闇の裁き1
もう読んじゃった人、すいません。ネタバレになっちゃうけど、間違えて結末を書いちゃった
「ダイア、今なんて」
深夜、急にダイアに呼び出された俺は、
「私、結婚することになったの」
ドクン!
突然の信じられないようなダイアからの告白に、心臓が大きくはねるような感覚に襲われた
それはゴブリンロードと戦った時の心臓の鼓動に酷似していたが、決定的に違ったのは、それを苦しいと俺は思った
「な、なんでこんな急に、い、いや、そんなことよりも誰と」
「私が商家の娘だってことは知ってるでしょ」
「あ、あぁ、もしかしてそれが関係あるのか。確か国の中でも一番、二番を競うくらいダイアの商家ってデカかったよな。そう考えると相手はこの王国でも高位の貴族に」
「さすがだね。そう、私はこの国の宰相の息子と結婚することになったんだ」
いや、誰だよ
「…そいつ、いいやつなのか?」」
「さあね。あったこともない人のことなんて分からないよ。まぁ、悪い噂は聞かないし、魔法騎士団で副団長をまかされるくらいには実力はあるみたいだよ」
「…なんでダイアはそんなに落ち着いてるんだ」
「ホントになんでだろう、まぁ、いつかこんな日が来るんじゃないかって心の中で思ってたからじゃないかな」
「そうか、それは、なんていうか」
ダメだ、言葉が出てこない。なんていえばいいか分からない。本来めでたいことのはずなのに、祝福する気になれない
それどころか、どうしてこんなに
苦しいんだ
「ねぇ、クロス」
「…なんだ?」
「私が、壊してっていったらどうする」
「!…」
ダイア、それって
「もしも私が壊してって言ったら、クロスはこの婚姻を壊してくれる?」
「あぁ、もちろんだ!どんな困難があったとしても俺が必ず壊してやる」
「ふふっ、さすがだね。宰相との婚姻を壊してって言われて即答できるのはクロスぐらいなもんだよ。ありがとう、その気持ちだけで十分だよ」
「ダイア」
「さ、今日はもう寝よう。そっちの依頼はもう達成できたんでしょ?明日からは一緒に依頼を受けるよ。私たちもゴールドになったからランクのずれもないしね」」
そういうと、ダイアは家の中に入って行ってしまった
「さて、どうするかな」
宰相はこの国のトップの一人だ。そんな人間が作った婚姻を壊すのは簡単じゃない。なにか、婚姻を破談させる決定的ななにかが必要になる
例えば政治的な弱点とかな
どちらにせよ、時間がかかって尚且つめんどくさいしがらみがたくさん増えることになる
「はぁ…」
こんなこと、願ってはいけないんだろう。
「「全員死ねばいいのに」」
それなのに、俺は心の底からそう願ってしまっていた
翌朝
ドタドタドタドタ
「クロス!ねぇ!これ!」
俺は騒がしいダイアによって起こされた
「…どうしたんだよ。今何時だ?六時…六時!?もうちょい寝かしてくれ」
「ねぇ、クロス!これ見て!」
そう言いながら、かぶりなおそうとしていた布団をダイアにはがされ、代わりに新聞を手渡される
なんだ?
そう思いながら新聞の中身を読んでみ
「マジ?」
俺は、これから自分の周りでなにか大きなことが起こる予感を覚えた
ダイアから渡された新聞には大きく
貴族殺害!犯人は粛清騎士か?!
と、書かれていた




