表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/38

紫苑 9


 朝、ママからのメールに気付く。

 シオンは夜の間ずっと騒いでいたようだ。

 やはり、脳にも転移してる...。

 でも、そう考えると、今までの行動の変化とつじつまが合う。

 けいれんが出ないだけいいか。

 そうか、アセプロ。

 以前は、てんかんの閾値を下げるって思ってたけど、ほんとは発作を抑えてくれるものね。


 電話をすると、シオンの鳴き声が聞こえた。

 そのアセプロも効かなくなって来たか...。

 

 「昨晩、主人と相談しました。今日、お願いします」

 ママは涙声で言うと、さらに続けた。

 「主人が仕事から戻る夜にお願いしたいのですけど、この鳴いているのを見るのもつらくて...」

 

 アセプロをもっと追加するか。

 でも、すでに飲んでいる分もあるから、場合によっては一気に効いてそのままってこともあるかも。


 「わがままかもしれませんけど、主人が戻るまで...」

 

 どうする...。


 ...。


 「確か、咳止めで渡した液体の薬が残ってましたよね。それを飲ませてあげてください」

 ベトルファール単独での効果は期待出来ないけど、アセプロと合わされば効いてくれるはず。

 


 効果はしっかりと出てくれた。

 内服後、穏やかに眠った様子だった。

 でも、ベトルファールの効果の持続は短い。

 残っている薬の量では、夜まで保たないだろう。

 きっと、ママひとりで不安だろうから、午前の診察が終わったあと、薬を持って出かけることにした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ