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決戦の古城は赤い月とともに  作者: 牙龍 仁華
Save data 01.第五章 飛翔する者
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古城のモンスター turn2-part③

コカトリスの魔眼は発動した。

しかしゴーレムは止まらない。

「残念だったなコカトリス。こいつは元々、石くれでな」


キュィン!ストーンゴーレムの瞳の奥に朱色の炎星が瞬き、拳が振り上げらる。

「お前ご自慢の魔眼を見ながらでも、滞りなく……」


「ぶん殴れるってワケだ!!」


ドガァァン!!コカトリス撃墜。

一応、頭部を踏みつけて潰しておくよう、指示を出す。手負いの獣の抵抗は驚異だ。魔眼持ちは特にそう。死体でも、魔眼と目が合えば危険だ。石化効果が死にきってないかも知れん。


カンカンカンカンカーン!


「勝者ァ!ダグの旦那のストーンゴーレムゥゥ!」

「GAAAAAAA!!」

「ダグ。ローズが人間に戻ってる」

「本当だ!やっとかよ。猫適正高過ぎないかあいつ!」


しかし、ローズを越える猛者がいた。

真の猫モード適合者。

その名はサミダレ!


「にゃー……にゃっ!にゃっ!にゃにゃっ!」


いと可愛し、茶トラのぬこ様が跳ねる。

蝶のように舞い、蜂の様に刺す。

相対する蛇は尾を細剣のようにし、突く。

高速で、突く突く突く。突く、凪ぐ、叩きつける。

しかし、ぬこ様には当たらない。


さすがはサミダレ。泥酔しても近接戦闘はお手のものだ。バジリスクの体に幾つもの短剣、長剣が刺さっている。


どうでもいい事だが、壁にある剣は本来、ここに住む魔物が使うのだろうな。力ある魔剣ならばミミック等に守られているが、ここのは量産品っぽい。安そうな支給品だが、いつ何処にいても無手にはならない。通路にいても、部屋にいても、いつ侵入者に襲われても武器を手に取れるようになっている。手のある形の魔物にとって、ここはかなりいい物件かも知れん。って前世さんがダグの中でぶつぶつ解説してる。


さあ、バジリスクにまた一本の長剣が突き刺される!ずばんっ!

バジリスク、負けじと凪ぐ。ブン!ブン!

しかし猫は被弾しない。


バジリスクに短剣が突き刺される!3本一気に放たれた!ずば、ずば、ずばんっ!

バジリスク、負けじと突き続ける。シュババババ!

しかし猫は被弾しない。


バジリスクにまた一本の長剣が突き刺される!ずばんっ!

バジリスク、負けじと叩きつける。バッシィィン!バッシィィン!バシン!バシン!バッシィィン!

その時、サミダレは懐に潜り込む。


「なーーご!にゃっ!にゃっ!(サミダレ!行き!ます!)」

3本の短剣が鋭く飛翔する。それぞれ、右目、左目、喉の真ん中に深く突き刺さった。

ぶしゃり!ぶしゃり!ぶしゃっ!


あ。最後、喉からいい音した。

サミダレは何かを察して下がる。


「Shhaaaaaaa……!!」


断末魔を一鳴き。刹那の硬直の後、何かの冗談みたいに、バジリスクの顔が天高く打ち上げられた。


てめーの血は何色だ!明るく鮮やかな紫か。ほう、綺麗じゃねえか。知ってた。錬金術でエリクサーの素材にしてやろう。いつも通りな。


ダグはスキルを発動した。

【錬金術・ポーション類lv.XX】

最高の回復薬を作れます。素材は自前でどうぞ。


ダグはエリクサーを1つ作った。

エリクサーは1度だけ、HPとMPと全ての状態異常を全回復してくれる希少なアイテムだ。レベルの高い毒液だけ足りなかった。魔王と戦うには、こいつが幾つでも欲しい。


ダグのタイムリープでは、毎度バジリスク狩りが恒例になっている。まあ他の素材がエリクサー3つ分しかないから、決戦までにあと2体倒せればいい。希少なモンスターだから、出ない時は全く出ないが、今回は幸先がいいようだ。


懐中時計を見る。日はまだまだ高い時刻だ。

大丈夫。まだ時間はある。あれから30分。サミダレはまだ猫なのか。窓の外に太陽はない。相も変わらず、闇色の雷雲が渦巻いていた。


あ、窓から黒いちょうちょが入ってきた。あれは安全な種類だ。何のスキルもない。罠等に誘導するほどの知能もない。しかしサミダレがにゃんにゃん鳴いて追いかけて行ってしまった。おい待て、行くな。

37,992文字 5章目終了!

ダグさんよぉ、次章は魔将の奴等が動くようだぜ?

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