無意味な朝
ピピピピ...ピピピピ...。
私は、目覚ましの音で目を覚ました。
今日も意味のない1日が始まることに憂鬱さを感じながらも、ベッドから起き上がる。
学校なんて行く意味があるのだろうか...。
明かりに群がる虫のように寄って、明かりが消えれば去っていく...そんな関係でしかない学校に。
学校だけではない、世界もだ。
なんで生きているのかがわからない。
全てが偽りにしか見えなくなってしまったのは、いつからだろうか...。
...どうでもいいか。
私はさっさと身支度を済ませて、家を出た。
何も考えずに歩いていくと、足が道を覚えているせいで、勝手に学校に着く。
むしろ、足だけ動いているだけで、目は何も見ていないんだったら、交通事故にでもあってこの世を去ってしまいたいくらいだ。
毎度そう思っているが、生憎、こうやって学校に着いてしまったのだから、きっと生きてしまっているのだろう。
今日もダメだったか...。
そんなに死を求めているなら自殺すればいいって、誰かは言うだろう。
でも、私はしない。するつもりもない。面倒だから。
面倒だと思っていることに時間を使って死ぬよりも、事故とか事件みたいなたまたまで死んだほうが良い。
あくまで、私の場合だが。
「―――、おはよう。」
後ろから声がして、振り向くと、クラスメイトがいた。
「おはよう。」
私は偽りの仮面を貼り付けて、クラスメイトに挨拶を返す。
「今日は一緒に教室行かない?」
「うん。良いよ。」
クラスメイトは、私の隣に並んで話し始めた。
「ねー、そういえばさー、私の―――」
私は偽りの仮面を貼り付けたまま、適当に相槌を打つ。
適当にって言ってるけど、実際は、相手からはちゃんと話を聞いていると思わせられる相槌を打ってる。
「―――だったんだよね!凄くない!?」
「凄いね!私もあんまり詳しくないけど、すごく珍しいじゃなかったっけ?」
「そうそう!詳しくないとか言っといて、めっちゃ知ってるじゃん!」
「そうかな?たまたま知ってただけだよ。」
適当に、相手からはちゃんと話を聞いている、話を理解していると思わせながら会話を続ける。
何が珍しいのか、何が凄いのかは私には全くわからないけど。
意味のない会話を続けていたところで、教室にたどり着いた。
そのまま二人で教室に入る。
教室は、いつも通り騒がしくて五月蝿かった。
別に五月蝿くても静かでもどっちでも良いけど。
「それじゃ、私は席に行くね!」
「うん。楽しかったから、またその話あったら聞かせてね。」
「うん!勿論!私も楽しかったからまた話そうね!」
そう言ってクラスメイトは自分の席に行った。
私も、無意味な時間を過ごすために自分の席に行って、鞄の中を整理し始めた。
いつ死ねるんだろうか...。




