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決戦の古城は赤い月とともに  作者: 牙龍 仁華
Save data 01.第三章 門番
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VSアビスウォーム・タイラント turn3-part③

「次はサミダレの手番なんですよ。暴れないでくれません?」


どかん!ばきん!ばぁん!ずががが……

ウォームの尻尾が周囲の岩石を凪ぎ払う。先ほど、ウォームが自分で吐いたものだ。


やりたい放題。大暴れだ。


どば。

未だ、吐き出される小石がサミダレを襲う。

ジャキン!真っ向から斬り伏せる。


ごば。

更に、吐き出される泥の雨がサミダレを襲う。

ズバン!ズバン!ズバン!真っ向から斬り伏せる。


どどん。

まだまだ、吐き出される大岩がサミダレを襲う。

着弾。サミダレがいない。潰れてしまったのだろうか。


「なぁんて、ね。自分から遮蔽物作ってくれるなんて、マヌケさん……ほら、捕ったよ」


目にも止まらぬ速度でウォームの懐を貫く、弾丸のごとき一撃を皮切りに、幾重にも刃が振るわれる。サミダレのスキルによる連続攻撃だ。早い。早い。大牙を一つ折り、潰れた目を尚穿ち、また大牙を一つ折る。

サミダレの攻撃が終わる。


「フィニッシュです。見せてあげます!」


サミダレのコンボフィニッシュスキルが発動!

【六刀千斬・究極lv.EX】

死闘の最中、魔力が最高潮に達した時のみ繰り出せる最高の斬撃。神速の六回攻撃で相手を細切れにする。体調が絶好調でないと使用できない。


「土に還れーーッッ!」


ジャキィィィィィン

ジャキン

ジャキン

ジャキン

ジャキィィィィィン


ジャキィィィィィン……


カチンと納刀したサミダレは振り返る。

すぱっ。すぱ、すぱ、すぱ、すぱぱぱぱぱぱ。

ぶしゃッッ!!


「vovovo……vovovovovoooo……」

ウォームに幾つもの刀傷が走る。やがて傷は、言うべき台詞を思い出したかのように、血肉や泥を吹き出す。終わりだ。やがて、ウォームは倒れた。


どっしぃぃぃぃん。


「いやはや、何とかなったか……ルイン、その傷で、よく持ちこたえてくれた」


……パタリ。


「ルイン!」

「ルインさん!」


ダグとサミダレはかけよる。ローズは辺りを警戒している。ルインは気絶した。やはり限界だったか。赤ポと青ポを浴びせるように飲ませると、やがてルインが咳き込み、意識を取り戻し、ダグを見てくすりと笑うと「ダグ、少し寝る……」と言って眠り出してしまった。懐中時計を見やる。朝から戦い、休みを挟み、古城突入は昼頃となった。


邪魔な魔物や魔将どもさえいなきゃ、こんな何度も何度も見慣れた城、30分で踏破してやるのに。ダグはまた、月の昇る頃に魔王と戦うんだろうなぁと、過去の光景を思い出していた。


「(赤い月を背景に魔王を名乗るなんて、ちょっとだけ憧れちゃうよな……)」

ダグの独り言は、誰に聞かれる事もなく、心の奥底に、その息を潜めた。

9月25日書き留め分、掃射完了!

そのうち次弾装填します!

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