〜第2章〜 4話
リカルドの精霊剣術を見た次の日。私は久しぶりに街へ来ていた。
今日は授業が無かったからね。明日までの宿題を昨日のうちに全部終わらせたから今日は自由に動けるわけ。
「あ!見て!お嬢様だよ!」
「本当だわ。最近街にいらっしゃらなかったから少し心配してたのよね。」
ずっと後継者教育で公爵邸から出てなかったから、街では大歓迎だ。
例えば、よく行っているスイーツ店が最近新作を2種類出したって聞いたからそのスイーツ店に行ったら、店長さんからクッキーとかマカロンとかいろんなお菓子をもらった。最近お菓子作りにハマっているメイド達のために果物屋で新鮮な果物を買うと、私が好きな果物であるシャインマスカットをおまけとしてもらった。
そのほかにも、小さな子供から花冠をもらったり。
広場を抜ける頃には、すっかり荷物だらけになってしまった。
「リリーネル、ごめんね荷物多くって。」
お買い物に一緒に来ているのはカレン、リカルド、リリーネル。基本荷物を持つのはメイドのリリーネルだ。まだブティックにも行っていないのに、リリーネルの両手はすでに荷物でいっぱいだった。
「いえ、今日の私の役割は荷物持ちですから!重くもなんともないので気になさらないでください、お嬢様。」
リリーネルはメイドの中でも筋力があるらしく、これくらいの荷物は余裕そうだった。
少し歩いて、あらかじめ呼んでおいた馬車に乗り込む。行き先はセレスティ。
数十分馬車に乗ると、セレスティに着いた。
「いらっしゃいませ、ベルリディアお嬢様。」
私は、セレスティの常連になっているんだよね。スカイアーで服を買わなくなってセレスティが主に服を購入しているブティックになっているからね。
「本日は何をご覧になられますか?」
「ネグリジェと、室内着数着が欲しいの。あまり装飾が無いものがいいわ。」
「承知いたしました。」
カレンに上着を持ってもらって、店の中を進んでいく。セレスティ=ドレスっていうイメージが強いけど、セレスティに行けば日常で使う衣類や装飾はほぼ揃うんだよね。ネグリジェも種類はあまり多くないけど置いてあるし、室内着はドレスと違ってシンプルなデザインが多いから私的にはスカイアーより好みに合うかも。
「室内着はお嬢様の採寸でお作りできますが、ネグリジェは現品のみとなっておりまして。オーダーメイドではございませんのでご了承下さい。」
用意された服を1着ずつ見ていく。
しばらくして私が買うことにしたのは白から裾にかけてラベンダーのグラデーションになったネグリジェと、水色のフレアワンピースと濃い紫のAラインワンピース。
目の色が紫だから親近感がわく色なのかなんなのかはわからないけど、紫色のものに目が行きやすいんだよね。3着のうち2着は紫色が入っているし。
今日はもう荷物を増やせないから、3着だけ買ってセレスティを出た。室内着は後日届くけど、ネグリジェはそのまま持って帰るからね。カレンが持っててくれたよ。




