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第11話 ドラゴンプレート

11. ドラゴンプレート



 結局、かなり長い間洞窟にはいっていたけど、転移門ゲートは見つからなかった。


 わたしは、この洞窟をずっと進んで行ったら、いつかわたしが来た洞窟祭りの所に戻れると思っていたので、家に帰る門が見つからなくてかなりがっかりした。



 セトさんと、ナオミさんはかなり洞窟の深いところまで付き合ってくれた。だけど、ここからは地下3階になるというところで、引き返すことになった。

 ここから先は二人だけで守るのは安全じゃないって言ってた。


 地下二階にいた時、急に、3メートルくらいある大きな石みたいな魔物が出て来たときは心臓がはじけるんじないかと思ったけど、セトさんとナオミお姉ちゃんとユキミがすごく頑張ってやっつけてくれた。

 でも、あの時、もう一匹別の所からトロルが出てきたら守れないからってナオミお姉ちゃん言われて、お城に帰ることになった。



 3人でお城に戻った。ブレードさんにダメだったって報告をした。するとブレードさんが綺麗な首飾りをくれた。


 本当はブロンズプレートという冒険者証を貰うらしいんだけど、10歳では渡せないから特別にゲスト用のプレートだって言ってた。

 鉄でできたプレートだけど竜の形で出来ていて、ちょっとかっこいいから気に行っちゃった。


「ドラゴンプレート」って、ギルドのお姉さんが言ってた。


 それで、今日はギルドの隣の大きな緑色の屋根の家の、ナオミお姉ちゃんの部屋に泊めてもらえることになった。

 ユキミも一緒でいいって言ってくれたので、すごく安心した。


 でも、これからどうしょう?


 ブレードさんは一緒にエルツの森に来るかって誘ってくれてるけど、そこに行ったらしばらくは帰れないって言われた。


 もう一つは、ナオミお姉ちゃんが教えてくれたんだけど、シンって名前の人がやっぱりこの世界にゲートから来た人がいるって。その人に会ってみるかって言われた。


 ただ、その人は今凄く遠いところにいるので、そこまで行くのに一か月かかるって。


 すぐに決めなくてもいいから、もうしばらこの町にいて、その間に考えたらいいって。



 とりあえず、明日はナオミお姉さんにこの町を案内してもらって買い物に行こって誘ってくれた。ちょっと今から楽しみにしてる。


 それで、なんかきょうはちっとも眠くならない。


 明日、弓の使い方も少し教えてもらおっと。



「おかあさん・・・心配してるよね・・・おかあさん・・・ おばあちゃん・・・」



 いつのまにか、ヨシノはベットで寝息を立てていた。


 ナオミが目に涙をためているヨシノに布団をかけてやった。


「この年で親と会えないんだもんね・・・私でも両親と別れて辛いんだから…まだ10歳ならなおさらだよね・・・」


 ナオミはそう言いながら、ヨシノの頭を撫でた。


 ナオミはシンにこの子を会わせてあげたいと思うのだった。





久しぶりに、書き足しました。


また気が向いたら書くかもしれませんが、とりあえずここで終わりにしておきます。


もし、この物語に興味を持ってくださる方があれば、「竜の巣窟~鍾乳洞に入ったはずなのにドラゴンが出てきました!~」の方もご覧ください!

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