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蒼い宙と青い空  作者: 鷹弘
「電話は苦手。メールは普通。会話が一番苦手」
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 電話は苦手。

 話す時、相手が目の前にいないのは、予想よりも遥かに緊張する。

 普段タメ口で話してる人にも、つい敬語になっちゃう。親に対しても、そう。

 ある日、部活帰りに、親に電話した時。私の口調を聞いてた友達に言われた。

(そら)って、普段から親に敬語なの?」

「ううん。でも、電話はなんか緊張しちゃって」

「ふーん。なんか、可笑しいね」

 『なんか可笑しい』、らしい。その子は、他意は無いだろうし、私も気にしてないから良いんだけど。でも、他の人がその部分だけ聞いたら、

「そんな言い方無いんじゃない?」

 ってなるんだろうなぁ。別に気にしてないのに。でも、他人は、第三者は気にする。

 そうやって私のせいで、他の人が悪い風に見られたりするのも、嫌、かも。



   ✦✦✦



 それと、電話は切るタイミングが掴めないから、苦手。

 普通は、掛けた方が先に切る、っていうのは知ってる。けど、どうしても切れない。自分でも原因がわかんないから、余計に嫌。

『もし、相手がまだ言うことがあったら?』

『もし、先に切って、感じの悪い切り方になったら?』

『もし、電話を切った後に伝えなきゃいけないことを思い出したら?』


 もし、もし、もし、もし……。


 そんな、沢山の『もし』を考えてたら、切れるものも切れない。

 私の考える『もし』は、全て解決策がある。


Q.もし、相手がまだ言うことがあったら?

A.そもそも、切る時に『さよなら』とか言うだろうから、そんなこと起きないだろ!


Q.もし、先に切って、感じの悪い切り方になったら?

A.そもそも、ならないように気をつける!なったら後日でも謝れる!


Q.もし、電話を切った後に伝えなきゃいけないことを思い出したら?

A.常識的に考えて、すぐに掛け直して伝える!でも、私は恥ずかしいって思っちゃう。だとしたら、後日、直接言う!


 ほら。今なら、こんなに解決策が溢れてくる。でも、本番になると、すぐにテンパって、出てこない。



   ✦✦✦



 私は、電話が苦手、です。

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