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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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予定は計画性を持たせましょう

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


木の精霊と丸1日頑張って歩き回った結果。


食事のバリエーションには困らず、栄養のバランスもしっかりと考えられるだけの素材は最低限確保出来たと思う。


後は街を初めとして、この星をじっくりと見て回りながら少しずつ集めて行こう。


それも何だかとても楽しみだ。


なんて事を考えながら今日も1日の疲れをみんなと露天風呂で癒してると木の精霊が話しかけて来た。


〖で、今日はまたあの固い板の上で寝んのか? お前さんが寝ている時に喜んでるあの板には悪いと思うんだが、あんまり体に良くなさそうだぞ?〗


ピシり。と固まる俺…


「忘れてた…綿花を手に入れただけで直ぐに布団で寝れる訳じゃないよな…それと、俺が寝ている時にベッドが喜んでたって本当?」


〖ベッドっていうのかあれは。ああ、動物と違って植物や金属なんかの素材は欠片になっても感情を持ち続けるからな〗


「なるほど。その辺もとても参考になるよ。ありがとう」


〖やめてくれ。俺の方こそ今日は生まれてから今までの価値観がひっくり返るような貴重な経験させてもらったんだからよ〗


照れたように手を振る木の精霊に素直な気持ちを伝える。


「これからもお互い知らないことは教え合い協力して行けたら嬉しい。そうして行く事でこの先、最良の結果を迎えられる。と、何となく感じるんだ」


〖奇遇だな。俺たちもそう話し合いをしてその結論が出たところなんだ。しかし、この風呂ってのはあれだな。普段なら恥ずかしがっちまうようなことも素直に話せる。なんかしてんのか?〗


「いや、ずっと綺麗なお湯を何時でも維持するような仕組み以外は何一つ手を加えちゃいないよ。俺の前の星でも『裸の付き合い』って言葉があってさ、みんなでこうして身体1つで向き合うことで距離を縮める効果がある。って言われてた」


〖そうか…やっぱり良いもんだな。裸の付き合いか…〗


ゆっくりと風呂に浸かりほかほかになった体に襲いかかる板の間攻撃にも動じることなく、俺はゆっくりと意識を手放して行く…


俺が寝てると喜んでくれるというコイツの感触に文句を言うつもりはもう起こらないからな。


悪いのは準備不足な俺なんだから…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


また夢の景色が浮かんで来た。


「あー。何とかなりましたわ。城のヤツ本当に優秀だ…」


「明くん。このプロジェクトには期待しているよ。残念ながら城くんの復帰は間に合いそうに無いが、何、あのプレゼンを成功させた君が主導するんだ。失敗しようもない。上手く行ったら来年の人事には期待してくれて構わないよ」


軽く肩を叩きながらそう伝える社長に明は深く頭を下げながら真っ白になった頭を動かすことが出来ないでいた。


(え、城が…復帰不能?え、どうすんのこのプロジェクト…俺この資料読んでQAもその通りに読んだだけなんだけど…)


そこに現れる先輩。


「明、最年少の栄転の内定を社長自らの言葉で伝えられるなんて羨ましい限りだな」


しかし、頭が真っ白になり、あらゆる可能性を考えてもこのままだと成功のビジョンが見えないプロジェクト内容に目眩がして立ちくらみを起こした。


「おいおい大丈夫か? まぁあんまり浮かれんなよ。外で遊ぶのも良いが社内の女子もちゃんと構ってやれよ?お前の同期とかから仲介頼まれて大変だって言われてんだからな」


「大丈夫っすよ。ちょっと昨日の酒が抜けて無かっただけなんで…」


「社運をかけたプロジェクトの前日に飲んでられるなら大丈夫そうだな。ま、頑張れよ」


退社時間になっても明の足取りは重い…勤務時間中にもいろいろ考えてみたが、どうやったって逃げ道が見当たらない…


「あー…ここまでか…まぁ結構楽しかったか…」


何かを決意した明はスッキリした顔を浮かべて軽い足取りで歩き出したが、その足取りを知るものは誰もいなかった…


【明すまない…俺は知っていた。お前が本当は自分で努力出来るやつだってこと。でも学生時代と変わらず過ごせていた事が楽しくて…俺はお前を注意する事も出来なかった…こんな…こんな結果になってしまっていたなんて…】


翌日からの社内は大混乱。


今回の事業相手が海外資本であったこともあり、事業を持ちかけた上で持ちかけた側から一方的に事業を破棄されたということで、こちらのキーパーソンが戦線離脱した事情などお構い無しに徹底的に対応されて大打撃となる。


国際ビジネスは結果が全てである。


会社は国際司法の場で多額の賠償を負い、弁済に資本を当てることになり子会社化したという。


だが、この光景を傍観する城にとってはそんなことはどうでもよく…


気になって仕方がないのは倒れ、動かなくなっていった身体に残したこの思い…


【明…お前はこの後…またあの無邪気な顔で笑える時が来たのか…頼む…教えてくれ…】

誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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