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ボディーガードは次元戦艦オイナリサン!  作者: 矮鶏ぽろ
第一章 次元戦艦オイナリサン!
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ああ憧れの橘君 (挿絵あり)

ソフトボールが当たった痛みも治まり、真奈美は教室へと戻った。そして、ある作戦を思いつく。

 ああ憧れの橘君


 教室に戻ると、佳奈は私の顔を何度も見る……。

「良かったね、直ぐに腫れが引いて」

「ええ、きっと手当が早くて良かったのよ。ありがとう」

 なんか、私の心境は複雑極まりない。

 痛い思いをしてしばらく保健室で寝ていたのは、一体何のためだったのだ? 頬っぺたを触りながらそう考えた。

「もしアザになっていたら橘君に合わせる顔がなかったわ。危ない危ない」

 そればかり心配していたような気がする。

「……どうせ、滅多に会えないじゃない……」

 佳奈にそう言われると、……確かにそうだ。

「そうよね」

「そうなのよね」

 はあ~。二人して深いため息をつく。

 

 クラスが違うと会える機会なんてないし、話したことすら一度もない。

 他の女子のように練習する姿を見に行ったとしても……遠目に眺めているだけ。


 一度だけでもいいから、会って話してみたい。清純な乙女のこの気持ちを何とか伝えたいの――。


「私、橘君に手紙を出してみようかしら……」

「えー! ラブレター? マナもついに行動に出るのね」

 頷いた。よし、決めた!

 行動しなくては何も始まらない――。

「いつまでもウジウジしていられないもの。今日、手紙を書いて明日渡すわ」

 拳を握って立ち上がると、横から則子が口を挟む。

「頭もかなり打ったみたいね……」

「いいえ大丈夫。いたって正気よ。則子は橘君に手を出したら絶対に駄目だからね!」

「はいはい」


 必要な物は守る。

 ライバルは蹴落とす。

 イナリが聞いていたら拍手喝采かしら?

『パチパチパチ。拍手は不可なので音声で対応中』


挿絵(By みてみん)

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