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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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ソフィーショック再び

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


ソフィーがまた少し大変らしい。


トワイス共和国の発展によって注目を集めたソフィーは各国が放ったスパイで溢れたそうだ。


スパイ?


「一応、ソフィーの地はトワイス共和国内に見なされますから脅威と捉えて防衛的に敵性認定されたのでしょう」


「なるほど」


「正式に使者を送ってきた国に対して、トワイス共和国はソフィーの地を管轄外と伝えているそうです。それを受けた国からは正式に技術協力の要請を受けているので応じております」


「うん。ありがとう。で、問題というのは?」


「スパイがルーク様のお考えに感銘を受けて、国を見限ってソフィーに居ついていることですね」


「…そ、そうなんだ」


「日々増えておりますので彼らをどうしたら良いものかと…」


「うーむ…」


「国に未練はなく、ルーク様のお考えのままの命令に従って生きて行きたいと申しております」


「そうか。ならばその人達は各国に出向いて情報を集めつつ、このソフィーへ技術を求めて人が集まるように誘導するように動いてもらおう」


「流石ですね…適材だと思います」


「またソフィーの居心地も影響しているんだろ?」


「その通りです」


「ならば、任務の合間にはソフィーでしっかり休息を取れるようにしてやってくれ。それを含めて待遇は任せる」


「承りました」


まぁ、これで良いかな。


どちらかというとリーダーシップを発揮して各国で技術を広めていってくれる人材が欲しいんだけどな…


まぁ、それはともかく…


せっかく来たのだ、視察しよう。


「行こうトール」


【うん‼】


町並みは賑やかでみんなの笑顔に溢れている。


幸せそうに屋台の食べ物を頬張る人。


仲良くスイーツと共にお茶を楽しむ人。


喧騒に包まれていながらも肩を組み合って酒を飲む人達…


まだお昼前なんだけど?


あ、鍛冶組ね。


さっきまで夜通し打っていたと。


お疲れ様。


需要が多いので大変だと思うけど頑張って欲しい。


熟成モノを差し入れておいた。


家宝にするとか言ってるけど、是非飲んで欲しい。


ちょうど飲み頃のモノを渡してるから。


うん。


これ以上寝かせると澱の渋みが出ちゃうんだ。


デキャンタしても取れないくらいに。


美味しい飲み頃に飲んでやるのが酒への思いやりだ。と説得しておいた。


ついでに鍛治の進捗を聞いたら…


相変わらず需要は増え続け、ついに納期5年という事態になったと聞いた。


ミーミルと街の生産力で武具を送ると言っておいた。


ついでに顔を出すか。


…やばい。


みんな目が死んでる…


「お、お疲れ様」


「る、ルーク様‼すいません…不甲斐ないばかりで…」


「こちらこそ悪かった。ミーミルと街に同じ程度の品質で発注を出すよ。だから少し休んでくれ。もう随分と休んでないだろう?」


「ありがとうございます。…ですが、みんなも…」


「みんなで休むんだ。これは命令だ。前にも話したが伝わっていないか?良い仕事をするためにちゃんと休むんだよ」


「わかりました。みんなに伝えます」


さてと、少し在庫を増やすか。


鍛治工房の隅で在庫用の魔金属を納品し、防具の魔アルミをアルマイト処理する。


そして在庫補充…


売れ筋は魔鍛鉄30%の両手剣。


そして打つのに時間がかかるのが最高品質のウーツ鋼50%の各種か。


20%以下の加工はウーツ鋼以外は何とかなっている。と。


まぁ、ウーツ鋼は加工が大変だから魔力含有量の価格差より加工に価格が上乗せされる方が大きいからね。


ウーツ鋼で仕立てるなら50%を求めなければコストパフォーマンスが悪い。


じゃあ、ウーツ鋼50%の受注分と魔鍛鉄30%の両手剣を受注数+300程で良いか。


ウーツ鋼は組成を鍛鉄と鋼、バナジウム、炭素のみに徹底的に精製して結合させ、さらに魔力で他の原子との反応が起こらないまでに結びつける。


元の地球では1,600年以上錆無いオーパーツとしてデリーの柱が有名だったな。


異種金属の鍛錬による完全結合。


その製造に必要な基礎は温度だ。


みんなには伝えてないが精錬段階で加えている熱は3,000度。


この金属を加工するのはコークスで2,000度があれば可能だが、それでも他の金属に比べれば遥かに手間と根気が必要だ。


ドワーフの怪力でも時間がかかるのは当然である。


これを1本剣に鍛えるのに他の剣を10本は打てるだろう。


まぁ、今はしょうがないか…


依頼は両手剣14本、片手剣24本、ウォーハンマー6本、ハルバート12本、槍が23本ね。


切れ味、重さと重心を用途に応じて最適に計算する。


良し。こんなものかな。


加えて切れ味に特化させ、意匠に拘った逸品。


両手剣、片手剣、ハルバート、槍も見本品として作ってみた。


一応銘も入れておく。


ウォーハンマーは先端に凶悪な円錐を取付けたものを用意した。


漂う世紀末感…


自分で作っておきながら少し引く。


そして数打ちの30%の魔鍛鉄の両手剣を900本。


ウーツ鋼の受注品と見本品はソフィー武具店に。


数打ちの剣は街のみんなの武具店に均等に納品しておいた。


これで少しは休めるだろう。


「ごめんねトール。お待たせ」


【大丈夫だよ‼】


「屋台巡りして帰ろうか?」


【わぁーい‼】


その後、見本品として飾られた剣はオークションにかけられることになり、ソフィーの町が落札したらしい…


冒険者の圧力が凄まじかったので売る体裁は整えたけど、他所に出すには勿体ない。と、ドワーフ達からリミルに嘆願が行ったそうだ…


最後まで徹底抗戦してきた冒険者ギルドのリドリーさんのおかげで凄まじい値がついたと聞く。


落札の金が鳴った瞬間のリドリーさんの表情は見ものだったとリミルが言っていた。


いや、売ってくれても良かったんだけど…

読んでいただきありがとうございます。

評価を頂けるとモチベーションが上がるのでよろしくお願いします。

また、誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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