自治会にはもちろん入会だよな
不動産屋に向かった俺たち。どうやら住む家を決めるようだ。
「ちなみに、家賃補助とかって…」
「ああ、住居補助のことだな。スノー町に住んでいて、自治会に入会してれば、半分は補助がつくぞ。」
「なるほど、いいですね!!」
聞いた話ではあるが、こちらの通貨は貨幣で、銭貨=1円、銅貨=10円、鉄貨=100円、銀貨=1,000円、金貨=10,000円という感じらしい。
少し歩くと、不動産に着いたようだ。【ヤドカリ不動産】か、うん、わかりやすく賃貸に強そうで、店主が何の種族かもわかってしまうな。
「こんにちは〜」
「あら!町長、今日はお客さんと一緒だね♪そちらは?」
なるほどやっぱり、ヤドカリの魚人だ。
「ああ、こちらは【流れ人】のミヤモト=ルイ君だ。特例試験で役場に受かってね、今度入庁するよ。」
「企画政策課に配属になりました!ミヤモト=ルイです!今後ともよろしくお願い致します!」
「ハハハ!そんなにかしこまらなくてもいいよ!俺はしがない不動産さ!と、言うよりもうちに来たってことは、家探しだね?」
「はい、どんな物件があるか見せていただけるでしょうか?」
「んー、今の時期だと、コレとかどうだい?」
今の時期というのは、地球で言うとこの秋くらいらしい。こちらにも普通に春夏秋冬があるとのことだ。
閑話休題
「ふーむ、お!この家良さげですね!戸建ての賃貸!」
「お、良いのに目をつけたね!そこは最近人が抜けてね、それに合わせて少しリフォームをしたんだよ。部屋の数も3つあるし、家具は魔法式さ!」
「魔法式?」
「そうそう、本人の魔力でも動くし、何らかの事情で魔力がうまく使えない人も、魔石を使えば動く優れものさね。魔力0はそうそういるもんじゃないけど、たまに魔力を使う感覚が分からない人もいるさね。」
「俺がその魔力0の人なんだけども…」
「ありゃ、こりゃ失敬!でもこの街はそういう人にも優しい街だよ。魔力不活性支援補助があるからね!」
ほほう、そういう補助もやっているのか、優しいな、ほんと。
「なるほど…なら内見して、良さげならこの物件にします!!」
「あいよ!!」
「お、家が決まったか!ちなみにその家はどの地区だ?」
「ここはリバーノースね。川の北川だからリバーノース。安直ね。」
「良いところだな!リバーノースは会計課長と同じ地区だぞ。」
う、少し荷が重い。会計関係課っていつも少しピリついてるんだよな。
「がんばります…」
「ところで、自治会にはもちろん入会だよな?」
自治会?愚問だな!!
「もちろん入会します!!!」




