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Long trip  作者: 深月織
12/12

蛇足登場人物裏話(※ネタバレ)

初期プロットが出てきたので置いときます。

作品だけで楽しみたい方は、以下は余分なので見ないほうがいいと思います。






 

日坂千穂(ヒサカチホ):十六歳。高校一年生。

普通の元気な女子高校生。ポジティブシンキング。

王子のおバカな判断と神官補のうっかりで召喚されてしまった。


◆王子:元凶1。一応何処に出しても恥ずかしくない王子様。二十二歳。

名前は(決めて)ない。おバカ。

あまりに疲れていて、幼馴染みの神官補の「面白そうな術見つけたんですよー」という話を止めずに乗っかって、チホを喚び出してしまった責任を感じている。普段ギラギラした玉の輿狙いの婦女子にしか縁がなかったため、庇護欲をそそる素直で愛らしい彼女に好意を抱く。

幼少の大事な時期に、子守として城に上がったイルマに容赦なく躾けられたため、本能に彼女を恐れる心を植え付けられてしまった。


◆神官補:元凶2。一応将来を嘱望されているエリート神官。二十一歳。

ロシフェール・以下名前は(決めて)ない。うっかり。

幼馴染みの王子が仕事に疲れているので、何か楽しませようと神殿の書庫に隠されていた書物から召喚術を行う。癒しになるかわいい小動物とかそんな感じで喚び出したはずが、異世界の娘さんだったので責任を感じている。普段ギラギラした(以下同文)。幼少の大事な時期に(以下同文)。


(あるじ):スルニエル公爵・宰相補佐。三十九歳。王子とは従兄弟。

【氷水公】という、妻子には(笑)を付けて呼ばれる二つ名がある。

ダーリエク・アルヴィ・スルニエル・サーラスティ

顔はいいけど冷徹クソ真面目仕事人間で情緒を解さなかったが、イルマに振り回されているうちに割とまともになった。彼女の知らないうちに周囲を埋めて(乳母である男爵夫人の養女として届出⇒行儀見習いという名目で自分の家や王宮の生活・付き合いに慣れさせる⇒元の世界から持ち込んだものを眺めては郷愁に浸るイルマにイラッときて強制子作り)結婚に持ち込む。他人には強いが妻子には弱い。


◆イルマ:語り手。だいたい三十三歳。

女官と見せかけて公爵夫人。世間的には公爵の乳兄妹ということになっている。

入間早苗/イルマサナエ・ヴェサネン・スルニエル

十五歳の時に何の拍子かこちらに来てしまった。運よく最初に出会った夫人に引き取られ、その関係で権力者である公爵の後見を受ける。自分が元の世界に帰れないことはいろいろと調べまくった末に理解したため、諦めている。旦那と子供もできたし。

こっちの言葉と作法を習ったのが貴婦人のお手本のような養母と公爵夫人(主の母)だったため、おっとりとやわらかい話し方で所作も優雅だが、実際はけっこうアレな性格でアレ。

日本の一般家庭次女⇒男爵家養女⇒公爵家侍女・王子付き女官(18~21)⇒公爵夫人とランクアップ。


◆イスト:イルマの息子。十歳。

イストルード・イルマリク・スルニエル・サーラスティ

両親のイイとこ取りで生まれた末恐ろしい少年。

母親が異世界人だということは理解していて、父親が、いつか来た時と同じように母が元の世界へ帰ってしまわないか恐れていることも知っている。なのに父の理解できない母の母国語で内緒話をしたりする。

母親が男爵家養女の侍女上がりだということを理由に、身分重視の一部貴族からアレコレ言われているがそれを逐一書き留めて後々使えるようにしたりしていたり。


***************

【初期設定(本来書くはずだったネタ)】


主人公:本名入間早苗、トリップ娘。二十一歳。現在王宮勤め女官。異世界人とは知られていない。

標準の茶ベース黒髪黒目。

こちらに渡ってきてしばらくはビービー泣いていたけれど今は立派な働き者。

拾ったのが公爵家の乳母を務めていた老婦人で、そのツテで女官に。

本人はよくわかっていないが、公爵が後見人になっているため割と立場は上。

王子様よりもそれを補佐する脇役インテリ腹黒眼鏡が基本タイプなため、公爵に乙女心をきゅんきゅんくすぐられているが、あくまでも観賞用だと思っている。


公爵:二十七歳。宰相補佐。クーデレ。白銀の髪と薄蒼の瞳。

乳母の養女になった主人公を何かと気遣っているのだが、さりげなさ過ぎて本人には気づかれていない。


召喚花嫁:園芸少女。十六歳の女子高校生。緑の指を持っているらしい。

王道トリップ主人公として毎日を送る。普通に常識のある娘さん。

主人公の容姿に親近感を覚えて懐く。


逆ハーレム要員

王様(25):紳士

王弟(19):ツンデレ

魔術師(22):イロモノ

騎士(21):堅物

公爵(27):クーデレ


----トリップしてきたことを隠している傍観主人公がテンプレ通りにやってきた召喚花嫁の逆ハーレム生活を生暖かく眺める。主人公は公爵も逆ハー要員の一人だと思っているので、彼の矢印が彼女に向いていることに全く気付かず、召喚花嫁とくっつけようとしたりする。----


メモを見るに、こんな感じの話を書こうと思っていたらしい。


***************

【さらに読んでいる方にはわりとどうでもいい作品内で語れよ的各話注釈】


一話、二話

・容姿と恰好を見て同じ世界の出身だと判断したので、主はイルマのところにチホを連れてきました

・「ニーソックスとスニーカー」という表現でイルマがチホの世界(あっち)の言葉を知っている伏線

・チホには日本語で話しかけています

三話

・メイドちゃんの名前をせっかく決めて出したのに生かせなかった(反省)

・主が大丈夫かと訊いたのは、元の世界の者と接してイルマが来た当時の鬱状態にならないかという不安の確認

四話

・小じわが分かるくらいに近づけるのは身内だけです

・田舎に暮らしがしたくなった氷水公、職を辞してもイルマは自分と一緒だぜという主脳内の妙な自信

五話

・通販かっ! のくだりもイルマがあっちを知っているという伏線

・召喚された千穂には帰還の希望があるが、召喚されていないイルマには帰る方法がないということ

六話

・チホ視点

・イルマが自分と同じ日本人でトリップの先輩だと知ったうえでの語り

七話

・イストがチホに勧めているのはイルマ(母)を使った主(父)のからかい方

・母譲りの愛想の良さ(そとづら)で「こんにちは!ぼくイストって言います」「に、にほんごー!」でチホの警戒を突破した(本当はそのあたりも書くつもりだったけど冗長になるのでボツ)

・主がイストを呼び戻したのは、イルマがチホに掛かりきりになるのをふせぐため

八話、九話

・召喚術に対して門外漢である主が詳しかったのはもちろんイルマが来た当時に調べていたからです。結果、彼女を帰す方法はないとわかり、「我々には必要がないもの」に至りました

・主にはイルマに元の世界の事を忘れさせるとして子供(引き留めるための物的手段)を作ったという後悔はないけど負い目がある(イルマ本人はあんまり気にしてない)

十話

・最後にいろいろと伏線回収ネタバレ描写

むかしのはなし

・答え合わせ的な

・早苗があちらからこちらに来たのは1995~1996年代。携帯もiPodも全然なかったよ!

・千穂が「いいこと考えた」というのは、彼女が帰るときに早苗の家族に彼女が連絡を取ることができるのではないかということ。うまくいくかは置いといて、そうすれば早苗の憂いも少しはマシじゃないかと考えた。作品内で描写しろという。

・この時点で千穂は公爵が早苗の夫でイストの父親だと知らなかった

(父親気になってたけど早苗さんもきっとこっちに来たとき大変だったんだろうしなんとなく聞けない、と思ってたため聞きそびれていた)

・たぶんいすとにいもうとができるよ!


***************

活動報告に載せた没ネタ。

#10のお茶会シーンで削ったエピソード。

***************


 テーブルにところ狭しと並べられた焼き菓子や果物に歓声を上げたチホさんが、ある一点を凝視して固まった。

 視線の先にあるのは、ぼてっと丸い形の甘い食べ物。

『早苗さん! これ、これ! おはぎ!』

 瞳を輝かせて興奮する少女に、それを用意した私は満足の頷きを返す。

『かなりの再現率でしょう? 使ってるものが少し違うけれど、これはこれでおいしいのよ』

『母上のオハコですー』

 手掴みでおはぎを口に入れた息子に、いつもなら行儀が悪いと注意するところだけど、これに限ってはかまわないとしている。

 久しぶりに見るのだろう、故郷を思い出す食べ物に夢中なチホさんを、微笑ましく眺めた。

 やっぱりいいなぁ、女の子。

「おい、なんて言ってる」

「夫人がチホ殿と会話ができるのはなんとなく夫人だからで納得できるのですが。何故、イストまで話せるのですか? どこの言語ですか? ずるいです」

 可愛いチホさんの様子に和んでいた私は、可愛くない青年たちの言葉は丸無視する。

 今のところ、チホさんと直接会話のやり取りができるのは私と息子しかいない。そのため彼女の好感度が上げられない彼らは、こうしてヤキモキしては文句を言ってくるのだ。

 イストは勝手に覚えちゃったのよね。子育て中に愚痴っていたのが悪かったのかしら。

 最近はチホさんと会話して、どんどん語彙が増えてるようだし。

 二人だけでしかわからない会話をしてると主の機嫌が悪くなるんだけど。わざとかしら。


***************


名前の件とあわせ、イルマが○○○○○(今さらの伏せ字)だと情報を出しすぎで切った。匂わすどころかバレバレやん……。


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超蛇足にお付き合いありがとうございました!


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