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帰りを待つ


 シェパードを預かる当日。

 きっと寝たままでほとんど動けないだろうと思い、ケージではなく入院室の一角にマットとか毛布をひいて場所を確保した。

 これならケージよりもゆったりと寝られるからね。


 ところが、夜の診察時間にやって来たシェパードの足取りはしっかりとしていた。

 おとうさんの話では、『先日、注射うってもらってから調子がよく、たくさんではないけれどちゃんとごはんを食べている』とのことだった。

 これだと、しっかりとケージの中に入っていた方が良さそうだね。

 せっかく特別スペースを用意したけど、今晩はケージの中にいてもらおう。

 

 お泊まりセットを受け取り、飼い主さんとしばしのお別れを...。

 おとうさんが帰ってくるまでがんばろうね。


 とゆーわけで、シェパードくんの外泊の幕は切って落とされたのだった。



 次の日。

 便が少しゆるくなった。

 内服与える...。

 悪化しないようにとお祈りする。


 室内で排尿しないので、必死の思いで外におしっこに行く。

 戻って来れるか心配だった。

 途中でぶっ倒れて動けなくなったら、その場でビバーク覚悟!?

 実際、途中でへたり込みそうで、どーなるかと思った。


 と、こんな感じで、ハラハラドキドキしながら長い1日を過ごした。



 そして、おとうさんが帰ってくる日。

 前の日まであった食欲はなくなり、状態は芳しくなくなってしまった...。

 動くのがつらいのか、ケージの中でおしっこした。

 掃除のためにケージから出すと、毛布のスペースに倒れ込むようにして寝た。

 しんどそう...。


 夜、飼い主さん到着。

 状態を説明する。

 歩けるか心配だったけど、それでもしっかりと立っておとうさんを迎えた。

 再会。

 「もう、ずっといるから...」

 シェパードの頭を撫でながら、おとうさんが言った。


 二人を見送る。


 「帰れたねぇ...」

 特別スペースの毛布を片付けながら、とりあえず、ほっとした...。



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