考えるまでも無い。必要な人に用意するのは構わないぞ」
「分かった。見極めを厳格にしよう」
「どうせならその人に完璧に合わせた形に仕立てるのが良いだろう。手の形や戦闘スタイルを見る機会を作ろう」
「まぁ、ルーク様の武具を持つに相応しい者なぞ限られる。それで大丈夫だろう」
「しかし、値はどうする?」
「今の流通価格を基準とするととんでもない価格になるぞ」
「希少素材を対価にしよう。まだ俺の見た事の無い金属などが集まればミーミルの糧にもなるからな」
「なるほどな。じゃあそうするか」
その流れになってしばらく…
平均すると3ヶ月に1人くらいの割合だろうか。
完全オーダーメイドで武器を作っている。
材質もゴール爺の許しを得られる限りは最良の物を選択して提供している。
そして対価として集まった希少素材。
オリハルコン。
銅、亜鉛、金、パラジウム、ロジウムの合金。
ミスリル。
銀、パラジウム、ロジウム、クロム、アルミナの合金。
アダマンタイト。
チタン、ダイヤモンド、ニッケル、クロムの合金。
ヒヒイロカネ。
チタン、純鉄、ニッケル、クロムの合金。
驚くのがその結合割合とそれを可能としている魔力の融和率だ。
なるほど。
伝説の金属というのも頷ける。
そう考えながら、各元素の純度を最大に精錬して魔力含有量を最大にして作っていると…
あ…やば…
〖お主…〗
ゴール爺が来た。
「いや、あの…これはね…」
〖前に話した事が良く分かっておらんようじゃな〗
「そんな事ないよ。これはほら。作れると思ったらやってみたくなるじゃないか」
〖それをやるな‼と言っておるのじゃっ‼〗
「…すみません」
怒られた。
〖まぁ、良いわ。ルーク。それらで一振ずつ剣を作れ〗
「わ、わかったよ…仕様は?」
〖お主のイメージで良いぞ。その素材が求める形を良く考えてみよ〗
「なるほど」
そうして出来上がった4振りの剣。
ファンタジーな見た目になった…
剣の真ん中にある紋様は必要だったのか…
これで良かったのだろうか?
ゴール爺が満足そうな顔で頷いてるので良かったのだろう。
せっかくの意匠なので人口ダイアモンドで透明な鞘も作っておいた。
重量が大変な事になったけどまぁ良いだろう。
〖分かっておるじゃろうが、ここまでの魔力付与で作るのはこの剣が最初で最後じゃ〗
「わ、分かったよ」
〖冒険者への提供は魔力付与50%までは良いじゃろ。それでもこの世界にある各武具よりは遥かに勝るでの〗
「そうなんだ」
〖そこにある素材も10%にも満たんじゃろ?〗
「確かにね」
こうして完成した各剣は俺の家の居間にルーク鋼の剣と共に飾られる事になった。
時おりゴール爺が来てはそれを眺めて酒を飲むのを楽しんでいる。
楽しいのかな?それ。
まぁ良いや。
冒険者から持ち込まれる素材は金属に限らないのでいろいろと在庫が増えている。
竜にまつわる物が多いみたいだ。
確かにウロコ1つとっても大変な強度で魔力の含有量も多い。
牙を加工すると良い剣になるというもの納得。
魔力含有量ならウーツ鋼50%と良い勝負である。
さらに魔力を加えて込めればオリハルコン等とも渡り合えそうである。
まぁ、その辺は良いか。
そんなわけで鍛治師としても有名になった俺は冒険者たちからもルーク様呼びとなり、ソフィーを歩く時に居心地の悪さが増したのだった…
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