表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒曜石の呪縛  作者: 紗 織
本編 3
83/129

<第83話> やるせない・・・そして

「村長さん、本当に申し訳ありませんでした。」


 青野は、立ち上がり頭を深く下げて謝っていた。



「青野さん、また突然どうしたというんだ。


 さあ、頭を上げなさい。」


 青野の突然の謝罪に驚いた村長が言った。





 村長の言葉に応えようとして青野は、重い頭を上げた。


 その青野の瞳には、涙がにじんでいた。


「本当にすみませんでした・・・。


 村長さんの言う通りなんです。




 今じゃ遅いんですよ・・・。


 凶器が特定された時に、当時の担当刑事が村長さんに詳しく説明をしてくれていれば・・・、それがちゃんと行われてさえいれば・・・。




 父と事件の話をしていた時に、僕は『なぜ担当刑事は詳しく説明をしなかったのですか!』と問いただす様に聞いていました。



 その答えを父から聞いた時、僕は本当に悔しくて・・・、」


 父と話していた時の事を村長に説明しながら、青野はついに言葉に詰まらせてしまった。




 村長は、青野のこの様子を見て、


(私の気落ちした様子を見てやるせなくなり涙をにじませ、そして事件当時の刑事に対して言葉を詰まらせてしまうほど憤慨してくれているだなんて・・・。


 この青年は、心から私達の事を考えてくれている・・・)


 そう強く感じていた。



「青野さん、私達の為に本当にありがとう。



 君のお父さんから聞いたその話を、ぜひ私達にも聞かせて欲しい。




 ・・・大丈夫。ゆっくり、君が話せるようになってからでいい。」


 村長は、穏やかな・・・そうまるで我が子の成長を見守る父親のような表情で青野が話すのを促してくれた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ