33/38
紫苑 7
経鼻カテーテルを入れ、状態が落ち着いたとホッとしたのもつかの間、病院に戻ると、シオンのママから電話が入った。
電話に出ると、ママの声はかなり慌てている様子だった。
「薬を飲ませたら急に暴れて、鼻の管も抜けてしまって、今ぐったりしてるんです。舌もだらんと出てて、こんなのはじめてです」
「呼吸はどお?」
「ちょっと、いつもよりゆっくりかな...」
そのまま様子を見てって言える状態じゃないな。
「すぐ行きます」
まだエンジンが冷めていない車に乗り込むと、休日の夕方の混雑する道をまた走り出した。
到着すると、寝ているシオンの鼻先にママが酸素のチューブを当てていた。
一見、落ち着いて寝ているようだけど...。
わたしは鼻にカテーテルを入れ直すと、酸素のチューブをつなげた。
やはり、行動がおかしくなってるのかな。




