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第37話 悲しみを打ち消すために

前回、千歳を連れ去られてしまった天音。

敗北からどうするかという話です。

千歳と銀羅と麗奈をフェイトさんに連れ去られ、俺たちはすぐに星桜学園に戻り、この事をすぐに学園長に話した。

孫娘を攫われたのに意外にも冷静な学園長は頭を深く下げて謝罪する俺たちに対し、

「君達が無事で良かった。大丈夫、千歳達は無事じゃよ」

と学園長は痩せた皺くちゃな手で頭を撫でてそう言った。

フェイトさんは千歳の師匠ということもあり、アメリカに居た頃学園長にあまり会えない代わりに何度も手紙を出していて、フェイトさんの事を紙いっぱいに書いていた。

本当にフェイトさんは千歳に良くしてくれてたらしく、一緒にアメリカの色々なところに遊びに行ったり、料理などの家事をしている仲睦まじい写真も同府されていた。

それなのに突然何の前触れもなく千歳達を誘拐したのは何かがおかしい。

もしかしたらアメリカで何か大きな起きているのかもしれない、そう睨んだ学園長は独自のルートで調べると言っていた。

そして、俺たちもこのまま黙っているわけには行かず、すぐに行動に移すことにした。

まずは地下室にいるアリス先生の元に頼りになる仲間達を招集した。

学園にいる恭弥と雷花さん、悟空とトール、雫先輩と迅先輩、蓮宮神社で休養中だった璃音兄ちゃんと花音姉ちゃんだ。

そして、俺とせっちゃんの話を聞いてフェイトさんの契約聖獣の正体に気づいたのはトールだった。

『昨晩のルーンの力……なるほど、通りで懐かしい感じがすると思ったらあやつだったか』

「トール、知り合いなの?」

『ああ。その者の名はブリュンヒルデ。わしの妹であり、戦場をかける戦乙女・ワルキューレの一柱だったからな』

「あの人がトールの妹!?」

あの女性がトールと同じ北欧神話の女神の一柱だったのか……しかもブリュンヒルデと言えば北欧神話の中でもトールに並ぶ有名な女神だ。

『父の命に背き、アースガルズから追放されて女神としての神性を失っているが、卓越したルーン魔術に正確な槍投げの技術は失っていないからな。まさかあの薄幸の妹がこの海を越えたアメリカに召喚されていたとはな……』

「その妹さんの契約者とその家族について調べ終わったわよ」

そう言ってきたのは花音姉ちゃんでこの本だらけの地下室に少し似合わない大型コンピューターを操っていた。

この大型コンピューターは先日アリス先生が購入したもので市販では売られていない最高クラスのハイスペックのスーパーコンピューターだ。

何故こんなものがここにあるのかと言うと、アリス先生が眠っている五十年の間に世界は情報化社会へと変貌を遂げ、今ではコンピューターが無くてはならない時代となっている。

世界の様々な情報を集めるために聞くのが恐ろしいほどの大金を掛けて大型コンピューターを設置したのだ。

そして、その大型コンピューターを自分の手足のように操っている花音姉ちゃんはどうやらプログラマーやハッカーとしての天才的技術を持っているらしく、現在お休みを貰っている七星剣でもその力を発揮していた。

「まずフェイト・ハワード。24歳。アメリカナショナルハイスクールを卒業後、映画のオーディションに応募し、見事に合格。そこからメキメキとアクション女優としての風格を出し、特に銃器を使ったスタイリッシュなアクションが得意でわずか一年足らずで主演映画『アサシン』の主役に抜擢。アメリカで大ヒットを記録し、その後数々のアクション映画に出演。更にその抜群なスタイルの良さからモデル業界にも進出しているわ」

改めて聞くとフェイトさんって本当に凄い女優さんなんだな。

よく千歳はそんな有名人のフェイトさんと知り合えたな。

「ちなみにフェイトの契約聖獣、ブリュンヒルデはあまり表舞台に出ないけど、その美しい容姿と分け隔てない優しく気の配れる性格にファンクラブが作られていて、時折プロポーズされているみたいよ」

『マジかよ』

ブリュンヒルデのファンクラブのホームページを開き、その人気の高さに流石のトールも驚いて苦笑いを浮かべた。

まあ確かに戦いの中ではあまり気にしていなかったけどあの美貌だとプロポーズされてもおかしくはないな……。

「ええ。まあもっともブリュンヒルデ本人は全部断っているみたいまけど」

『まああやつには夫がいるからな……この世界で会えているか分からんが』

ブリュンヒルデには名高い英雄の旦那さんがいる。

もっともその人とは不運が重なり、最後は一緒に火葬されたらしいけど。

「さて、次はフェイトの父親よ。ハワードの名字からもしかしてと思っていたけど、とんでもない大物よ」

そりゃあ女優の父親だからそれなりの大物かもしれないと察していたが、キーボードのエンターを押してその情報が出ると俺たちは目を疑った。

「ジェームズ・ハワード。『天空の黒雷』の異名を持つアメリカ軍の将軍よ。階級は軍人最高位の元帥。契約聖獣であるワイバーンと共に五十年前の異世界大戦で大きな功績を挙げてそのまま着々と昇進したみたいね」

「おいおい、娘が世界的女優で父親がアメリカ軍の将軍?どんな一家だよ……」

それに関しては俺も璃音兄ちゃんと同意だった。

まさかフェイトさんの父親が世界最高クラスの軍事力を持つアメリカ軍の将軍だったなんて。

なるほど、アメリカ軍の将軍の契約聖獣であるワイバーンならあの歴戦の勇士を彷彿とさせる雰囲気なのも頷ける。

「ちなみに奥さんは現役のカリスマファッションデザイナーのエミリー・ハワードで契約聖獣は富と名声を得ると言われるカーバンクルよ」

「化け物一家かよ!?」

父親が将軍、母親がファッションデザイナーで娘が女優……ハワード家はとんでもない一家だった。

フェイトさんの家庭の事を知り、今まで謎だった千歳の事で色々と合点がいった。

まず千歳に銃器の扱いを教えたのはフェイトさんとそのお父さんのジェームズさんだろう。

幾ら拳銃の使い方を教えられたとしても流石に大型兵器であるマシンガンやグレネードランチャーまでは女優のフェイトさんが教えられるとは思えない。

千歳が前に『色々な兵器の使い方を教えてもらった』と言っていたので他にも沢山の兵器の使い方を知っている。

フェイトさんが千歳の事を妹のように可愛がっているのなら、ジェームズさんがもう一人の娘のように扱ってもおかしくは無いはず。

つまり、ジェームズさんが千歳に拳銃以外の銃器や火器の使い方を教えたということだ。

更に千歳がアメリカから持ってきた普段着や私服はどれも高級な素材でデザインも日本では見かけない物が多かった。

大切に使っていたのでもしかしたらその数々の服はエミリーさんの手掛けたデザインの服なのかもしれない。

そう思うと千歳にとってフェイトさん達はもう一つの家族なのかもしれない。

「ジェームズ……?ああ、あの青年ね。軍の将軍になるなんて凄いわね」

フェイトさんの父親の事を聞いて思い出したかのように呟いたアリス先生の言葉に俺たちは一斉に耳を傾けた。

「アリス先生、知っているんですか!?」

「まあね。大戦の時に何回か会っただけだけど。確かワイバーンに戦闘機を契約媒体にしたアーティファクトを使っていて、空では敵なしと言われていたね」

ワイバーンに戦闘機を使ったアーティファクト……?

想像しただけでもそれはまたスケールが大きく、強力なアーティファクトだなと思う。

「それで、フェイトの家族構成とか分かったのはいいんだけど、何で千歳が誘拐されたのか分からないじゃないか」

「最低でも三週間後には返すと言ってたけど……ただの誘拐じゃないみたいだね」

「あの一つ宜しいですか?」

雫先輩が静かに手を挙げて話に参加する。

「何ですか?雫先輩」

「この話が関係あるかどうか分かりませんが、先日医者である私の母から気になることを耳にしたんです」

「先輩のお母さんから?」

「はい。私の母は世界を股にかける医者で世界各地に赴き、難病に苦しんでいる方を助けるために治療や手術を行っています。先日、母と電話で話をしている時、アメリカで不可解な事が起きていると言っていました」

「アメリカで不可解な事?」

雫先輩のお母さんについてもかなり気になったが、それよりもアメリカで不可解な事って何が起きているんだ?

「はい。アメリカでは今、謎の病気が流行っているんです」

「謎の病気?」

「しかし、病気と言ってもおかしなもので、流行病のように誰にでも構わず病気になるものでなく、病気に侵されたものは皆アメリカにおける重要人物ばかりなんです」

謎の病気のおかしな内容にみんなは眉を寄せて戸惑いの表情を浮かべた。

「例えば政治家や警察の上層部、更には大企業の社長……みんなアメリカの生活や安全を支えている人ばかりなんです」

アメリカにおける重要人物ばかりが侵されている謎の病気……?

「それについての情報があったわ。国から報道規制がされていて表立っていないけど、一部ではテロリストによる魔術や呪術を使った犯行の可能性も出ているわ」

その瞬間、今まで分からなかったピースが一つずつ嵌められていく。

そして今回のフェイトさんが千歳を誘拐したことと繋がっているかもしれない。

「もしかして、フェイトさんのお父さんもその病気に……?」

「可能性があるかもしれないな……死期を悟った将軍さんが最後に千歳ちゃんに会いたいって願ったかもしれないな。それでフェイトが千歳ちゃんを無理矢理連れて行ったのかもしれないな」

璃音兄ちゃんの推理にこの場にいた全員が納得するように「あっ……」と呟いた。

死期を悟った父の願いを叶えるために娘がどんな手を使おうともそれを叶えようとする……それは俺たち人の子供として同じ気持ちだった。

「それで……天音はこれからどうするの?」

優雅に紅茶を飲んでいたアリス先生はカップをテーブルに置き、静かに俺の前に立って真っ直ぐ視線を向けてきた。

「千歳は三週間もすれば帰ってくる。でも、その間に千歳の大切な人が呪いによって亡くなり、千歳は大きな悲しみに暮れてしまう……」

そうだ、千歳にとってもう一つの家族であるジェームズさんが亡くなったら千歳に大きな悲しみが襲う。

人はいつか別れが来るものだが、こんな形で別れるのは誰だって嫌だ。

俺は……そんな別れ方で千歳を悲しませたくない。

顕現陣から蓮煌を取り出し、強く握り締めながら自分の決意を告げる。

「璃音兄ちゃん、花音姉ちゃん、頼みがある」

「何だ?」

「何かな?」

二人は俺の決意を試すかのような目をして静かに答えを待っていた。







「俺をアメリカに連れて行ってくれ。千歳の元に行き、俺の破魔でジェームズさんの呪いを破壊する!そして、アメリカで起きている呪いの元凶を断つ!!」







これは蓮宮十三代目当主や極東の守護者としてではない、俺の一番大切な人……千歳を守ると誓った一人の男としての決意だ。

「そう言うと思ったぜ!待ってろ、今から七星剣に頼んで明日までに天音と刹那の分のパスポートを作っといてやるからよ!」

本来ならパスポートは申請から発行まで一週間はかかるが、世界をまたにかける秘密結社・七星剣は色々な伝を使ってパスポートを即時発行する事ができる。

「せ、拙者の分もでござるか!?」

せっちゃんが自分の分のパスポートも作ってくれると聞いて驚いていた。

「当たり前だろ?麗奈ちゃんも連れ去られたんだ。刹那。お前も来なくちゃ、男が廃るだろ?」

璃音兄ちゃんはニッと笑みを浮かべてせっちゃんの胸を軽く叩いた。

人生の、男の先輩としてのかっこよさや生き様を教えてくれたのだ。

「はい!!」

せっちゃんは笑みを浮かべて返事をし、俺と共にアメリカに行くことになった。

「アメリカ行きの飛行機のチケットを取っておくわ。多分明日の夜になると思うから、それまでしっかり準備しておいてね」

「うん!ありがとう、璃音兄ちゃん!花音姉ちゃん!」

「はっ!承知でござる!」

俺とせっちゃん、そして璃音兄ちゃんと花音姉ちゃんの四人でアメリカに乗り込み、アメリカに蔓延る呪いの元凶を破壊し、千歳と銀羅と麗奈を日本に連れ戻す。

しかし、あまり大人数になると動きにくいので恭弥達はアメリカ行きから外された。

だがそれを誰も反論せず、代わりにみんなは俺達にエールを送る。

「天音、刹那。必ず千歳と麗奈を連れ戻して呪いの元凶を叩いて来い」

『昨日は色々な厳しい状況だったが、今度は負けるんじゃねえぞ?』

「ああ。とっとと終わらせて土産を買ってくるよ」

「天音さん、刹那さん。千歳と麗奈と銀羅と一緒に無事に帰ってきてください」

『アマネよ、もしブリュンヒルデと話が出来たら伝言をお願い出来ないか?近い内に会いに行くと』

「雷花さん、約束します。トール、伝言は任せて」

「二人共、無茶だけはしないでくださいね」

「蓮宮、月影。武運を祈ってる……」

「ありがとうございます。雫先輩、迅先輩」

エールを貰い、せっちゃんと一緒に学生寮に戻り、アメリカ行きの準備をしようとしたその時。

「待ちなさい、天音」

少しの間だけこの場の席を外していたアリス先生が奥の自室から出てきて俺を引き止めた。

その手には小さな黒い箱が握られていた。

「天音。依頼の品よ、持って行きなさい」

投げてきた黒い箱を受け取り、それが何なのかすぐに分かった。

「これは……!アリス先生、ありがとうございます!」

「頑張りなさい。囚われのお姫様を救うのが勇者達の役目だからね」

「はい!」

「御意!」

アリス先生からのエールを受け取り、今度こそ学生寮に向かうとせっちゃんがある事を聞いてきた。

「ところでお館様。白蓮殿は?」

俺の相棒である白蓮はいつも俺の肩や頭の上に乗っているが、今はどこにもいなかった。

その訳は……。

「白蓮は今、修行をしているんだ」

「修行でござるか!?」

「あいつ……他の聖獣と比べてまだ子供で鳳凰としての力をまだ完全に発現してないらしいんだ。昨夜の戦いで自分の力不足を痛感したらしく、夜明けの部屋でサラマンダーを相手に必死に修行をしている。白蓮はアメリカに行く前に迎えに行く」

白蓮は自分一人で頑張ると言って俺の同行を断った。

白蓮にとって千歳は母親のような存在、銀羅は姉のような存在でとても慕っている。

そんな大切な二人を一度に連れ去られたのだ、俺と同じくらいに責任を感じている。

「俺も白蓮に負けてられない……アメリカ行きの準備が出来たらすぐに夜明けの部屋で修行だ。少ない時間で使えそうな霊操術をなんとしてでも修得する」

人間は追い詰められた時にこそいつも以上に必死になり、時には自分でも驚くくらいの計り知れない力が出ると言うが、正に今がその時だった。

「お館様、拙者も共によろしいでござるか?霊操術のお相手をするでござる」

「分かった。頼むぜ、せっちゃん」

「御意!」

明日までの短い時間の間に出来るだけ夜明けの部屋で時間を稼いで修行を行うために一刻も早く学生寮に向かい、アメリカ行きの準備をする。



夜明けの部屋で現実世界の一時間を一日にして時間を稼ぎ、今まで途中だった霊操術の修行を行っていた。

霊操術の教科書を開き、今の俺のレベルと見比べて戦闘向きの霊操術を修得していく。

時間がある限り霊力を消費し、体が傷つきながら霊操術を使い続けていくうちに意識が朦朧していく。

そして、俺は気がつくと眠りにつき、夢の奥深くに中にある蓮宮神社にいた。

「随分とボロボロね。蓮宮十三代目兼極東の守護者ともあろうお人がねぇ……」

「空音……!?」

背後に前と変わらぬ俺の夜の姿をした空音が立っていた。

「瑪瑙から受けた傷は大丈夫なのか?」

俺がまず気になったのは瑪瑙との戦いの時、体を蜘蛛の足で貫かれた重傷の事だ。

「いやー、あの時はかなり痛かったけどなんとか大丈夫。また外に出られるよ」

「外って、また俺の体から出られるって事か?」

あの時は突然俺の中から空音が出てきて陰と陽の二刀流の鳳凰剣零式を手に千歳と一緒に瑪瑙と最後の戦いに挑み、空音は重傷を負いながら瑪瑙に大きな痛手を与えてくれた。

「うん。もちろん長い時間はいられないから、天音がピンチの時に出てくるよ」

「どうしてお前は俺のために……」

「私はあなたの影だからね」

「影?」

前から俺の為に戦うや力を貸すなどと言って自分を犠牲にしている。

どうしてそこまでしてくれるのか……すると空音は澄ました表情で俺の頬に手を触れた。

「あなたは闇を照らす光。光の裏には必ず影がある。あなたがいるから私がいるの。だから共に戦う、それだけだよ」

「光と影……?」

「そう、光と影!天音がいなくちゃ、私は『存在出来ない』からね」

「何……?」

俺が存在しないと空音が存在しない?

相変わらず空音の口から語られる数々の言葉は俺を悩ませて驚かせるものばかりだ。

そして、空音から更なる驚くべき言葉を口にするのだった。







「私、自分が何者なのか分からないけど、これだけは言える……私は天音が『生まれた時から側にいた』……」







空音の言葉に一瞬頭が真っ白になり、空音の顔を見つめた。

「俺が生まれた時から……?」

どういう事だ?

俺が生まれた時から空音が側にいたって……。

十六年前の7月7日に俺は母さんのお腹から生まれ、同じ日に千歳も生まれた。

だが、その時から空音が『俺の中に存在していた?』。

もしそうなら何故霊煌紋を受け継いでから突然女の体になり、最近になるまで空音とこうして会えなかった?

「空音、お前は本当に何者なんだ……?」

もう何度目かとなるその問いに空音はにっこりと笑みを浮かべてその体が透明になっていく。

「そんな事より、連れ去られた千歳ちゃんの事を最優先で考えたら?大丈夫、私は千歳ちゃんに次ぐ天音の強い味方だから」

「空音!!」

透明になる空音の体を掴もうと手を伸ばすが、すぐに消えてしまう。

「天音、最後に一つ。アメリカには今までに無い大きな『闇』が潜んでいるよ……」

手は何も無い空を掴んでしまい、最後に空音は俺に警告を残した。

「大きな……闇?」

それはアメリカの重要人物達を狙った呪いを振りまいた元凶の事だろうか。

何にしても今回の事件もまた一筋縄じゃいかないのは確かだ。

空音の事もあるが、千歳の事が今は最優先だ。

俺はその場で横たわり、目を閉じて更に深い眠りの中に落ちて心を休ませていく。

そして、目が覚めたらまた霊操術の訓練に取り掛かる。

今はただ心と体を休めて眠る事に専念した。




.

次回から本格的にアメリカに突入すると思います。

それから天音はこれからいろいろな霊操術を披露します。

霊操術の様々な術を考えるのは少し大変でした。

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