表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
繰り返しの元聖女は聖騎士改め暗黒騎士を守りたいのに溺愛される  作者: 氷雨そら
第2章 闇の聖女と暗黒騎士は未来を塗り替える
45/63

思い出が失われても

お越しいただきありがとうございます。

少し本日は短め。題名暗めですが、リディとアルはほのぼの仲良しです。


 ✳︎ ✳︎ ✳︎


 作戦会議を終えて、リディアーヌとアルフリートの2人が部屋から出てくると、バルトルトと鉢合わせした。なぜか、バルトルトはこの短時間でやつれきっているような気がした。


「なんなんだ。このキサラギ領ってところは。まさかの水道や下水道が整備されているし、軍備もなにもかもが最先端だ。魔王領と言われてたとはとても思えない。なのに……」


「わかって頂けて何よりでございます。序列四位殿」


「書類や役所仕事が何でこんなに適当なんだ!こんなの勇者がいなくなったら回らなくなる。もっと、誰がやってもできる仕組みを作らないと……」


(なるほど。勇者さまはああ言っていたけれど、バルトルトさまが序列四位に選ばれた真相は、ここにもあるようだわ)


「リディアーヌ様お疲れでしょう?あちらでお休みください」

「えっでも、バルトルトさまを手伝わなくていいんですか?」

「バルトルトはやるときはやりますから、任せておけば万事うまくいきますよ」


 バルトルトは、ジト目でアルフリートをにらんでいたが、諦めたのか頭に手をやり髪の毛をぐしゃぐしゃといじった。


「認めてくれるのはうれしいけどさ……。ああ、もう!やれるだけやればいいんだろ!」


「では、書類はまだまだありますので休憩を終えて次の戦場を片付けますかな」

「えっ、今日の分まだあるの?!」


 なぜかまた、バルトルトはギルマンに引きずられていった。


 ✳︎ ✳︎ ✳︎


「アルフリートさま。これからどうするんですか?」

「……リディアーヌ様?」

「戦うんですよね?そのたびに、アルフリートさまは……」

「リディアーヌ様。では、戦いから戻るたびに褒美を下さいますか?」


 アルフリートがそんなことを言うのは珍しい。それになんだか、距離が近い気がする。


「あの……。私にできることかしら……」

「まずは、今までの分として、アルと子どもの頃のように呼んでほしいです。……リディ?」


 アルフリートが顔を近づけ、リディアーヌの頬にアルフリートの髪の毛が触れる。


「ひゃっ?!」

「……リディ?」


 今ならわかる、こうなったアルフリートは止まらない。


(どうしよう?アルフリートさま、何故か右目まで煌めいてきた気がする)


 リディアーヌは、覚悟を決めた。


「あ。あ、……アルさま?」

「…………アル」


 たった2文字の言葉を紡ぐだけなのになんて難しいことか。しかしその直後、リディアーヌの努力は報われる。


「…………アル」

「…………リディ」


(……アルフリートさまの笑顔、プライスレスです)


 そこには、あのコスモスのトンネルで見た、初恋の少年の笑顔があった。


最後までご覧頂きありがとうございました。

ブクマや感想、★評価貰えるととても嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 「アルフリートさま」呼びもいいですが、「アル」呼びはプライスレスな笑顔つき!(〃ω〃) まだ桜の季節だけど、コスモスも早く咲かないかな〜なんて思ってしまいました^_^
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ