表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いずれ最強伝説  作者: piccle
49/114

王の器

「どうにかするもなにも、コイツら()()()()()()()()()ほら、魔物たちを良く見てみろ」


 アッシュの警戒に満ちた表情は


「………?」


 目の前にある不可思議で信じられない光景に、崩れ去った

 なんと、クロスたちの前に現れた魔物たちは、襲ってこようとする様子一が切なく、ただその場に座っていたのである


 相変わらずスゲェな。俺が製作に関与してるとはいえ、笛の音だけでもここまでの数の魔物たちをテイムすることができるんだもんな。どんなに少なく見積もったとしても軽く百匹は超えてるだろう


「やっぱこうだよね。クロだけが普通と違ったんだよね」

「…あ~」


 そういえばクロは一度でマリカにテイムされなかったよな。あれは、なんでなんだ?

<そもそもの間違いだが、我は初めてマリカの声を聴いた時点でテイムされていたぞ?>

 え、そうだったの?じゃあなんで威嚇していたんだ?

<それはマリカを守るためだな。我の肉体は触れる者すべてを傷つける。だから、間違って触れてしまわないように威嚇して遠ざけていたのだ>

 なるほどな。……いや、ちょっと待て、ならなんで俺には威嚇しなかったんだ

<さて、それは我にも分からん。もしかしたら、クロスなら我のことをどうにかできると本能的に感知したのかもしれないな。実際、我が意識を取り戻せたのもクロスのおかげだしな>

 そういうもんか?


「これがマリカの能力なの?」

「まぁ、そうだな」


 正確には能力の一部だが


「マリカ、ブレードビーストがどこにいるのか訊きだしてもらえるか?」

「それなら向こうに三キロほど行ったところで見かけたってみんな言ってるよ」

「!魔物が言ってることが分かるんですか?」

「なんとなくだけどね」

「すごいです!他にはどんなことが分かるんですか?!」


 アッシュが興奮した様子でマリカに次々と質問をしている。


「これって命令で殺し合わせることもできるんですか?」


 なかにはエグいのもいくつか質問してるけど


「ねぇ、クロス」

「ん?」

「もしかしてだけどさ、今回の依頼って私いらない?」


 え?ダイア、急に何を言い出すんだ。それに


「そんなわけないだろ。マリカの能力にだって限界はある。それこそ強すぎる魔物は言うことをきかない。」


 といっても、能力の干渉を受けるから弱体化が入るけど


「そんな時、マリカを守るのは俺たちだ。」


 まぁ、第一魔法大学を主席で卒業できる実力はあるから守る必要はないと思うけど


「それに、俺が勝てないような敵が現れた時、ダイア以外にそいつに勝てるやつはいない。ダイアには最後の切り札として常に側にいて欲しいんだ」


 これは本当。もし、マリカと俺が勝てないような敵が現れた時、ダイアがいてさえくれれば、最終的には絶対勝てる


「…常に側に」

「あぁ、いつも最後に頼れるのはダイアだ。だから、できることならずっと一緒にいて欲しい」

「!」


 俺の言葉を聞いて、ダイアは


「そっ、そっかぁ!ならしょうがないなぁ!ずっと一緒にいてあげるよ」


 途端に笑顔になった


「えへへ。そっかぁ。ずっと一緒にかぁ」


 良く分かんないけど、まぁ、ダイアの機嫌が良くて悪いことなんてないし別にいっか




「そんじゃあブレードビーストがいるらしい方角までまた移動するか」

「おぉー!」

「あ、ちょっと待って」


 移動を開始しようとすると、そこで、マリカからストップがかかる


「どうした?」

「いや、すぐ終わらせるから。」


「アンタたちの中で一番強い子を連れてってあげるから早く闘いなさい」

「「「「「ギャオオオオオオオオ!」」」」」


 マリカがそういうと、魔物たちは殺し合いを始めた

 すぐさま俺たちの周囲は血と肉が飛び交う地獄へと変貌した


「私が前テイムした魔物は、私が卒業する手続きした時に国が勝手に持ってっちゃったから新しい子が欲しかったんだよね。」

「な、なるほどな」

「すごい!本当に殺し合わせることができるんですね!」

「えぇ〜…」


 目の前の光景を見て、アッシュは興奮、ダイアは若干呆れの混じったような表情をしている


 え?前にテイムしてるのは見たことあるけど、こんな事もできんの?いや、できるとは言ってたけど、こんな感じになるのか。


「これで、そこそこ強い子が手に入ると思うよ。ただ、怪我してるだろうからクロスが治してあげて」

「あぁ、それはいいが」


 能力でやってるとはいえ、


「素でエグい」




 "美味、うまうま"

「美味しいの?良かったねぇクリス〜」

 "うん!"


 クリスは魔物たちの死骸を満足そうな表情で食べ続けてい

 る


 クロは食わないのか?


 そんな中、影に潜んだまま動かないクロが少し気になった


<何を言っておる。我は先ほどから地面にこぼれ落ちた血を全て吸収しているぞ。こやつらも決して弱い魔物ではないからな。血と魔力を補充できたお陰で我の能力がさらに回復しそうだ>

 へー、距離が離れてても吸収できるんだな。まぁ、それならよかったよ

<それにしても驚いたな。我をテイムした小娘がまさか王となりうる才を持っていたとはな>


 "うま!うまうま!"


 結局、クリスが目の前のご馳走(魔物の死骸の山)に夢中になってしまったため、出発するのは1時間後になった




 マリカ スタイル 魔物使い・魔法使い







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ