断章 三
山上の家ー。
「・・・・・」
山上の家に帰ってきたアリス達はテーブルを囲い座っていた。誰も言葉を発さずにただ顔を俯かせていた。
沈黙の空気が重くのしかかる。
「・・・・・」
「皆大丈夫か?」
ニカルが声を発する。それぞれが静かに頷く。
「・・・なんだが、空気が重いわね。」
カチャっと扉が開き山上と須藤が入ってきた。
「まぁ。そうなる気持ちも痛いほどわかるけど。」
山上がそれぞれに目を向ける。
「ところでえーっと、・・・紫電は?」
「アイツなら寝かせてるよ。・・・しばらくすれば目覚めるとおもうけど、な。・・・というか目覚めてくれねぇと、めちゃくそ困るけどな。」
コインの魔人が腕を組みながら答える。
「・・・それに、アイツには色々と聞きたいことがあるもんな。」
コインの魔人が目線を山上に向ける。
「えぇ。そうね。」
山上が頷く。
「梨杏」
「は、はちぃ!!!」
梨杏がビクッと飛び跳ねる。
「そんなに驚かなくてもいいわよー。」
ため息混じりに山上が答える。
「状況を整理したいところだけど・・・全員いた方がいいわよね。」
その場にいた、アリス、ローン、梨杏、コインの魔人、ライメイ、魔女が頷く。
謎の暗闇空間にてー。
「エポカ様!!主人様はご無事でしょうか。」
暗闇の中から歩いてきたエポカにキュルアーが駆け寄る。
「はいはい、そんなに焦らないで、あの子なら、しばらくぐっすり眠れば、よくなるわよ、だって、ぜったいにね。」
エポカが笑う。
「それは、本当によかったです!!」
キュルアーがエポカから離れる。
「それにしても、少しだけややこしいというか、めんどくさいことになりそうな気がするわねぇ。」
エポカが考え込む。キュルアーが首を傾げる。
「めんどくこと?」
「えぇ。おそらく今度は、そう簡単に行かないことは確定してるでしょうね。彼も多分覚醒するでしょうから・・・」
エポカが頷きながら答える。
「あぁ。それと、わかっているとは思うけど、アイツには、手を出さないようにね。今の私たちじゃ絶対に勝てもしないし、救済もできないからね。」
エポカが顔を上げて、話す。
「はい!かしこまりました!!」
キュルアーが敬礼をしながら答える。
「それにしても、あの時。主人様は一体何があったのでしょうか?」
キュルアーが首を傾げる。
「・・・あの子の子供達なら、情報共有で知っているのばかり思っていたのだけど。・・・まぁいいわ、時期にわかると思うわ。」
エポカが答える。
「わかる?」
「それにしても、次はあの方に協力をお願いしましょうかしら、簡単に貸してくれるとは思えないけど・・・。」
エポカとキュルアーが影に消えて行った。
「・・・まぁ。すべて知ったところで・・・ね。 全ては、救済のためにーーー。」




