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第3章44話-1:壊滅
「うあ、うわああああああああああ!!」
「助けてえええ!!」
兵士たちが地上から引き離され、サイコキネシスのブラックホールへと飛んでいった。
一点へ集められたモノたちは、強力な圧力によって押しつぶされ、丸い形へと変えられていく。
岩石や樹木は砕かれ、ただの塊に。
獣や人間は、血をまきちらしながら肉塊に。
圧縮され、押しつぶされ、次第に一つの丸い球体の形になっていく。
……やがて。
ブラックホールが止んだ。
空には1メートル程度の球体が浮かんでいた。
騎士団長以外の全ての兵士が死んだ。
死んだ者たちは、浮遊する球体の一部となっていた。
サイコキネシスによってその球体をゆっくりと降下させ……
俺は、その球体を手のひらのうえに浮遊させる。
人と獣と樹木と岩石と草花が凝縮された球状の物体。
見た目はマーブル模様のような、カオスな色をしている。
「あ、あぁ……ッ」
騎士団長はへたり込む。
「勝てない……こんな化け物には、勝てない……ッ」
一瞬で味方を全て失ったことで、ようやく実力差を理解できたようだ。
ひどく怯えた表情を浮かべている。
すぐに楽にさせてやろう。




